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ラグビー コラム 2022年1月27日

3勝目はどっちだ。東芝ブレイブルーパス東京が、真価を見せたいトヨタヴェルブリッツを迎え撃つ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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東芝ブレイブルーパス東京 vs. トヨタヴェルブリッツ

予想外の大差だった。

トヨタヴェルブリッツは1月16日、コロナ禍の影響による不戦勝(静岡ブルーレヴズ戦)があって迎えた第2節で、東京サンゴリアスに42点差(8-50)で大敗。優勝を狙える強豪同士の一戦で7トライを浴びた。

この日タックル成功率は73.5%と低調だった。サンゴリアス戦後、ヴェルブリッツのSH茂野海人共同主将はチームに連係不足があったと振り返った。

「ダブルショルダーでコリジョンのところをしっかりと止めることを意識していましたが、個々のタックルになってしまい、ゲインを切られ、その後のサポートも負けていた。細かいところで詳細を詰め切れていなかったのかなと思います」

続く第3節NTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦はまたも不戦敗となって2勝1敗。実戦での勝利は挙げられておらず、今週の第4節に注目が集まる。

前回実戦からの2週間で、50失点を喫した守備をどう修正し、攻撃ではどんな真価を発揮するのか。

そんな2勝1敗(6位)のヴェルブリッツの実戦2試合目は、ふたたびビジターゲーム。

1月29日(土)、ジャパンラグビーリーグワンのカンファレンスB第4節で、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場に乗り込み、2勝1敗(3位)のホストチーム、ブレイブルーパスと3勝目をかけて激突する。

ブレイブルーパスは初戦のサンゴリアス戦に破れはしたが46得点を奪取。ラック連取をしてスピードアップした際の波状攻撃は凄まじかった。

第2節はレッドハリケーンズに35-16で勝ちきり、ブラックラムズ東京との第3節は不戦勝。待望のホストゲームで、3勝目を掴みにいく。

トヨタヴェルブリッツスターティングメ

ビジターのヴェルブリッツは、先発15人では前戦から6人変更。(FW3人、BK3人)HO加藤竜聖、今季初出場のLO秋山大地、FL古川聖人が初先発。

サンゴリアス戦でも活発だったSH福田健太と、ラン能力も見せつけていたSOティアーン・ファルコン、そしてこちらも初出場となる世界的フルバック、南アフリカ代表のウィリー・ルルーの6人だ。

ゲームキャプテンは、サンゴリアス戦で両軍最多の18キャリー、守備でもチーム最多13タックル(ミスタックル0)という獅子奮迅の活躍だったNO8姫野和樹(共同キャプテン)。

今季新加入のビッグネーム、19年世界最優秀選手のFLピーターステフ・デュトイも初戦に続いて先発。サンゴリアス戦では姫野に次ぐチーム2位の13キャリー、チーム2位の12タックルを放った。

また前戦6回のボールキャリーながら、両軍最多7回のディフェンス突破を見せたWTB岡田優輝も2戦連続の先発となった。

東芝ブレイブルーパス東京スターティングメンバー

ホストチームとして待ち受けるブレイブルーパスは、前戦から先発15人では5人(FW4人、BK1人)変更。PR眞壁照男、HO大内真、LO梶川喬介、FL徳永祥尭、WTB濱田将暉が入った。

オフロードパスも得意とする天理大卒の注目PR小鍜治悠太は、3試合連続のスタメン。ニュージーランド代表FLマット・トッドは、前回2回のターンオーバーを記録しており安定したパフォーマンス。

21年日本代表スコッドのWTBジョネ・ナイカブラは前戦13回のキャリーで、両軍最多のディフェンス突破7回。激しいタックルでも先頭に立つ存在だ。

激しさに定評のあるブレイブルーパスはバックスもタックルミスが少ない。CTB中尾隼太は前戦13タックルでミスタックル「1」。今週も指揮官トッド・ブラックアダーHCの古巣、クルセイダーズで主力だったCTBセタ・タマニバルとのCTBコンビで、攻防の最前線に立つ。

両者のラインアウト成功率は90%を超えているが、スクラムの安定性には差が見られ、ブレイブルーパスは2回の実戦で56%と低調(ヴェルブリッツは70%)。スクラム戦は見どころのひとつだろう。

ヴェルブリッツでは若手FWにも注目したい。強力な海外出身FWに注目が集まりがちなヴェルブリッツだが、今回の先発FWメンバー8人中6人が日本出身FWで、平均年齢26歳。リザーブにも21年日本代表スコッドのPR淺岡俊亮など活きの良い日本人FWが控えており、躍動に期待が高まる。

激しい接点勝負は避けられない注目の一戦「東芝ブレイブルーパス東京×トヨタヴェルブリッツ」。伝統ある強豪対決で、3勝目を手にするのはどちらか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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