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【ハイライト動画あり】東芝ブレイブルーパス東京、プレーオフ争いのライバルに勝って5位浮上。ジャパンラグビー リーグワン第12節
ラグビーレポート by 斉藤 健仁トヨタヴェルブリッツvs.東芝ブレイブルーパス東京
ジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン1は、4月9・10日は、カンファレンスの第12節が行われた。10日(日)は岐阜県・岐阜メモリアルセンター長良川競技場で、ともにプレーオフ進出の4位以内を狙う、5位のトヨタヴェルブリッツと6位の東芝ブレイブルーパス東京が激突した。
両者が1月29日の第4節で対戦したときは、後半20分までは同点の接戦だったが、ビジターのトヨタヴェルブリッツが33-23で勝利している。
ホストのトヨタヴェルブリッツは第11節のNECグリーンロケッツ東葛戦から、FW(フォワード)は変えず、日本代表で共同キャプテンのNO8(ナンバーエイト)姫野和樹、2019年世界最優秀選手で南アフリカ代表のFL(フランカー)ピーターステフ・デュトイらが先発した。BK(バックス)は3名を変更し、南アフリカ代表のFB(フルバック)ウィリー・ルルーが先発に復帰した。
ビジターの東芝ブレイブルーパス東京は、前節のコベルコ神戸スティーラーズ戦から、FW1名、BK3名の先発を替えた。FWでは、LO(ロック)ジェイコブ・ピアスがケガから復帰し、元オールブラックスのFLマット・トッドや日本代表のFLリーチ マイケルとLOワーナー・ディアンズ、この日30歳の誕生日を迎えた共同キャプテンの日本代表NO8徳永祥尭らが先発した。BKもオールブラックス経験のあるCTB(センター)セタ・タマニバル、FBに2年目の松永拓朗などが先発に名を連ねた。
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ディビジョン1~3全試合配信
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第12節 トヨタヴェルブリッツ vs. 東芝ブレイブルーパス東京
J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中
プレーオフ進出のトップ4に食い込むためには、互いに負けることのできない大事な一戦は、4073人の観客が見守る中、午後2:30にキックオフされた。前半は互いにPG(ペナルティゴール)を決め合う展開となり、10分過ぎまで3-3の同点で経過していった。
先制トライを挙げたのはホストのトヨタヴェルブリッツだった。15分、ラインアウトから共同キャプテンのSH(スクラムハーフ)茂野海人が抜け出し、フォローしたWTB(ウィング)高橋汰地が左中間に抑えて10-3とリードした。
東芝ブレイブルーパス東京も負けていない。21分、相手陣奥のモールを起点に左に大きく展開し、WTB松延泰樹がトライを挙げて2点差。さらに24分、相手陣のモールを起点に右に展開して、最後はCTBタマニバルが押さえて15-10と逆転に成功する。
ホストゲームで負けられないトヨタヴェルブリッツは29分、WTB高橋が裏にキックし、最後はNO8姫野が押さえてトライ。17-15で再度逆転に成功する。ただ、東芝も前半のラストプレーでモールを押し込み、最後は走り込んだCTBタマニバルが2つ目のトライを挙げて22-17と再びリードして前半を折り返した。
後半はセットプレーが安定していた東芝ブレイブルーパス東京のペースとなる。5分、モールを押し込んでHO(フッカー)橋本大吾がトライを挙げて、29-17とし、さらに14分、SO(スタンドオフ)トム・テイラーがPGを沈めて32-17とリードを広げる。
トップ4に入るためにも負けられないトヨタヴェルブリッツは、SH福田健太が入ってテンポアップ。20分、ボールを継続し最後はゴール前でNO8姫野が力強いランで今日2つ目のトライ。さらに24分、途中出場のFBバティリアイ・ツイドラキが大きくゲインし、最後は再びWTB高橋が左中間にトライを挙げて31-32と1点差に迫った。
だが、東芝ブレイブルーパス東京もすぐに反撃し、28分、相手のインゴールドロップアウトからカウンターを仕掛けて、CTBタマニバルがゲイン。最後はフォローしたNO8徳永が自らの誕生日を祝うトライを挙げて、8点差に広げた。
なんとか逆転を目指してトヨタヴェルブリッツも攻撃を重ねるが、逆手に途中出場の東芝ブレイブルーパス東京のSHジャック・ストラトンにパスをインターセプトされてトライを許し、31-46とされて万事休す。
ロスタイム、東芝ブレイブルーパス東京は3トライ差のボーナスポイントを目指して自陣から攻撃を継続し、最後はCTBタマニバルがラックの上からインゴールにボールを置いてハットトリックとなるトライを挙げ、53-31で快勝した。
ジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1
【第12節ハイライト】トヨタヴェルブリッツ vs. 東芝ブレイブルーパス東京
東芝ブレイブルーパス東京は、3トライ差以上のボーナスポイント1を加えた勝ち点5をもぎ取った。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)は、ハットトリックの活躍を見せた東芝ブレイブルーパス東京のCTBタマニバルが獲得した。
第4節の試合とは違い、ボールポゼッションで57%と上回り、ボールキャリー(1115回)とオフロードパス(130回)で12チーム中1位、ゲインメーター(7607m)で2位を誇る東芝ブレイブルーパス東京が相手陣22m内に入り、決定機にしっかりとトライを挙げたことが大きな勝因となったと言えよう。
東京ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)は、「本当に選手のことをすごく誇りに思う。良い準備ができましたし、すごくハードワークしてくれました。特にラインアウト、スクラムがうまく機能したなと思っています。全体としては自分たちがアタックしたいという信念を見せることができた。ボーナスポイントを取れたことがすごくうれしい」と終始満足げに語った。
共同キャプテンのSH小川高廣は「勝ち点5を取れたことを本当に嬉しく思います。最後まで、自分たちのラグビーをしっかりやりきることができた。ここから残りの試合、本当に全部大事になるので、さらに自分たちのラグビーの精度を高めて、また来週もチャレンジしていきたい」と先を見据えた。
手痛い敗戦となったトヨタヴェルブリッツのサイモン・クロンHCは「前半の立ち上がりは良かったが、テリトリーのコントロールがうまくいかなかった。後半に31-32まで追い上げることができたが、ペナルティを取られたり、ミスタックルなどを繰り返したりして、相手を活かしてしまう形になった」と悔やんだ。
共同キャプテンのNO8姫野も、「ペナルティが多かった。自分たちが自分たちで首を絞めてしまったような状態になってしまった。ただ、選手のエフォートはすごく良かったし、気持ちも入っていたし、トヨタらしさというのも出ていた部分もある。もっと自分たちのラグビーを突き詰めないといけない」と悔しさをにじませつつも前を向いた。
勝ち点を34に伸ばし、4位の横浜キヤノンイーグルスに2ポイント差に迫って5位に浮上した東芝ブレイブルーパス東京は、4月16日(土)、東京・秩父宮ラグビー場で9位のリコーブラックラムズ東京と対戦する。
勝ち点を32から増やせず、5位から6位に順位を落としたトヨタヴェルブリッツは16日(土)に大阪・ヨドコウ桜スタジアムで10位のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪と戦う。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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