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チームでは同じトンガ出身で高校、大学の先輩である日本代表NO8ファウルア・マキシ、大学で1つ上の学年だったSH(スクラムハーフ)藤原忍がおり心強いはずだ。チームにはマキシ以外にも4人のトンガ出身選手がおり、切磋琢磨しながら成長し、まずは試合途中から出場してインパクトを残したい。
帝京大学の優勝に貢献したCTB押川
BKには昨年度大学王者の帝京大学で副将としても活躍したSO(スタンドオフ)/CTB(センター)押川敦治が加わる。堅実なプレーと身体を張ったタックルが武器だ。京都成章高校出身で、高校時代はFB(フルバック)でもプレーし、高校日本代表にも選ばれた。
帝京大学では1年時から公式戦に出場したが、12番で安定的に試合に出るようになったのは3年生になってからだった。今年度はリーダーシップも発揮し、大学選手権決勝では先制トライを挙げるなどチームを牽引した1人となった。さらにフィジカルを強化しつつ、高いスキルと安定感あるプレーで、チームの中軸として頭角を現すことができるか。
バックスリーには立命館大学でキャプテンを務めたWTB(ウイング)木田晴斗、日本体育大学のFB(フルバック)ハラトア・ヴァイレアの2人が入団した。
立命館大学でキャプテンを務めたWTB木田
身長175cm、体重88kgの木田は、小学4年の時に極真空手の世界ジュニア選手権で優勝経験もあるように、体幹が強くスピードもあるランナーで、学時代はCTBでもプレーした。関西大倉高校時代は高校日本代表に選ばれ、立命館大学情報理工学部に進学。ジュニア・ジャパンやU20日本代表でも存在感を示した。決定力あるランナーが揃うバックスリーの中で、さらなる飛躍を遂げて試合出場をつかめるか。
突破力に長けたWTBヴァイレア
トンガ出身のFBヴァイレアは、千葉県の日本体育大学柏高校から、日本体育大学に進んだ。身長187cm、体重105kgの大きな体躯で、フィジカルの強さはもちろん、スピード、スキルも併せ持ち、1年からBKだけでなく、その突破力を武器にNO8でもプレーした。
高校日本代表、ジュニア・ジャパン、U20日本代表とユース代表を歴任し、国際経験も積んだ。日本体育大学4年時では同校13大会ぶりの大学選出権出場に大きく寄与した。キックも上手いことから、スピアーズでは基本的にバックスリーでプレーする方向で、現在はシェイプアップしているという。キアヌ・リーブスに似ているという評判のイケメン選手でもある。
2021年度のルーキーもSH藤原、WTB根塚洸雅(法政大学出身)とリーグワンで早速、大きな存在感を示している。2022年度の新人も若さと勢いを武器にポジション争いに勝利し、試合出場をつかむことができるか。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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