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ラグビー コラム 2022年3月24日

静岡ブルーレヴズ、多士済々の新戦力6人が加入

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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大卒新人は4月から出場が可能

「ジャパンラグビー リーグワン」。大卒新人は4月1日から公式戦に出場が可能であり、すでに練習に参加し、試合出場を狙っている。そこでディビジョン1の各チームに加わった新人選手を紹介していきたい。

今季、トップリーグに替わってリーグワンが始まり、ヤマハ発動機ジュビロはプロクラブとなり、静岡ブルーレヴズに名前を変えた。そんな新クラブに初めて加入した選手は6人。その構成はスクラム、モールが伝統的に強いチームだけに、FW(フォワード)5人、BK(バック)1人となった。

まずはセットプレーの安定に大きく貢献するはずのタイトファイブ(FW前5人の総称)には3人が加わった。1人目は身長180cm、体重112kgの左PR(プロップ)泓城蓮(ふち じょうれん)だ。関商工業高校時代には「花園」こと、全国高校ラグビー大会に出場した。大学は帝京大学に進学し、大学2年時は関東大学対抗戦に2試合に出場したものの、選手層の厚いチームにおいて、4年時は1試合の出場にとどまった。ただ、大学選手権で優勝したチームの経験は飛躍の後押しとなろう。

泓は「リーグワン開幕とともに、プロフェッショナルラグビークラブになった静岡ブルーレヴズの1年目に入団させていただけること、大変嬉しく思います。まだまだ発展途上ですが、少しでも早くグランドでプレーができるよう精進いたします。そして、静岡ブルーレヴズの特徴でもあるスクラムでPRとして力になれるようがんはりたい」と話した。

中央大学で主将を務めたPR茂原

右PRにも大型選手が加わる。2021年度は中央大学でキャプテンを務めた、身長187cm、体重116kgで、高崎工業高校時代からその存在が知られていた茂原隆由だ。高校1年の途中からラグビーを始めて、花園こそ出場できなかったが、その大きな身体で注目を浴びた。大学は中央大学に進学し4年間、右PRとして大きく成長した。大きな身体を活かし、スクラムはもちろんのことモール、タックルでも強さを見せる。

キャプテンシーにも長けた茂原は、「静岡ブルーレヴズの一員になれたことをとても光栄に思い、感謝の気持ちでいっぱいです。チームのために努力を惜しまず、静岡ブルーレヴズとしての誇りを胸に日々精進いたします。また、セットプレーのスクラムにも拘り、チームに貢献できるようにがんはります」と語気を強めた。

さらにもう1人、プロップを後ろから押すLO(ロック)には、身長192cm、体重108kgの畠澤諭が加入した。新潟の開志国際高校を経て立命館大学に入学。公式戦にデビューした2年生では1試合の出場に終わったが、3年時、4年時はLOの中心の選手として存在感を示した。

畠澤は「静岡ブルーレヴズの一員になれることをとてもうれしく思います。体格を生かしたボールキャリーで前進していくプレーが持ち味です。何事にも全力で取り組み、チームの勝利に貢献できるようがんはります」と謙虚に話した。

東海大で主将を主将を務めたFLジョーンズリチャード剛

バックローには2人が加入した。1人目は2021年度の関東大学ラグビーリーグ戦で4連覇を達成した東海大学でキャプテンを務めていた身長177cm、体重93kgのFL(フランカー)ジョーンズリチャード剛だ。父親がウェールズ人で母が日本人。中学校から競技を初め、伏見工業高校(現・京都工学院高校)時代からハードタックラーとして名を馳せた。進学した東海大学でも運動量、ひたむきなプレーとタックルですぐに頭角を示し、2年時からはレギュラーとしてチームの勝利に貢献し続けた。

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ジョーンズは「静岡ブルーレヴズの一員になれることを光栄に思います。今までの経験をベースに、常に新しいものを吸収し、チャレンジし続けていきたいと思います。ひたむきなプレーでチームに貢献します」と前を向いた。機動力、ハードタックルでブルーレヴズのブレイクダウンに貢献する選手の1人となろう。

インパクトプレイヤーとして活躍したNO8トンガタマ

もう1人は身長188cm、125kgの体格でLOでもプレーできる帝京大学出身のNO8(ナンバーエイト)リッチモンド・トンガタマだ。U20クック諸島代表歴があり、ニュージーランドのオタフフカレッジ出身の選手で、大学1年時よりレギュラークラスとして試合に出場し続けた。何より体格を活かしたボールキャリーに強みを見せる。特に大学4年時は、ベンチから後半勢いを与える選手としてインパクトを残して、帝京大学の4シーズンぶり10度目の優勝に貢献した。

トンガタマは「みんなに会い、チームカルチャーに参加できることにとても興奮し、新たなチャレンジを楽しみにしています。自分の責任を果たし、フィールドの内外でチームに貢献するために最善を尽くします。みんなで一緒にリーグワンのチャンピオンを掴み取りましょう」と腕を撫した。まずは帝京大学時代同様に、得意のボールキャリーで、ベンチからチームに勢いを与えたい。

同志社大学のスピードスターFB山口

BKは1人のみの加入となったが、大学屈指のスピードスターが加入した。東海大福岡高校、同志社大学出身の身長167cmのFB(フルバック)山口楓斗だ。もちろんWTB(ウィング)としてのプレーも光る。ラグビーは5歳のとき玄海ジュニアラグビークラブで始めた。高校時代は「花園」には出場できなかったが、そのスピードを武器に同志社大学に進学。大学1年時こそ試合に出場できなかったが、大学2年で参加したワールドラグビーU20トロフィーで桜のジャージを着て、トライを挙げて躍動して注目を集め、翌年はジュニア・ジャパンにも招集された。

同志社大学では2年時からレギュラークラスとして活躍し、4年時の関西大学リーグではエースランナーとして5トライを挙げた。山口は「常に向上心を持ち、何事にも挑戦し続けたいと思います。自分の強みを生かし、ファンの方々に楽しんでもらえるようなラグビーをします」と意気込んだ。ベテランWTB伊東力のようなキレと決定力のある選手として、ブルーレヴズに多くのトライをもたらしてくれるはずだ。

静岡ブルーレヴズとして初の新人選手は、多士済々の顔ぶれが揃ったと言えよう。2021年度の新人であるFB奥村翔、FL庄司拓馬の2人はすで主力としてチームに勢いを与えている。2022年度の新人も若い力でチームを押し上げていきたい。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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