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ラグビー コラム 2022年2月4日

2位×3位の第5節好カード!トップを狙う気鋭の両雄「横浜キヤノンイーグルス×クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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横浜キヤノンイーグルス vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

どこまで伸びるのか。リーグワンを面白くする将来性豊かな2チームが激突する。

ジャパンラグビーリーグワン、最高峰「ディヴィジョン1」の第5節カンファレンスA。

2月6日(日)は神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で、ともに3勝1敗の横浜キヤノンイーグルスと、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが相まみえる。

3位(勝点14)につけるホストチームの横浜キヤノンイーグルスは好調だ。

開幕2連勝でスタートダッシュを決め、迎えた第3節は昨季王者の埼玉ワイルドナイツに挑戦した。

堅守に阻まれて3-27で今季初黒星を喫したものの、随所で迫力あるアタックを披露。チームの過去最高位は昨年度の5位だが、「強豪」の風格を感じたファンも多かったろう。

シャイニングアークス東京ベイ浦安との第4節はコロナ禍による不戦勝となり、第5節は2週間ぶり、今季4試合目の実戦となる。

ビジターのクボタスピアーズ船橋・東京ベイの今季は不戦勝で幕を開けたものの、実質初戦の第2節で19-9の粘り勝ち。

第3節はコベルコ神戸スティーラーズに昨季準々決勝の借りを返されたが(22-27)、第4節はグリーンロケッツ東葛との「千葉ダービー」に59-26で快勝。

高精度のラインアウトから武器のモールが炸裂するなどし、今季チーム最多得点。初のリーグ4強入りを成し遂げた昨季の勢いは衰えていない。

クボタ

両軍のメンバーが発表されており、敵地に乗り込むクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、日本代表キャプテンのFLピーター・ラピース・ラブスカフニが第2節以来の登場となる。

2021年日本代表スコッドのPR北川賢吾、NO8ファウルア・マキシ、FBゲラード・ファンデンヒーファーも先発入り。

キャプテンはチームの支柱であるCTB立川理道。そして3人合わせて代表163キャップ、南アフリカ代表(44キャップ)のHOマルコム・マークス、オーストラリア代表(71キャップ)のSOバーナード・フォーリー、ニュージーランド代表(48キャップ)のCTBライアン・クロッティも先発に居並んだ。

両ロックは新加入のヘル ウヴェ、日本代表入りを目指しているというLOルアン・ボタの強力コンビ。今季ブレイク中のPRオペティ・ヘルはリザーブスタートとなった。

横浜キヤノンイーグルススターティングメンバー

横浜キヤノンイーグルスは日本代表68キャップの大黒柱、キャプテンのSO田村優が第2節以来の先発。どんな足技、ゲームメイクを見せてくれるか。

田村は同じく21年日本代表スコッドのSH荒井康植とのハーフ団。同スコッドの庭井祐輔はリザーブに入り、先発HOは立命館大の後輩である高島忍が務める。

ボールキャリー数(50回)とゲインメーター(364m)でディヴィジョン1で首位のアマナキ・レレイ・マフィは、いまやチームに欠かせぬエイトマンだ。

ジェシー・クリエルはセンターからウイングに移動し、センターコンビは梶村祐介南橋直哉。ポジション最後尾はキックゲームも得意なラインブレイカー、FB小倉順平だ。

横浜キヤノンイーグルスの大きな武器は運動量だ。

第2節神戸スティーラーズ戦では「『自信を持っているフィットネスのところで勝とう』『前半ぶっ飛ばしていこう』というプラン」(沢木監督)で8トライを奪った。

横浜キヤノンイーグルスとしてはボールを動かし続け、クボタスピアーズ船橋・東京ベイの大型FWを消耗させたいところだろう。

となれば、クボタスピアーズ船橋・東京ベイとしては、ブレイクダウンに圧力をかけて攻撃テンポを遅らせ、あわよくばボールを奪取したい。

横浜キヤノンイーグルスが負けた第3節埼玉ワイルドナイツ戦は、ブレイクダウン・ワークで後手に回った。埼玉ワイルドナイツ戦後に沢木監督が語っていた。

「横浜キヤノンイーグルスのやろうとしているラグビーは球が動くようなラグビー」

「ブレイクダウンの強い相手だったり、タックル後のリロードの早いチームに対してどうやって崩すかが課題で、次から何ができるかを話していきたいと思います」(沢木監督)

そんな横浜キヤノンイーグルスにとって、クボタスピアーズ船橋・東京ベイのPRオペティ・ヘルは脅威となる一人だろう。今週はリザーブとなったPRヘルはブレイクダウンでリーグ2位となる4回のスティールを記録している。

ゲームテンポを調節できれば、クボタスピアーズ船橋・東京ベイは自慢の大型FWによる武器がある。成功率約94%のラインアウト(横浜キヤノンイーグルスは80%)からの強力モールは重戦車軍団の真骨頂だ。

主導権争いを制して強みを発揮し、今季4勝目を挙げるのはどちらか。成長著しい両雄が相まみえる、注目の一戦だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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