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ラグビー コラム 2022年3月10日

首位決戦は金曜日。東京サンゴリアスvs.クボタスピアーズ船橋・東京ベイ。ジャパンラグビー リーグワン第9節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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首位攻防戦

ジャパンラグビー リーグワン」ディビジョン1はリーグ戦折り返しを迎えて、第9節は引き続き交流戦が行われる。3月11日(金)には、東京サントリーサンゴリアスクボタスピアーズ船橋・東京ベイ首位決戦が行われる。

ホストの東京サンゴリアスは、開幕から6連勝で首位に立っていたが、第7節で埼玉パナソニックワイルドナイツに17-34と敗戦し、2位に後退。しかし、前節のコベルコ神戸スティーラーズ戦では、持ち前の攻撃力を披露し、8トライを挙げ56-17と快勝。勝ち点33で2位につけている。

ミルトン・ヘイグHC(ヘッドコーチ)は前節後、「いくつか課題を見つけました。特にキャッチパス、ブレイクダウン。次の試合までに修正しなければいけません」としながらも、「結果には非常に満足している」と話したこともあり、先発はSH(スクラムハーフ)の変更1名にとどまった。

東京サントリーサンゴリアス

FW(フォワード)第1列はPR(プロップ)石原慎太郎と垣永真之介、日本代表HO(フッカー)堀越康介の3人で構成。LO(ロック)には先週に引き続き、辻雄康と小林航の2人が務める。

FL(フランカー)は早稲田大学出身のルーキー下川甲嗣と、33歳のベテランの小澤直輝がコンビを組み、NO8(ナンバーエイト)には、オーストラリア代表のショーン・マクマーンが入った。

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BK(バックス)を見ると、SH(スクラムハーフ)は流大が先発に復帰し、齋藤直人がリザーブに回った。SO(スタンドオフ)は引き続き、指揮官の信頼厚い田村煕が務める。CTB(センター)にはキャプテンの日本代表中村亮土と、ワラビーズでも活躍しているサム・ケレビの好調の2人がコンビを組んで、中盤に安定感をもたらす。

WTB(ウイング)は前節ハットトリックのテビタ・リー尾崎晟也、FB(フルバック)はやはりコベルコ神戸スティーラーズ戦でハットトリックを達成し、31得点を挙げてPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたオールブラックスのダミアン・マッケンジーが務める。

リザーブには相手のFWを警戒してか、FWが6人入った。日本代表経験のあるHO北出卓也、206cmの若きLOハリー・ホッキングス、出場停止処分が軽減され今節から出場可能となった日本代表NO8テビタ・タタフ。また、昨年日本代表でブレイクしたCTB/WTB中野将伍らが名を連ねた。

一方、第3節でコベルコ神戸スティーラーズに黒星を喫したものの、その後の連勝で第7節を終えた時点で、首位に浮上したクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。前節は静岡ブルーレヴズと対戦し、後半追い上げられたものの、30-24と逃げ切って、勝ち点34として首位をキープした。

日本代表でキャプテンを務めるFLピーター・ラブスカフニ、LOルアン・ボタを始めケガ人が多いが、フラン・ルディケHCは「若い選手が我々のシステムを経験する良い機会になる」と前向きに捉えており、前節からFW3名、BK1名の先発を交替した。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

左PRは羅官榮がベンチに下がり、北川健吾が先発、HOも現在7トライでトライランキングトップの南アフリカ代表マルコム・マークスが負傷のため、杉本博昭が先発する。3番には前節トライを挙げて、POMに輝いた好調なオペティ・ヘルが引き続き務める。

特にケガ人の多いLO陣だが、松井丈典と青木祐樹の日本人選手が静岡ブルーレヴズ戦に引き続いてコンビを組む。バックローは前節6番をつけたファウルア・マキシがNO8にシフトし、かわりにトゥパ・フィナウが6番に入り、7番の末永健雄とFLでコンビを組む。

SHは先週初先発だった藤原忍が控えに回り、第7節まで先発を務めていた谷口和洋がスターターに復帰し、元ワラビーズの経験豊富なSOバーナード・フォーリーとハーフ団を構成する。

CTBはキャプテンの立川理道テアウパ シオネと日本代表経験のある2人、WTBは好調な法政大学出身のルーキー根塚洸雅と、昨年度のトップリーグ新人王の金秀隆、FBにはゲラード・ファンデンヒーファーが入った。

ベンチにはHO大塚健太郎、LO堀部直壮、SH藤原、SO岸岡智樹、WTB山崎洋之ら若手が多く控えており、勝負どころでチームに勢いを与えることができるか。

チームスタッツを見ると、トライ数では東京サンゴリアスが39で1位、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが34で2位につけている。アタックの数字もクリーンブレイク数、ディフェンス突破数の1位など、他の数字も軒並み東京サンゴリアスが上位につけている。一方のクボタスピアーズ船橋・東京ベイもアタックの数字は上位にランクインし、ボールキャリーでは676回で2位につけている。

選手スタッツでは東京サンゴリアスのCTBケレビの数字が突出しており、ボールキャリーは96回で2位、ディフェンス突破は36回で2位、ゲインメーターは849mで1位と、攻撃の中心となっていることがわかる。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイはここまで7トライを挙げてトライ数トップに立つHOマークス不在は痛いが、チームの武器であるモール、そして2試合の出場でクリーンブレイク数トップ(9回)のWTB根塚のランに期待したい。

お互いアタックが好調だけに、ディフェンスでどこまで相手を抑えることができるか。不用意な反則は失点に結びついてしまう可能性が高い。東京サンゴリアスのFL小澤は「フィジカルバトルでまず負けないこと。あと不用意なペナルティをしないで相手の土俵で戦わないっていうところがキーポイントになる」と見据えた。

リーグワンも中盤を迎えて、今後を占う「首位決戦」となった東京サンゴリアスとクボタスピアーズ船橋・東京ベイの一戦は3月11日(金)午後7:00より、秩父宮ラグビー場でキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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