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2勝1敗同士の対決
1月に開幕した「ジャパンラグビー リーグワン」。今週、ディビジョン1は「BYEウィーク」(休みの週)だが、ディビジョン2は2月12・13日に第4節の3試合が行われる。12日(土)はホストの日野レッドドルフィンズが、花園近鉄ライナーズを迎える。
ホストの日野レッドドルフィンズは、開幕から連勝していたが、前節は三重ホンダヒートにビジターで24-32と敗戦し、2勝1敗の勝ち点10、得失点差で3位につけている。
一方、ビジターの花園近鉄ライナイーズは、開幕戦で三菱重工相模原ダイナボアーズに敗れたものの、第2節は三重ホンダヒートに62-10、前節はマツダスカイアクティブズ広島に50-19と快勝し、こちらも2勝1敗の勝ち点10だが、得失点差で2位につけている。
まず、ホストの日野レッドドルフィンズのメンバーから見ていきたい。前節の三重ホンダヒート戦からFW(フォワード)5名、BK(バックス)3名と大きくメンバーを変更した。
日野レッドドルフィンズ
FWはコベルコ神戸スティーラーズから今季加入した左PR(プロップ)山崎基生は引き続き先発するが、3番にはデイヤン・ファンダーウエストハイゼンに替わり、日本代表12キャップの浅原拓真が入り、HO(フッカー)は2年目の濱野隼也に替わって、2015年ワールドカップ日本代表メンバーであるベテラン木津武士がスターターとなった。
LO(ロック)はマレーシア代表経験のあるディネスバラン・クリシュナンと、ルーキーの廣田耀規に替わり木村勇大のコンビとなった。FL(フランカー)は、前節7番に入っていたキャプテンの堀江恭佑が6番にシフトし、7番には小野雄貴、NO8(ナンバーエイト)は元トンガ代表のナシ・マヌが務める。
BKは、SH(スクラムハーフ)が橋本法史から古川浩太郎と替わり、オタゴ大学から今季新加入し、現在34得点とディビジョン2で得点ランクトップに立っているSO(スタンドオフ)北原璃久とコンビを組む。
前節、WTB(ウィング)を務めた川井太貴はトンガ・モモセとCTB(センター)でコンビを組み、やはり前節はWTBだった吉川遼が、FB(フルバック)を務める。両WTB(ウイング)は松井佑太、リーグワンデビューとなる床田聖悟が入った。リザーブにはベテランの元日本代表PR久富雄一、WTB竹中祥らが名を連ねた。
前節の三重ホンダヒート戦ではイエローカードが2枚出てしまい、指揮官として2年目を迎えている箕内拓郎HC(ヘッドコーチ)は、「自分たちのミスやペナルティで、自らの首をしめた感じになってしまった。1から修正したい」と反省していた。今節は規律の部分で改善を図りつつ、セットプレーでプレッシャーをかけたい。
花園近鉄ライナーズ
一方、連勝の花園近鉄ライナーズは、FW3名、BK1名の変更となった。PR佐々木駿、文裕徹、HO金子惠一の第1列は変更なし。LOはパトリック・タファとリーグワンデビューとなるサナイラ・ワクァが務め、FLは前節LOでプレーしたワイマナ・カパが6番に入り、キャプテンの野中翔平が6番から7番にシフトしてコンビを組む。NO8は前節に引き続き、前節トライを挙げたオリンピアンのセル ジョセが務める。
CTBは岡村晃司(帝京大学出身)と昨年日本代表デビューを果たした新人シオサイア・フィフィタ(天理大学出身)のフレッシュなコンビが前節に引き続き先発する。
控えには7人制ラグビー代表歴のあるFLツポウテビタ、SO/FB野口大輔、ルーキーのSH人羅奎太郎(同志社大学出身)らが入り、ベンチからチャンスを窺う。
今季から指揮を執る水間良武HCは、スカイアクティブズ広島戦後、「自分たちのスタンダードを高いレベルでやろうとしたが、マツダのプレッシャーもあり、発揮できない部分があった。この学びを次戦に活かしたい」と話していた。試合を重ねるごとに接点での改善を見られており、今節もSHゲニア、SOクーパーを軸とした持ち前の攻撃ラグビーが見られるはずだ。
両者の対戦は2018-19シーズンの入替戦で、日野レッドドルフィンズが花園近鉄ライナーズを21-11で下し、トップリーグに残留した以来となる。ディビジョン1昇格を狙う強豪チーム同士の激突は2月12日(土)午後0:00に東京・秩父宮ラグビー場でキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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