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ラグビー コラム 2022年4月1日

サクラ咲く聖地で金曜ナイター。花園近鉄ライナーズが日野レッドドルフィンズを迎え撃つ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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花園近鉄ライナーズ vs. 日野レッドドルフィンズ

聖地・花園での金曜ナイターだ。

ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン2(D2)は第9節。D2リーグ戦は残り2試合となった。

4月1日(金)は、ディビジョン1との入替戦進出を決めている2位(6勝2敗)の花園近鉄ライナーズが、4位(3勝5敗)の日野レッドドルフィンズを迎え撃つ。

ライナーズのホストスタジアムはもちろん、日本ラグビーが誇るラグビー専用スタジアム「東大阪市花園ラグビー場」だ。

今季のライナーズは正面ゲート前の噴水広場で「花園ハッピーパーク」と題したイベントを開催してきた。今回は「夜のハッピーパーク」と題した“夜祭り”を企画する。

キッチンカーやイベントブースが展開され、ステージではSHウィル・ゲニア、ライナーズのレジェンドであるタウファ統悦(普及担当)らのトークイベント。

そしてチームオフィシャルサポートソングを歌うボーカルユニット「HAND DRIP」のミニライブもある。スタジア周辺のサクラは見頃という。夜桜と楕円球を愉しめる粋な一戦になりそうだ。

キャプテンの野中翔平はチーム初のナイトゲームへ向けて、チーム公式Twitterで「『コネクト』がゲームテーマ。練習と試合を繋げる、など色々な意味を込めました」

「(ナイター)照明に関しては気になる選手はラインアウト、ハイボールの確認も終わっているので大丈夫かなと思います」と明かしていた。

花園近鉄ライナーズスターティングメンバー

ライナーズの出場メンバーを見てみると、3月30日に入団発表(追加)があったばかりのトンガ代表28キャップ、PRシラ・プアフィシがいきなりのスタメン。PR李城ヨン(金に庸)、HO樫本敦とフロントローを形成する。

メンバー最年長の37歳、LO松岡勇は今季4試合目の出場。裏方のロックらしく今季トライはないが、神戸甲北高-大体大卒のいぶし銀はこの試合でも黙々と仕事をするはずだ。

かたや先発バックスには華やかな若武者たち、1998年生まれの23歳が4人いる。

東海大仰星高の先輩であるSO野口大輔とハーフ団を組む23歳のSH人羅奎太郎。帝京大学で不動のフィニッシャーだったWTB木村朋也。

同じく帝京大卒で、フィジカリティ溢れるCTB岡村晃司。そして日本代表のCTBシオサイア・フィフィタだ。リザーブには東海大卒の23歳、SH中村友哉も控える。頼もしい“98年組”に注目したい。

そのリザーブでは、4月1日出場解禁の2022年度入団選手から、プロップの高橋虎太郎がメンバー入り。天理大卒の22歳の出場はあるか。

一方、敵地に乗り込む4位のレッドドルフィンズ。

勝点4差で追いかけていた3位の三重ホンダヒート戦(第6節)で、1点差(19-20)の惜敗。上位3チームが進出できるディビジョン1との入替戦争いで、厳しい戦いを強いられている。

今季2度目の対戦となるライナーズには第4節で45点差(22-67)で負けており、今季積み上げてきた成果をぶつけたいところだ。

日野レッドドルフィンズスターティングメンバー

先発では2年目になるHO濱野隼也の成長が頼もしい。法政大の先輩であるPR浅原拓真、新加入で元神戸製鋼のPR山崎基生とのFW第1列は重厚感がある。

弱冠二十歳のロック、U18オーストラリア代表経験のあるLOゼファニア ・トゥイノナは運動量豊富。献身的なキックチャージなど見せ場も多い。

そして日本代表7キャップのFL村田毅、共同キャプテンで突進力に溢れる“ザ・ナンバーエイト”の堀江恭佑

ハーフ団はリーグ屈指の実力派。スクラムハーフとしてのスキルはもちろん、センター起用にも耐えうるフィジカリティを持つSHオーガスティン・プル

そして10番は、國學院久我山からオタゴ大(NZ)を経由した“逆輸入”SO北原璃久。小柄ではあるが正確なキック、低い姿勢の巧みなボールキャリーなど、NZ出身で元日本代表の小野晃征を彷彿とさせる23歳だ。

フィニッシャーでは、20歳以下のNZ代表経験があり、ブランビーズなどでプレーしたWTBチャンス・ペニが強烈。WTB川井太貴は思い切りのいい弾丸ランが魅力だ。

ライナーズの58トライはD2で断トツの1位だ(2位は三菱重工相模原ダイナボアーズの39トライ)。しかしベテランも多いレッドドルフィンズのタックル精度は高い。攻防局面でファイトを続け、まずは失点を抑えたい。

レッドドルフィンズは効果的なキックを織り交ぜ、敵陣でプレーすることで、強力スクラム、ラインアウトモール、フェーズ攻撃の強みを活かしたいところだろう。インプレーキックを放つハーフ団らの役割は重要だ。金曜の夜、勝ち鬨を上げるのはどちらか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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