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ラグビー コラム 2022年1月13日

明治大学、準優勝で飯沼組の挑戦が終わる。選手コメントで振り返る帝京大学戦。ラグビー全国大学選手権決勝

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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試合後悔しさを見せる選手たち

悲願達成にあと一歩届かなかった。ラグビー全国大学選手権、準決勝で東海大学を破り、2年ぶりに決勝進出を果たした明治大学。決勝の相手は関東大学対抗戦で敗れた帝京大学。

「明治の原点に戻って、『前へ』を体現できるようなラグビーをしたい」(右WTB/ウイング松本純弥・政経4=佐賀工)。しかし、接点やスクラムで劣勢になり、前半は0-20と苦しい展開に。後半2トライを挙げたものの最後まで深紅の壁を崩せず、準優勝に終わった。

前半早々、ハーフウエーライン付近での明大最初のマイボールラインアウト。しかし、タイミングが合わずボールを奪われてしまう。「自分たちがプレーミスしてしまった」(左LO/ロック山本嶺二郎・法2=京都成章)。自陣深くまで攻め込まれる。5分、自陣ゴール前の相手ボールラインアウト。これがオーバーボールになりピンチ脱出かと思われたが、そのボールが相手に収まりトライ。先制を許す。

前半10分、「一番のカギとなる」(右FL/フランカー福田陸人・法4=国学院栃木)スクラムの場面がこの試合初めて訪れる。FW(フォワード)を武器とする両軍にとって大事なファーストスクラム。優位に立ったのは帝京大だった。明大は反則を奪われ、自陣に侵入される。その後、相手のFWとBK(バックス)一体となった展開攻撃でトライを奪われ、0-10とリードを広げられてしまう。

その後、明大は何度か敵陣深くまで攻め込む。しかし「早くセットして早くオーガナイズすることができなかった」(右CTB/センター江藤良・文4=報徳学園)。トライを奪うことができない。

さらには「サポートの部分、最後の部分で後手に回ってしまった」(右LO武内慎・商3=石見智翠館)。接点で何度もジャッカルやターンオーバーを許してしまう。結局、得点を奪えず、前半終盤に2トライを献上。0-20で前半を終える。

「明治として最後までやり切ることが今年やろうとしていたこと、開き直ってやろう」(NO8/ナンバーエイト大石康太・営4=国学院久我山)。後半9分、明大はゴール前でラインアウトモールを組むと、HO(フッカー)田森海音(政経4=長崎北陽台)がトライ。「最後の試合なので思い切り楽しんでやろうと思った」(田森)。7-20とし、追い上げ始める。

最後まで劣勢に立たされたスクラム

このまま流れに乗りたかった明大。しかし、スクラムで劣勢が続く。フロントローを交代し、勝機を見出そうとするも流れは変えられず。「いい解決策が出ず、ずっと同じスクラムを組んでしまった」(右PR/プロップ大賀宗志・営3=報徳学園)。26分に追加点奪われ、21点差とされる。

それでも明大は諦めない。「試合に出られないメンバーの思いも背負って最後まで明治のラグビーをやり切ろう」(SH/スクラムハーフ飯沼蓮・営4=日川)。35分、敵陣ゴール前でペナルティを得るとFWがリスタート。「取らないといけない場面だった」(福田陸)。

何度もFWで押し込みフェーズを重ね、最後は福田陸が意地のグラウンディング。しかし、反撃もここまで、14-27でノーサイド。「帝京大のアタックに圧倒されてしまった」(FB/フルバック雲山弘貴・政経4=報徳学園)。

悲願の大学日本一へ、あと一歩届かなかった。ただ、対抗戦3位、年越しも危うかったチームが天理大学、早稲田大学にリベンジを果たし決勝まで勝ち進んだ。「つらいことを経験して乗り越えたからこそ、ここまでこられた」(飯沼)。

敗北の悔しさがチームを大きく成長させ準優勝という結果に結び付いた。「シンプルなこと凡事徹底をしていけば、いいチームになるので後輩にはそれを引き継いでほしい」(飯沼)。スター選手がいなくても勝てる、新たな明大の色を今年度の4年生が見せてくれた。

「プレーでも精神面でもチームを引っ張って、勝ちにこだわるチームで来年こそは大学日本一になりたい」(左WTB石田吉平・文3=常翔学園)。果たして来年度はどんなチームを見せてくれるのか。そして悲願の大学日本一へ。来年度に向けた戦いはすでに始まっている。

文:牛嶋淳太郎/写真:内山嶺、田中佑太(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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