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【ハイライト動画あり】東芝ブレイブルーパス東京、「しっかり準備し、容赦なく実行」した快勝劇。ジャパンラグビー リーグワン第5節
ラグビーレポート by 斉藤 健仁キックオフから攻め続けた東芝ブレイブルーパス東京
第5節を迎えた「ジャパンラグビー リーグワン」。2月5日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で、ホストの東芝ブレイブルーパス東京が静岡ブルーレヴズ
東芝ブレイブルーパス東京は前節、トヨタヴェルブリッツに善戦したものの、23-33で敗戦。2勝2敗の勝ち点10として6位につけていた。上位に食い込んでいくためにはホストゲームで連敗はできない。
一方の静岡ブルーレヴズは開幕から、新型コロナウィルス感染症の陽性者が出た影響で3試合が中止とり、前節の第4節が初戦となった。ホストゲームでNTTドコモレッドハリケーンズ大阪を36-13で下して快勝。1勝3敗の勝ち点5で9位についていた。連勝して勢いに乗りたいところだった。
出場停止明けで活躍したディアンズ
東芝ブレイブルーパス東京は、昨秋、日本代表初キャップを得た19歳のLO(ロック)ワーナー・ディアンズが、出場停止が明けてスターティングメンバーに復帰。それ以外の14人の先発は前節と変わらなかった。
日本代表FL(フランカー)徳永祥尭と、SH(スクラムハーフ)小川高廣の共同キャプテンを筆頭に、オールブラックス経験のあるFLマット・トッド、SO(スタンドオフ)トム・テイラー、CTB(センター)セタ・タマニバルの3人、ルーキーのFB(フルバック)松永拓朗らが引き続き出場した。
静岡ブルーレヴズもメンバーは大きく変更することなく、FW(フォワード)1人、BK(バックス)1人ずつを変更して試合に臨んだが、開幕節からPR伊藤平一郎、HO日野剛志、WTB(ウイング)マロ・ツイタマらは、ケガなどの影響でメンバーから外れた。
FW(フォワード)では、前節でチーム100キャップを達成したキャプテンのLO大戸裕矢、オーストラリア代表経験のあるFLイシ・ナイサラニと、新人FL庄司拓馬(立命館大学出身)、南アフリカ代表NO8クワッガ・スミスが先発。BKはベテランSH矢富勇毅とSO清原祥がハーフ団を組み、前節控えだったサム・グリーンがFBで先発、ルーキーの奥村翔(帝京大学出身)はFBからWTBに回った。
試合は2210人のファンが見守る中、午後2:30にキックオフされた。前節、悔しい敗戦を喫していたホストの東芝ブレイブルーパス東京が、試合序盤から猛攻を仕掛ける。前半3分、キックオフからボールをキープして敵陣へ攻め込み、最後は共同キャプテンのFL徳永が右中間にトライ。SOテイラーのゴールも決まり7-0と先制する。
直後の5分、相手キックオフからボールを継続してWTB濱田将暉がトライ。さらに8分、再びキックオフからアタックを続けて、最後はCTB中尾隼太が抜け出してトライ。14分にもキックカウンターから攻め込み、最後はWTB濱田が2トライ目を挙げて、東芝ブレイブルーパス東京が開始15分間で4トライを挙げ、28-0と畳み掛けた。
ようやく26分、静岡ブルーレヴズもスクラムからの攻撃で、FBグリーンがトライを挙げて7点を返した。ただ、勢いの止まらない東芝ブレイブルーパス東京は、29分に自陣からボールをつなぎ、最後はFLトッドのオフロードパスからLOディアンズがトライを挙げて35-7とした。
序盤の失点が響いた静岡ブルーレヴズ
少しでも点差を縮めておきたかった静岡ブルーレヴズだが、相手のディフェンスを崩すことができず、試合はそのまま東芝ブレイブルーパス東京が35-7と大きくリードして前半を折り返した。
後半、先に得点を挙げたのも、やはりリードしていた東芝ブレイブルーパス東京だった。4分、ボールを継続してFLトッドが、インゴールで押さえて41-7とリードを広げる。ただ、8分に東芝ブレイブルーパス東京は、LOジェイコブ・ピアスが反則の繰り返しでシンビンとなり、静岡ブルーレヴズは数的有利になった。
ただ、相手の粘りの守備の前に得点を挙げることができず、得点ボードはなかなか動かなかった。26分、静岡ブルーレヴズは途中出場のLO舟橋諒将がゲインし、最後はNO8スミスがトライを挙げて41-14と追い上げた。
しかし、東芝ブレイブルーパス東京も30分、スクラムを起点にWTBジョネ・ナイカブラがトライ。さらに35分、相手のキックオフからボールをつないでLOピアスがトライ。59-14と試合を決めた。
ジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1
【第5節ハイライト】東芝ブレイブルーパス東京 vs. 静岡ブルーレヴズ
静岡ブルーレヴズも試合終盤に意地を見せ、40分にはCTBヴィリアミ・タヒトゥア、42分にはWTB奥村がトライを返したが、結局、9トライで東芝ブレイブルーパス東京が59-26で快勝し、勝ち点5を獲得。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、復帰戦でトライを挙げた東芝ブレイブルーパス東京のLOディアンズが選出された。
東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)は「準備をしっかりしよう。容赦なく実行する。という部分をやりたいと話して試合に臨んだ。それがよくできたと思います。すごくいいラグビーができたと自負しています」と満足した様子で語った。
共同キャプテンのSH小川も「今日は試合の入りから自分たちがやるべきことをしっかりやることによって、こういう結果に繋がった」と振り返り、「(次は)バイウィーク(休みの週)を挟んで埼玉パナソニックワイルドナイツとの試合です。チャンピオンチームにチャレンジするということで、相手よりも絶対にペナルティも少なくしなければいけない」と先を見据えた。
出場停止明けでMOMの活躍を見せたLOディアンズは「この3週間、高校時代のことも思い出しながら、低いタックルをずっと練習してきた。チームが全員うまく仕事ができて、僕だけじゃなくてチームがうまくアタック、ディフェンスができていたから、自分もいいプレーができたと思います」と胸を張った。
連勝とはならなかった静岡ブルーレヴズの堀川隆延監督は「中5日ではあったが、今日のゲームに向けて、本当にいい準備をして僕も自信がありました。ただ、前半、あのような結果になってしまったということは、スキルというより、やっぱり我々の弱さというものがあったのではないかと思います。この敗戦を成長するきっかけにしていきたい」と前を向いた。
LO大戸主将も「前半風下のところで、自分たちがボールを持ってアタックしたかったが、なかなかうまくいかなかった。自分たちがどういうマインドでアタックしていくのか、ディフェンスしていくのかというところは、改めて振り返らないといけない、課題がたくさんある試合だったと思います」と悔しさをにじませた。
3勝2敗で勝ち点を15に伸ばした東芝ブレイブルーパス東京は、1週空いて2月19日(土)に埼玉県・熊谷ラグビー場で、昨季の王者の埼玉パナソニックワイルドナイツに挑む。
1勝4敗で勝ち点を5から伸ばせなかった静岡ブルーレヴズもバイウィークを挟んで、2月19日(土)は、ホストスタジアムの静岡・ヤマハスタジアムに横浜キヤノンイーグルスを迎える。
文:斉藤健仁/Photo by Noriko ABE
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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