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ラグビー コラム 2022年2月3日

上位進出を目指す東芝ブレイブルーパス東京と静岡ブルーレヴズが激突。ジャパンラグビー リーグワン第5節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ともに上位進出を目指す

ジャパンラグビー リーグワン」は第5節を迎える。2月5日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で、ホストの東芝ブレイブルーパス東京静岡ブルーレヴズを迎える。

東芝ブレイブルーパス東京は前節、トヨタヴェルブリッツに善戦したものの、23-33で敗戦。2勝2敗で勝ち点10で6位につけている。上位についていくためにも、是が非でもホストゲームでの連敗は避けたいところだ。

一方、静岡ブルーレヴズは開幕から、新型コロナウィルス感染症の陽性者が出てしまい、3試合が中止となった。前節、ホストで迎えた初戦、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪に36-13で勝利。1勝3敗で勝ち点5で9位につけている。静岡ブルーレヴズは開幕戦勝利の勢いのまま連勝したい。

東芝ブレイブルーパス東京

まず、ホストの東芝ブレイブルーパス東京のメンバーから見ていこう。前節、敗戦したものの「ボールを使って、自分たちが何ができるか見せられた」とトッド・ブラッカダーHC(ヘッドコーチ)が話したようにチーム状態は好調と言えよう。そのため先発メンバーは15人中14人が変わらず、昨秋、日本代表初キャップを得た19歳のLO(ロック)ワーナー・ディアンズがスターティングメンバーに復帰した。

LOディアンズは第2節で危険なタックルで3試合の出場停止となったが、コーチングの介入(不正なプレーの原因、または一因となった、誤ったタックルやコンタクトの技術的な誤りに特化したコーチング)を受けたことで1週間減免され、2試合の出場停止となり、今節から出場可能となった。

他のFW(フォワード)は前節と同じで、第1列のPR(プロップ)は眞壁照男と、ルーキー小鍜治悠太(天理大学出身)。HO(フッカー)は2021年度から加入した大内真が入った。

LOはディアンズと、新加入のジェイコブ・ピアスがコンビを組む。バックローは共同キャプテンの1人、日本代表FL(フランカー)徳永祥尭とオールブラックス経験のあるマット・トッドがコンビを組み、NO8(ナンバーエイト)は山本浩輝が務める。

BK(バックス)は前節と同じで共同キャプテンSH(スクラムハーフ)小川高廣、オールブラックスキャップを持つSO(スタンドオフ)トム・テイラーがコンビを組む。インサイドCTB(センター)はゲームコントローラーの一端を担う中尾隼太、アウトサイドCTBには、突破力の高いニュージーランド代表歴のあるセタ・タマニバルが入った。

バックスリーにはスピードのあるWTB(ウィング)濱田将暉と、決定力の高いWTBジョネ・ナイカブラ、新人のFB(フルバック)松永拓朗(天理大学出身)の3人が入った。

ベンチメンバーを見ると開幕節以来の出場となるFLリーチ マイケルを筆頭に、ケガから復帰したHO森太志、PR三上正貴、PR知念雄ら代表キャップホルダーらが控えており、試合途中から出場し、チームに勢いを与えるはずだ。前節、ゴール前の決定力をやや欠いただけに、しっかりと好機でトライを重ねたい。

静岡ブルーレヴズ

一方、前節でようやく開幕戦を戦うことができた静岡ブルーレヴズのメンバーを見ていこう。開幕戦を勝利で飾った後、堀川隆延監督は「次につながる試合になった。中5日のショートウィークだが、いい準備をして東芝戦に臨みたい」と話していた通り、メンバーは大きく変更することなく、FW1人、BK1人ずつを変更して試合に臨む。

FWは前節負傷したPR伊藤平一郎の替わりに、PR西村颯平が先発した以外は変わらない。第1列はPR西村と、PR植木悠治、HO平川隼也が入った。LOは前節でチーム100キャップを達成したキャプテン大戸裕矢と桑野詠真がコンビを組む。バックローはオーストラリア代表経験のあるFLイシ・ナイサラニと新人FL庄司拓馬(立命館大学出身)、さらに南アフリカ代表NO8クワッガ・スミスの3人が入った。

BKはベテランSH矢富勇毅と、前節、攻撃的なプレーでチームを勝利に導いたSO清原祥がハーフ団を組み、CTBは突破力のあるヴィリアミ・タヒトゥアとタックルに長けた鹿尾貫太がコンビを組む。バックスリーを見ると前節控えだったサム・グリーンがFBで先発し、ルーキーの奥村翔(帝京大学出身)はFBからWTBに回り、WTBキーガン・ファリアと両翼を務める。

リザーブにはPR河田和大、PR郭ブン慶、FL舟橋諒将、WTB中井健人といった若手が多くおり、試合途中からチームに勢いを与えることができるか。静岡ブルーレヴズとしてはセットプレーで互角以上に戦ってペースをつかみたいところだ。

ともにFWのセットプレー、接点には自信を持っており、能力の高いゲームコントローラーもおり、BKにもタレントが揃う。いずれにせよ、FWのセットプレー、接点のバトルが勝敗の鍵を握ることは間違いないだろう。

ホストで連敗を避けたい東芝ブレイブルーパス東京と、やっと迎えた開幕戦勝利の勢いのまま連勝したい静岡ブルーレヴズの試合は、2月5日(土)午後2:30にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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