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ラグビー コラム 2022年3月11日

3勝目を懸けた熱きバトル。シャイニングアークス東京ベイ浦安×静岡ブルーレヴズ。スクラム戦も要注目

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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シャイニングアークス東京ベイ浦安 vs. 静岡ブルーレヴズ

3勝目を懸けた負けられぬ闘いだ。

千葉県浦安市をホストタウンとする、2勝6敗(実戦2勝3敗)のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安

静岡県をホストエリア自治体とする、こちらも2勝6敗(実戦2勝3敗)の静岡ブルーレヴズ

ともにコロナ禍による3つの不戦敗を経験した2チームが、ジャパンラグビーリーグワン「ディビジョン1」第9節交流戦、3月13日(日)の東京・江東区夢の島競技場で激突する。

ホストとして迎え撃つシャイニングアークスは先週、トヨタヴェルブリッツに22-31で惜敗。2週間前には22-21で東芝ブレイブルーパス東京から逆転勝利しているが、その舞台は今週末の舞台、夢の島競技場だった。地の利を活かし、実戦の勝敗を五分に戻したいところだ。

乗り込むブルーレヴズも、先週はクボタスピアーズ船橋・東京ベイに惜敗(24-30)を喫した。ただ実戦における3敗は、点差が23、10、6と減少傾向。3勝目を掴み、白星先行の流れに乗りたい。

ブルーレヴズは、前身のヤマハ発動機ジュビロ時代、セットプレーの集中強化により4強常連に上り詰めた。

プロラグビーチームとしてスタートしている今季は、セットプレーに「アタック」「ディフェンス」「攻守交代時のリアクション」「ブレイクダウン」の4要素を加えた『5Hearts』を新スタイルに掲げた。先週のスピアーズ後、昨季から成長した部分を問われて堀川隆延監督はこう答えた。

「ディフェンスで一人ひとりがシステムを理解していること。アタックにおいては、スキルが向上し、昨年以上にボールを動かすラグビーができていることです」

開幕から不戦敗が続く幕開けとなったが、実戦の5試合を通し、新しいスタイルの精度が上がっている印象だ。

戦術は違えど、大枠としてその「ボールを動かすラグビー」を早くから標榜し、精度向上に取り組んできたのがシャイニングアークスだ。

2014年度から5季ヘッドコーチを務め、新監督として2期目を迎えているロブ・ペニー氏は「スペースにボールを運ぶ」スタイルが信条。チームはFW・BKともにダイナミックなアタックに必要なスキルを磨いてきた。

シャイニングアークス東京ベイ浦安スターティングメンバー

果たして自分たちのスタイルを発揮し、主導権を握るのはどちらか。発表されているメンバーをシャイニングアークスから見ていこう。

ゲーム主将はU20NZ代表歴を持つ強烈なディフェンダーであるNO8ジミー・トゥポウ。スクラムハーフは先発を続けてきた湯本睦に代わり、元スコットランド代表キャプテンのグレイグ・レイドローが初スタメン。

リザーブに入った新加入のトンプソン ルークは出場すれば今季2試合目、早大出身のSH西橋勇人は初出場となる。

注目はセットプレーの鍵を握る元日大キャプテンのHO藤村琉士、そして元帝京大キャプテンのFL松本健留だ。HO藤村はセットプレーが武器のひとつであるブルーレヴズに対して、ラインアウトとスクラムの安定に貢献したい。FL松本は低空タックルが魅力の23歳だ。

静岡ブルーレヴス スターティングメンバー

対するブルーレヴズは先週から先発を3人変更。

スクラムを牽引するフロントローの一角にPR伊藤平一郎、バックローにFL庄司拓馬、バックスリーの右翼にWTBキーガン・ファリアが入った。

大戸裕矢キャプテンとロックコンビを組むのは明大出身の25歳、舟橋諒将。バックローには不動のスタメンである南アフリカ代表のFLクワッガ・スミス、世界レベルのアタッカーであるNO8イシ・ナイサラニ

アタックを指揮するのは25歳のSH田上稔、27歳の万能SOサム・グリーンだ。

そしてウクライナ人の母を持つWTB中井健人も先発。ロシアによる母の母国への侵攻が続く中、先週は左腕に「PRAY FOR PEACE」と書いて出場。11番を背負う25歳は今週も注目だ。

両軍のダイナミックな展開力も期待されるが、やはりリーグ屈指の強力スクラムを武器とする両軍だけにスクラム戦は必見だ。

ブルーレヴズは惜敗した先週のスピアーズ戦においても、大戸キャプテンが「前半からヒットさえよければ良いスクラムが組める感覚があった」と語った通り優勢。今週もチームOBの名嘉翔伍スクラムコーチは腕の見せ所だ。

そしてシャイニングアークスでは、こちらもチームOBである斉藤展士コーチがスクラムを指導。日曜日は好天の予報であり、スクラムに懸ける両軍の“熱”がスタンドまで伝わる真っ向勝負に期待したい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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