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ラグビー コラム 2022年1月28日

首位攻防の東京ダービー、ブラックラムズ東京vs.東京サンゴリアス。ジャパンラグビー リーグワン第4節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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1・2位直接対決

1月8日(土)に開幕した「ジャパンラグビー リーグワン」。今週は第4節を迎えて、1月30日(日)東京・秩父宮ラグビー場で、現在ディヴィジョン1で首位に立つ東京サントリーサンゴリアス(勝ち点14)と、2位のリコーブラックラムズ東京(勝ち点10)の「東京ダービー」が行われる。

昨季のトップリーグでは別カンファレンスだったため、リーグ戦では対戦しておらず、プレーオフ準々決勝で対戦する予定だったが、コロナ禍の影響で東京サンゴリアスの不戦勝だった。一昨季はリーグが中断されたため対戦しておらず、両者の対戦は2017-18シーズン以来で、この時は東京サンゴリアスが31-15で勝利している。

ブラックラムズ東京は、開幕戦はNTTドコモレッドハリケーンズ大阪に43-22と快勝。サントリーで選手としてプレーし、コーチ経験もあるピーター・ヒューワットHC(ヘッドコーチ)が、「フィジカルアタッキングラグビーを自分たちのスタイルにする」と話していた通りの攻撃的ラグビーを見せた。

だが、第2節の静岡ブルーレヴス戦は相手側にコロナ陽性者が出て中止、先週の第3節は自チームに陽性者が出てしまい中止。2勝1敗の勝ち点10で、2位につけているブラックラムズ東京にとっては開幕戦以来の試合となった。

一方、「アグレッシブ・アタッキングラグビーを貫く」(ミルトン・ヘイグHC)の言葉通り、ビジターの東京サンゴリアスは、開幕戦は東芝ブレイブルーパス東京を60-46で退け、第2節はトヨタヴェルブリッツに50-8と快勝で2連勝を飾った。先週の静岡ブルーレヴス戦は相手チームにコロナ陽性者が出ていた影響で中止となったが、開幕から負けなしの勝ち点14で現在ディヴィジョン1の首位に立つ。

リコーブラックラムズ東京

まず、ホストのブラックラムズ東京メンバーを見ていいこう。開幕のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦からFW(フォワード)4人、BK(バックス)1人の計5人を変更した。

FWはキャプテンのHO(フッカー)武井日向は引き続き先発するが、PR(プロップ)は千葉太一と柴田和宏が務める。LO(ロック)も柳川大樹に替わってタラウ・ファカタヴァが先発し、デーモン・レエスアスとコンビを組む。

バックローはスコットランド代表18キャップのFL(フランカー)ブレア・カーワンがリザーブに回り、本来はHOの大西将史がFLとして先発し、日本代表経験のある松橋周平と、7人制ラグビーで東京五輪に出場したNO8(ナンバーエイト)ボーク コリン雷神が引き続き先発する。

BKはSH(スクラムハーフ)高橋敏也とSO(スタンドオフ)アイザック・ルーカスが変わらずハーフ団を務め、CTB(センター)もメイン平と新加入の池田悠希のコンビも同じだ。

WTB(ウイング)は栗原由太に替わって7人制日本代表経験を持つフィジー出身のネタニ・ヴァカヤリアが入り、14番の西川大輔、FB(フルバック)マット・マッガーンは開幕戦に続いて先発となった。

控えにはFLカーワン、オールブラックス経験のあるCTBジョー・トマネらが入った。ブラックラムズ東京としてはフィジカルで相手を上回り、プレッシャーをかけて、決定力あるBKでトライを取り切りたいところだ。

東京サントリーサンゴリアス

東京サンゴリアスは、トヨタヴェルブリッツ戦から先発メンバーを大きく10人入れ替えた。キャプテンの日本代表CTB中村亮土、SH流大、オールブラックスのFBダミアン・マッケンジーらはメンバー外となった

FW第1列は、PR石原慎太郎は引き続き先発するが、HOは堀越康介に替わって中村駿太が、3番には中野幹からセミセ・タラカイが入った。LOは2人とも入れ替え、辻雄康が今季初先発し、リーグワン初登場の小林航とコンビを組む。

FLには前節でLOに入っていたツイ ヘンドリックがシフトし、共同ゲームキャプテンも務める。7番はベテランの小澤直輝に替わって、2試合で5トライと絶好調のオーストラリア代表のショーン・マクマーンがNO8から移動し、日本代表のテビタ・タタフがFWの最後尾に入った。

BKを見ると、ハーフ団は共同ゲームキャプテンを務めるSH齋藤直人が今季初先発し、SO田村煕とともにゲームをコントロールする。CTBはオーストラリア代表のサム・ケレビと、東京サンゴリアスのデビューとなる新戦力の森谷圭介の2人がコンビを組む。バックスリーは、WTBは成田秀平と中鶴隆彰、FBは塚本健太の3人となり、全員リーグワン初登場、初先発となった。

リザーブにもPR垣永真之介以外は今季初出場となる選手で、明治大学出身のルーキーLO片倉康瑛、南アフリカ出身のSOジョシュア・スタンダーが名を連ね、出場すればサンゴリアスのデビュー戦となる。メンバーを大きく替えて臨む東京サンゴリアスだが、国際経験のある選手も多くおり、アグレッシブ・アタッキングラグビーで勝利をつかみたい。

昨季のトップリーグ プレーオフ準々決勝で東京サンゴリアスと対戦する予定だったが、コロナ禍の影響で辞退と悔しい思いをしたホストのブラックラムズ東京が、その悔しさを晴らすことができるか。それとも好調の東京サンゴリアスが、新しくメンバーに入った選手が奮起して攻撃的なラグビーを貫き開幕4連勝となるか。

ともに本拠地を東京とし、攻撃ラグビーを標榜する同士の首位決戦となった、注目の「東京ダービー」は、1月30日(日)午後12時から東京・秩父宮ラグビー場でキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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