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大学日本一の帝京のキャプテンだった細木
「ジャパンラグビー リーグワン」では、大卒新人(現在大学4年生)は4月1日から公式戦に出場が可能となる。すでに多くの選手が練習に参加、出場をうかがっている。ここではディビジョン1の各チームに加わった新人選手を紹介していきたい。
リーグワン初の王者を目指す東京サントリーサンゴリアスには、昨季と同様、FW(フォワード)3人、BK(バックス)2人、計5人の大学トップ選手が加入した。
まず、FWでは10度目の大学選手権優勝に大きく貢献した帝京大学キャプテンの細木康太郎。身長178cm、体重115kgの右PR(プロップ)は、横浜ラグビースクールで中学校1年から競技を始めた。
桐蔭学園高校時代は花園でベスト4だったものの、体幹の強さは生まれ持ってのもので、ボールキャリーは際立っており、大学に入ってスクラムも大きな武器となった。さらなる磨きをかけて、サンゴリアスのレギュラー、そして桜のジャージーを目指す。
細木は「東京サンゴリアスの一員としてプレーができることを、大変嬉しく思うとともに、これまで関わってくださったみなさまに心より感謝申し上げます。ラグビーやラグビー以外の場面でチームに貢献し、必要な存在になれるよう新人らしく精一杯努力します」と初々しく挨拶した。
早稲田大学で副キャプテンだった小林
もう1人、将来有望なPRが加入した。それは2021年、早稲田大学で副キャプテンを務めた身長181cm、体重112kgの小林賢太だ。ボールキャリー、運動量に長けたPRである。
4歳から芦屋ラグビースクールで競技を始めて、高校は東福岡高校に進学し、高校2年時には「高校3冠」を達成した。3年時はベスト4に終わったが、早稲田大学に進学。1年時からレギュラークラスとして活躍し、2年時は大学選手権優勝に貢献した。
2021年度から、将来を見据えて右PRから左PRに転向した。小林は「東京サンゴリアスの一員としてプレーできることを大変うれしく思います。チームの勝利に貢献し、信頼されるプレイヤーになるために、日々チャレンジし続けます」と語気を強めた。夢である桜のジャージーを着るために、まずはサンゴリアスの1番を目指す。
「慶應の猛虎」山本
FWの3人目は2021年度、慶應義塾大学で副キャプテンを務めていたFL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)山本凱だ。「慶應の猛虎」と称されていた通り、身長177cm、体重98kgながらタックル、ジャッカル、ボールキャリーが武器の総合力の高いバックローだ。
小学校1年でラグビーに出会い、3年から本格的にラグビーを始めた。慶應義塾高校時代、CTB(センター)からFLに転向し、その後はバックローでのプレーを続けている。花園こそ出場できなかったが、U17、U18日本代表、そして高校日本代表、U20日本代表、ジュニアジャパンとユース代表を歴任し、国際経験を積んだ。
慶應義塾大学でも1年時からレギュラーを張り続け、4年間中心選手として活躍した。現在はバックローだが、HO(フッカー)への転向も視野に入れているという。山本が「トレーニングを重ね、チームの勝利に貢献できるよう、日々精進していきたい」と話すように、運動量、ジャッカルで近いうちに頭角を示すことになろう。
BKの2人は高校時代からライバル関係にあり、大学1年時から活躍してきた世代トップのFB(フルバック)2人だ。
早稲田大学で活躍した河瀬
1人目は早稲田大学で活躍を続けた身長183cm、体重89kgのFB河瀬諒介だ。小学校4年から、母の勧めでラグビーを始め、東海大仰星高校時代は花園優勝に貢献。大学2年でも大学選手権で優勝した。切れ味の鋭いダイナミックなランが持ち味で、WTB(ウィング)でもプレー可能。また、SO(スタンドオフ)としてもプレーした経験がある。
父の泰治氏(現・摂南大学総監督)はかつて「怪物」と称され、大阪工大高校(現・常翔学園)、明治大学、東芝府中(現・東芝ブレイブルーパス東京)、日本代表でFWとして活躍した名選手だった。河瀬は父が所属したチームのライバルでのプレーを続けているが、社会人でも同様の道を選んだ形となった。
河瀬は「東京サンゴリアスの一員としてプレー出来ることを大変うれしく思います。人として、選手として成長して、少しでも早くチームの勝利に貢献できる選手になれるように日々精進します」と腕を撫した。
ランだけでなくハイボールキャッチも得意で、複数ポジションでプレーできることもプラスに働くはずだ。リーグワンではサンゴリアスのジャージーでトライを量産できるか。
明治大学から来た大型FB雲山
もう1人は身長187cm、体重93kgの大型FB雲山弘貴だ。報徳学園から明治大学に進学し、縦に強いランと、ロングキックで、大学1年時から紫紺のジャージーに袖を通して活躍を続けた。
5歳の頃、幼稚園の友達に誘われて西宮甲東ジュニアラグビークラブで競技を始めた。小さい頃は大畑大介、小野澤宏時らに憧れており、日本代表になることが目標だったという。報徳学園では花園ベスト8進出に貢献し、河瀬とともに高校日本代表でも活躍した。
明治大学では1年から試合に出場したが、大学選手権決勝の舞台には立つことができなかった。2年生のシーズン終了後には、サンウルブズに練習生として参加して、日本のトップの選手たちに教えを請うて研鑽を積んだ。
FBでプレーすることにこだわりを見せる雲山は「サンゴリアスの一員としてプレー出来ることを大変うれしく思います。選手として成長し、少しでも早くチームの勝利に貢献できるよう、日々努力していきます」と意気込んだ。東京サンゴリアスでも15番をつけて存在感を示すことができるか。
2021年4月に加わったルーキーFL下川甲嗣(早稲田大学出身)は昨年4月早々、試合に出場してトライを挙げた。そしてリーグワンでは接点での強さ、運動量が評価されて、すでにレギュラークラスとして活躍している。2022年度の新人もポテンシャルの高い5人が揃っている。選手層の厚い東京サンゴリアスの中で、下川に続く選手は現れるだろうか。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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