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横浜キヤノンイーグルス vs. シャイニングアークス東京ベイ浦安
沢木敬介監督の就任2シーズン目を迎えた横浜キヤノンイーグルスは、開幕からの3節を2勝1敗と上々のスタートを切った。圧巻だったのは第2節のコベルコ神戸スティーラーズ戦で、前半15分までに4連続トライを挙げて一気に流れを引き寄せ、55-21と快勝。前節は昨シーズンのトップリーグ王者、埼玉ワイルドナイツに3-27で初黒星を喫したものの、真っ向勝負を挑んで息詰まる攻防を展開し、前年度からの進歩をあらためて証明した。優勝争いに加わる存在であることを確信させる、堂々たるパフォーマンスだった。
相次ぐビッグネームの加入で注目されるシャイニングアークス東京ベイ浦安も、ビジターゲームの初戦でスティーラーズに競り勝ち、白星発進を果たした。とりわけ目を引いたのが、オーストラリア代表73キャップのFBイズラエル・フォラウだ。長身と異次元の跳躍力を武器に空中戦を制圧し、2トライをマークして勝利に貢献。好キッカーのSOオテレ・ブラックとの息の合った連携は、今季の目玉になることを予感させた。続くクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦を9-19で落とし、前節は新型コロナウイルス陽性者の確認で無念の開催中止となったが、チームはたしかな手応えを感じているはずだ。
ここまでリーグトップのボールキャリー数(50回)で最多15回のディフェンダー突破をマークするなど好調のNO8アマナキ・レレイ・マフィが、「(開幕を迎えるまで)5か月間ずっと走ってきた」と胸を張るように、イーグルスは厳しいトレーニングで鍛え上げてきたフィットネスに自信を持つ。ニッパツ三ツ沢での最初のホストゲームとなるこの試合でも、前2節のように開始直後からフルスロットルで振り回し、フィットネス勝負で走り勝つ展開を狙ってくるだろう。
一方のシャイニングアークスはひたむきなディフェンスをベースにキックを効果的に使って陣地を進め、ラインアウト起点のアタックからスコアにつなげるパターンを得意とする。どのエリアからでも果敢に仕掛けてくるイーグルスに対し、シャイニングアークスがきっちりとスペースを埋められるか、またシャイニングアークスの多彩なセットアタックに対し、イーグルスがどこまでプレッシャーをかけられるかが、ゲームの焦点となりそうだ。
横浜キヤノンイーグルススターティングメンバー
発表された登録メンバーを見ていくと、イーグルスは第3節のワイルドナイツ戦から4人を変更した。2番に高島忍、6番に安井龍太がそれぞれリザーブから先発へ繰り上がり、SOにキャプテンの田村優が復帰。南橋直哉が2試合ぶりにアウトサイドCTBへ戻り、前節13番のジェシー・クリエルが14番、同14番の竹澤正祥が11番に入る。
シャイニングアークス東京ベイ浦安スターティングメンバー
シャイニングアークスは2週前のスピアーズ戦から5人をチェンジ。HO三浦嶺は初戦以来の先発復帰で、LOサム・ジェフリーズはチーム3試合目で初のスターターを務める。9番はスコットランド代表の英雄、グレイグ・レイドローが満を持しての登場だ。WTBは11番が鶴田諒、14番が小泉将に入れ替わり、石井魁がフォラウに代わってFBへ下がった。
昨シーズンのトップリーグを振り返ると、3勝3敗(中止1)でホワイトカンファレンス5位のイーグルスに対し、シャイニングアークスは3勝3敗1分のレッドカンファレンス4位でリーグ戦を通過。その後、両者はプレーオフトーナメント初戦で激突し、イーグルスが43-13と快勝している(イーグルスは続く準々決勝でワイルドナイツに17-32と敗戦)。当時と今回のスターティングラインアップでは、イーグルスが7人、シャイニングアークスは6人が同じ顔ぶれ。イーグルスはいいイメージを持って、シャイニングアークスはその時の雪辱の思いも胸に、9か月後の再戦に臨んでくるだろう。
ちなみに過去の対戦成績は、2012年の初対戦以来9シーズンで3勝3敗のイーブンという結果だ(カップ戦、プレシーズンリーグを除く)。どちらにとっても上位進出のためには負けられない一戦であり、激しいせめぎ合いになることが予想されるこの試合。緊迫した攻防を存分に満喫したい。
文:直江 光信
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
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