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トヨタヴェルブリッツが会見
ジャパンラグビー リーグワンのディビジョン1は交流戦が終了。4月9日から5月8日にかけて、リーグ戦が5週連続で行われ、上位4チームがプレーオフに進出する。現在、横浜キヤノンイーグルスと勝ち点32で並び、5位につけているトヨタヴェルブリッツが4月5日にオンラインで会見を開き、指揮官や共同キャプテンの2人などが登壇した。
なお、カンファレンスBのトヨタヴェルブリッツは、4月10日(日)、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で、勝ち点29で6位につけている東芝ブレイブルーパス東京と激突する。
サイモン・クロンHC
7勝4敗(うち3試合は中止)の勝ち点32、プレーオフ進出圏内まであと1つの5位につけているトヨタヴェルブリッツ。やはり、試合が中止になったことは痛手だったようで、サイモン・クロンHC(ヘッドコーチ)は「シーズンに入ってもプレシーズンのような気分でした。試合があることでコーチとしてもうまくコーチングできるし、連携を取るためにも試合が大事です」と話した。
カンファレンス交流戦のラストゲームは、NECグリーンロケッツ東葛に36-10で勝利した。指揮官は「NEC戦は姫野(和樹)がいいパフォーマンスをしていたし、高橋汰地も復帰した。SH(スクラムハーフ)の2人(茂野海人と福田健太)もいいパフォーマンスができていて、FW(フォワード)もいいキャリーができていた。チーム全体としてステップアップができている」と自信をのぞかせた。
茂野海人共同キャプテン
ただ、共同キャプテンの1人、SH茂野は「(試合の)前半がいいプレーできていても、後半に課題がある。後半に入ったとき、前半うまくできていたことができていなくて、個人のプレーの選択、チームとしても上手くいっていないところがある」と話すように、現在のヴェルブリッツの課題は、後半に失速してしまうことだ。
共同キャプテンの1人、NO8姫野は「自分たちのゲームプランを信じ切ることは、後半も前半も変わらない。後半メンバーも入れ替わるが、独りよがり雑なプレーをしないで、ゲーム全体のプランニングを意識してやらないといけない。リザーブの選手のマインドセットは変えられると思っています」と話した。
姫野和樹共同キャプテン
また、姫野は今季、共同キャプテンとなり「今までのシーズンの中で、一番上手くいっていないと思っています。キャプテンとしての責任もすごく感じています。チームが迷っていたときに、しっかり自分が舵を取って方向性を定めることももう少しできたのではないかと思います。チームを1つにまとめる意味でも、もっともっと自分が先頭に立って『こういうふうに行くんだ!』と強く主体的に、先頭に立ってリーダーシップを取ることを後半戦に向けてやっていきたい」と語気を強めた。
WTB高橋汰地
第10節から復帰し、左足首のケガから復帰2試合目となった前節ではトライも挙げたWTB(ウィング)高橋は「足首の状態を見ながら、無理して開幕から出るか、100%の状態にしてから出るか、すごく悩みました。完璧にしてからプレーに戻るということになって、今はほとんど問題なくプレーすることができている。(ケガしている間に)外からプレー見たり勉強したりして、いろんな選択肢を自分の中で持てるようになったことが試合で活きてくる」と自信をのぞかせた。
今季、ヴェルブリッツに加入した世界的なFWの2人、2019年ワールドラグビー年間最優秀選手に輝いた南アフリカ代表58キャップFL(フランカー)ピーターステフ・デュトイ、オールブラックスキャップ41のLO(ロック)パトリック・トゥイプロトゥも会見に登場した。
FLピーターステフ・デュトイ
日本ラグビーの印象を聞かれてLOデュトイは「日本のラグビーはスピードがすごく速いので、フィットネスとスピードが高くないといけない。自陣22mからスコアを目指すときもあるので、スキルセットも必要です。(日本では)よりスマートにプレーする経験ができました。常にコンタクトするのではなく、ボールをシフトして動かし、コンタクトをコントロールして、サポートプレーをすることを学べた」と答えた。
レギュラーシーズンは残り5試合、徐々にチームにフィットしてきたLOデュトイは「個人の役割をまっとうする。チームに与えられた責任、期待値を達成すること、毎試合ベストを尽くすことを心がけています。今から1試合1試合にフォーカスして、シーズン後半をいい形で、勝って終わりたい。トヨタのレガシーを背負いながら、ジャージーをいい形で次の人に継承できるように、残りの時間を過ごしていきたい」と話した。
LOパトリック・トゥイプロトゥ
LOトゥイプロトゥは日本のラグビーから学んだことを聞かれて、「私は重くて大きいので自分のスピードを改善するというところにフォーカスしています。アジリティーが成長につながっています。日本はジャッカル上手い選手が多い。(古川)聖人はジャッカルが上手いので、彼の動きに感心しながら学んでいます。姫野もボール絡み、ワークレイトが高い選手です」と話した。
ラインアウトの成功率が昨季より高いことに関して、国際経験豊富なLOは「オールブラックスやブルースという、いい環境から来ているので、そこで学んだことをトヨタで活かそうと思っています。ラインアウトのスピード、ジャンプのスキルを自分でやっているのを周りが学んでほしい。トヨタにはデュトイ、(マイケル・)アラダイス、秋山(大地)など背の高いオプションがいるので、ラインアウトが成功できないという言い訳はできない」と胸を張った。
残り5節、チームが勝っていくには何が必要かとたずねられて、LOトゥイプロトゥは「次のブロックでは、自分たちが上手くできていることにフォーカスしてやっていきたい。ハーフタイムの後にすぐスコアされると、モメンタムが逆方向の流れになってしまう。後半を上げることが必要。そして最後の20分、フィニッシュするためにスイッチを抜かず、自分も含めてリーダー陣がリードしていかないといけない。そこが、我々がファイナル進出に向けて鍵になる」と冷静に分析した。
リーグ戦は残り5試合、特に10日、ホストの東芝ブレイブルーパス東京戦はマストウィンのゲームになる。クロンHCは「80分を通して、個々のそれぞれが役割をベストな場内で果たすことが重要です。それがキーポイントになる」と言えば、共同キャプテンNO8姫野は「自分たちのラグビーをすることが非常に大事。自分たちのラグビーの生命線はオフザボールです。NEC戦は自信につながったので、そこ(オブザボール)が東芝戦へのキーフォーカスになる」と前を向いた。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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