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ラグビー コラム 2022年2月24日

スタイルとスタイルの激突!第7節の好カード「シャイニングアークス東京ベイ浦安」×「東芝ブレイブルーパス東京」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. トヨタヴェルブリッツ

どちらのスタイルが真価を発揮するのか。

先週からスタートしたジャパンラグビーリーグワン「ディビジョン1」の交流戦が2週目に入り、第7節の2月26日(土)は、東京・江東区夢の島競技場で注目の対決がある。

1勝5敗(うち不戦敗3)のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安が、3勝3敗(うち不戦勝1)の東芝ブレイブルーパス東京を迎える一戦だ。

ホストのシャイニングアークスは、今季開幕節でコベルコ神戸スティーラーズから劇的勝利(24-23)。しかしコロナ禍の影響によって不戦敗の「3」が付いてしまった。

5-48で昨季王者・埼玉ワイルドナイツに破れた前戦からは、不戦敗となった第6節を挟んで3週間ぶりの実戦であり、勝利すれば開幕節以来。勝利への渇望を力に変えたいところだ。

シャイニングアークス東京ベイ浦安スターティングメンバー

自慢の強力スクラムを牽引するのは、日大出身のPR庵奥翔太、今季初先発でキャリアーとしても抜群のHOアナル・ランギ、高いポテンシャルを秘めた元九州共立大主将のPR竹内柊平。

バックローはリーグ屈指のタックラーが並んだ。日本代表のFLジェームス・ムーア、クラブ主将のFL金正奎、そしてU20NZ代表を経験しているNO8ジミー・トゥポウだ。

ゲーム主将は元帝京大主将で、今季公式戦デビューを果たしたばかりのCTB本郷泰司が担う。そしてフルバックはチームの全3トライを記録しているオーストラリア代表73キャップのイズラエル・フォラウだ。

そしてリザーブには、ついにトンプソンルークがメンバー入り。4月に41歳を迎えるW杯4大会連続出場のレジェンドの出場はあるか。どんなプレーを見せてくれるのか。大きな注目が集まる。

注目選手には29歳のNO8トゥポウを挙げたい。196センチの長身だが活動量が多く、激しいタックルと高速リロードを繰り返す守備名人だ。オフロードパスも得意で、突破の起点にもなれる。代表歴は年代別代表に留まるが、NZクルセイダーズ、ブルーズでプレーした背番号8の動きに要注目だ。

ビジターとして敵地に乗り込むブレイブルーパスは、不戦勝を含めた3勝3敗だが、「名門復活」の感を強くしているファンは多いのではないだろうか。

トップリーグで優勝5回の名門は、15年W杯後のラグビーブームの中で惜しくも準優勝に終わって以降、16年度からの順位が9、6、11、(不成立)、9と低迷してきた。

しかし近年はコーチを3名追加するなど強化環境の整備、そしてリクルートの成功により着実に復権の土台を築いてきた。

そして迎えたリーグワンでは、薫田真広GMがシーズン前から「『接点が強い』というブレイブルーパスをもう一度造り上げる」と語っていた通り、縦に強烈な衝突を繰り返していくスタイルを見せた。

攻撃力は増大しており、開幕からの実戦4試合で平均約41得点。第6節埼玉ワイルドナイツ戦では18得点(失点は30)に抑えられて無念を味わったが、前半2点リード(13-11)で折り返し、残り10分まで同点(18-18)の接戦を演じた。

有望な若手が伸び伸びとプレーし、中堅・ベテランを刺激しているように映るのも新生ブレイブルーパスの魅力だ。

東芝ブレイブルーパス東京スターティングメンバー

先発メンバーは同学年である33歳のPR三上正貴とHO森太志のベテランに、10歳下(23歳)で天理大卒のPR小鍜治悠太という組み合わせ。ロックにいたっては19歳のLOワーナー・ディアンズ、33歳のヒュー・パイルという14歳差コンビだ。

そして日本代表の元主将であるリーチ マイケルは開幕節以来のスタメン。前節ワイルドナイツ戦でも機敏な動きを見せていた。

そして東海大の主将だった28歳のFL藤田貴大は、大学同期であり、元ブレイブルーパスのWTB石井魁(シャイニングアークス)とピッチの左右に分かれて戦う。

的確なタックルを連発するバックスでは、スタンドオフとして先発する中尾隼太、ハイタックルによる出場停止もあったジョニー・ファアウリ、そしてフルバックは元早大の桑山聖生が務める。

ブレイブルーパスの課題は反則だろう。ブレイブルーパスは強烈なフィジカリティが強みだが、その反面で反則数が多く、1試合平均が14.6回に上る。

前節ワイルドナイツ戦は被ペナルティ数を9回に抑えることができ、昨季王者と好勝負を演じた。今週末も激しさと規律の両立がポイントだろう。

ブレイブルーパスが激しい「縦」にこだわりを持つチームなら、シャイニングアークスは「横」にこだわりを持つ。2期目を監督として迎えている名将ロブ・ペニーが築いてきたワイドアタック、スペースにボールを運ぶスタイルで、今季2勝目をめざす。

スタイルとスタイルの激突。第7節の好カードに要注目だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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