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ラグビー コラム 2022年3月29日

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、最前線2人と最後方1人の新戦力が加入

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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3人の大卒新人が加入

ジャパンラグビー リーグワンの大卒新人は4月1日から公式戦に出場が可能であり、すでに多くの選手が練習に参加し出場をうかがっている。ディビジョン1の各チームに加わった新人選手を紹介していきたい。

3月16日、今季終了後にNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安との再編が決まったNTTドコモレッドハリケーンズ大阪には、4月から3人の選手が入団することになっている。その構成はスクラムの最前線で身体を張るPR(プロップ)が2人、そしてランが武器のBK(バックス)が1人となった。

スクラムとボールキャリーが武器のPR小島

PRの1人目は、関東大学リーグ戦の大東文化大学で左PR(プロップ)として活躍していた小島燎成だ。身長183cm、体重121kgと世界レベルの体躯を持つ選手である。秋田工業高校入学後にラグビーを始めて、2、3年時に「花園」こと、全国高校ラグビー大会に出場し、3年時は3回戦で優勝した東海大仰星に27-27の引き分ける熱戦(抽選負け)に出場していた。スクラムに強みを見せる大東文化大学に進学し、3年生以降は主力として1番で活躍を続けた。

小島は「素晴らしい環境でラグビーをできることに感謝して一生懸命頑張ります。自信のあるスクラムに注目してください」と意気込んだ。言葉通り、まずはスクラムで存在感を示したい。

モールを押し込むPR山内

2人目は、大学4年時に関東大学リーグ戦で2位となった日本大学の右PRを担った身長188cm、体重125kgの山内開斗だ。佐賀工業でラグビーを始めて、高校では3年連続で花園を経験した。日本大学に進学後、1~2年時は試合に出場できなかったが、3年時の大学選手権に出場を果たした。そして大学4年時はFWの強い日本大学の中軸としてスクラム、モールで気を吐いた。

山内は「自身の強みである強いコンタクト力と、セットプレーでのラインアウトモールでルーキーらしくダイナミックなプレーでチームの勝利に貢献し、ラグビーを通じて感動や魅力を届けられるように日々精進していきます」と語気を強めた。大きな身体を活かして、まずは途中出場からチームにインパクトを与えたい。

BKで唯一の加入となった小村

唯一のバックスの新加入選手となったのが帝京大学出身でスキルに長けており、ランが強みのFB(フルバック)小村健太である。小村と言えば、祖父は伏見工業高校(現京都工学院高校)の監督だった山口良治氏であることが知られており、弟のSO(スタンドオフ)/FB小村真也(1年)も帝京大学でプレーしている。

5歳からラグビーを始めて、高校は伏見工業高校ではなく、ニュージーランドのハミルトンボーイズ高校に進学して研鑽を積んだ。高校卒業後は帝京大学に進学、大学2年時はWTB(ウィング)や、FBとして関東大学ラグビー対抗戦や大学選手権に出場を果たした。

ただ、大学3年時は試合に出場することができず、大学4年時はチームこそ大学選手権で優勝を果たしたが、小村は公式戦では春季大会で1試合の出場にとどまり悔しい思いを経験した。

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小村は「グラウンド内外で成長し、チームに良い影響を与えられるよう日々努力していきます。1日でも早くファンの皆様の前でプレーできることを楽しみにしています。積極的なランでチームの勝利に貢献し、皆様に元気を届けられるよう頑張ります」と新人らしいコメントをした。ランで練習からどんどんアピールしていきたい。

来季、NTTグループの2チームは再編されることになったが、新人3人は、まずは4月以降のリーグワンでの出場を目指して努力を続けていく。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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