東海大大阪仰星、桐蔭学園、東福岡の優勝経験校が勝利、ベスト8出揃う。全国高校選抜ラグビー大会 2回戦

強豪校が対戦した2回戦

3月26日（土）、埼玉・熊谷スポーツ文化公園で、第23回全国高校選抜ラグビー大会の2回戦の8試合が実施されてベスト8が出そろった。同時に1回戦で敗戦した高校同士のコンソレーションも6試合行われた。

モールを押し込む佐賀工業

Bグランドでは2回戦の4試合が行われた。1試合目は佐賀工業（佐賀）と尾道（広島）の花園常連チームが激突した。モールとディフェンスを武器に戦った佐賀工業が、前半1トライ、後半は2トライを挙げて25-0で勝利した。

力を見せた國學院栃木

2試合目は冬の花園で準優勝した國學院栃木（栃木）に、初出場の立命館慶祥（北海道）が挑戦した。前半は國學院栃木が38-0で折り返し、後半、立命館慶祥も2トライを返したが、45-10でノーサイドを迎えた。

勝利を喜ぶ春日丘フィフティーン

3試合目も京都成章（京都）と中部大春日丘（愛知）の全国大会常連校同士が対戦した。互いに接点の強さ、タックルに自信を持つチームの激突は、前半は点を取り合い13-13で折り返した。後半は中部大春日丘ペースで進み、26分、PR（プロップ）中村大飛（2年）が押さえて20-13で勝利した。

1・2回戦と強豪に勝利した東福岡

4試合目は昨季の王者・東福岡（福岡）に天理（奈良が）挑んだ。今大会に向けてディフェンスに注力してきた東福岡は、天理に得点を許さず前半は15-0で折り返した。後半最後に1トライを許したものの、東福岡は貫禄を見せて25-5で勝利した。

◆Bグラウンド　2回戦結果

○佐賀工業　25-0　尾道●
○國學院栃木　45-10　立命館慶祥●
●京都成章　13-20　中部大春日丘○
○東福岡　25-5　天理●

後半、力を見せた流通経済大柏

Cグラウンドでも2回戦が4試合行われた。1試合目は京都工学院（京都）と流通経済大柏（千葉）が対戦した。前半は6大会ぶりに出場した京都工学院が、8-7でリードした。後半はFW（フォワード）戦で優勢だった流通経済大学柏のペースとなり、2トライを重ねて21-8と逆転。京都工学院も持ち前の展開ラグビーで粘りを見せたものの、試合終了間際もカウンターからFB（フルバック）小野塚勇太がトライを挙げて、流通経済大柏が31-20で勝利した。

要所でトライを奪った桐蔭学園

2試合目は「東の横綱」桐蔭学園（神奈川）に修猷館（福岡）がチャレンジした。前半は修猷館が粘りのディフェンスを見せ、桐蔭学園を2トライに抑え、0-10で折り返したが、後半も要所でトライを挙げた桐蔭学園が、31-0で勝利した。

FW、BK一体となって攻撃した報徳学園

3試合目は報徳学園（兵庫）が長崎北（長崎）と対戦。FWの力強さ、BK（バックス）の展開力に勝る報徳学園が、12トライを挙げて78-0で快勝した

接点で激しいプレーを見せた東海大大阪仰星と大分東明

4試合目は年末の花園王者・東海大大阪仰星（大阪）が大分東明（大分）と対戦した。前半は大分東明が接点で素晴らしいファイトで王者を苦しめ、7-0と東海大大阪仰星がリードして折り返す。後半も大分東明が14分までトライを許さなかったが、終盤にトライを重ねた東海大大阪仰星が24-7で勝利した。

◆Cグラウンド2回戦結果

●京都工学院　20-31　流通経済大柏○
○桐蔭学園　31-0　修猷館●
○報徳学園　78-0　長崎北●
○東海大大阪仰星　24-7　大分東明●

2日目の全日程が終了後、ベスト8に進出したキャプテンによって抽選会が行われて、3月28日（月）に行われる準々決勝の対戦カードが決まった。優勝経験校は東海大大阪仰星、桐蔭学園、東福岡の3校で、4試合とも東西対戦となった。なお、4試合すべてAグラウンドで開催される。

◆3月28日（月）準決勝対戦カード

10:00　東海大大阪仰星 vs. 桐蔭学園
11:30　流通経済大柏 vs. 報徳学園
13:00　中部大春日丘 vs. 東福岡
14:30　國學院栃木 vs. 佐賀工業

コンソレーションで対戦した石見智翠館と國學院久我山

なお、大会2日目は1回戦の敗者同士のコンソレーション6試合が行われ、朝明、石見智翠館、松山聖陵、札幌山の手、日本航空石川、川越東が勝利している。

◆コンソレーション（敗者戦）結果

○朝明（三重）48-14 大津緑洋（山口）●
●國學院久我山（東京）21-29 石見智翠館（島根）○
○松山聖陵（愛媛）31-19 秋田工業（秋田）●
○札幌山の手（札幌）22-5 仙台育英（宮城）●
●黒沢尻北（岩手）12-36 日本航空石川（石川）○
○川越東（埼玉）56-7 勿来工業（福島）●

文／写真：斉藤健仁