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ラグビー コラム 2022年1月7日

新時代の幕開け。リーグ開幕試合「神戸S×SA浦安」プレビュー。NTTリーグワン2022

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. シャイニングアークス東京ベイ浦安

ついに新時代の扉が開く。

2022年1月8日(土)、いよいよトップリーグの後継リーグである「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」が開幕する。

リーグの火蓋を切る開幕試合は、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場が舞台だ。

本来の開幕戦は、東京・国立競技場で開催予定だった「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)×埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)」。

埼玉WKで6選手が新型コロナウイルス陽性と判定され、残りの選手も濃厚接触者になったことにより、登録選手の試合規定を満たせず無念の開催中止。振替試合もなく勝点はS東京ベイに「5」、埼玉WKに「0」となった。

開幕戦の中止により、リーグの記念すべきファーストゲームは翌8日、最高峰ディビジョン1のカンファレンスAの好カードになった。

神戸市(兵庫)をホストエリアとする神戸Sは1928年創部の伝統チームだ。指揮官は5季目を迎えるNZ出身の名将ウェイン・スミス総監督。

昨季は連係に苦しむなどして4強入りを逃した。しかし今季は新クラブハウスも完成して心機一転、新たなチームビジョン「SMILE TOGETHER 笑顔あふれる未来をともに」を掲げ、18年度以来の歓喜を目指す。

18季続いたトップリーグとの最大の違いは、試合を興行する権利「主管権」が日本協会から各チームに委譲されたこと。今後は各チームのホストゲームでの仕掛けに要注目だ。

神戸Sは今季「KOBE "SMILE" PARK」と題した場外イベントをホストゲーム全試合で開催予定だ。

土曜日の開幕戦では、グッズ販売などの各種ブースから、地元・神戸のグルメを楽しめる「神戸マルシェコーナー」、ラグビー体験コーナーが登場。

サプライズは「『開幕戦記念Tシャツ』の来場者全員プレゼント」。新リーグへの意気込みを感じる大盤振る舞いだ。

神戸Sスターティングメンバー

そんな神戸Sの開幕戦メンバーを見てみると、ヤマハ発動機(現静岡ブルーレヴズ)から移籍したPR山本幸輝がいきなりの先発。HO有田隆平、PR山下裕史という猛者2人とフロントローを形成する。

韓国代表歴のある選手はアジア枠の撤廃により出場競争が激化しているが、そんな中でも韓国代表4キャップのLO張碩煥は今年も先発を勝ち取り、U20南アフリカ代表歴のあるロック、JD ・シカリングとのツインタワー。

バックローは帝京大出身のFL今村陽良、バイスキャプテンのFL橋本皓、そして帝京大卒で27歳になったNO8ブロディ・マクカラン。

熟練のSH日和佐篤はNZ代50キャップのアーロン・クルーデンと試合をメイク。センターコンビは万能性ある二十歳の李承信、32歳になったCTBリチャード・バックマン

両ウイングは19年W杯代表のアタアタ ・モエアキオラ、トンガ代表4キャップのアンダーソン フレイザー、そして2021年度も日本代表で活躍したFB山中亮平だ。

リサーブメンバーも重厚。フロントローの控えは松岡賢太、中島イシレリ、Honda(現三重ホンダヒート)から移籍の日本代表・具智元。日本代表への定着を狙う移籍組の小瀧尚弘(元東芝)、中嶋大希(元NEC)の途中出場にも期待したい。

ビジターとなるSA浦安は、ヘッドコーチとして過去2度の5位を記録したロブ・ペニーを監督として再招集。ハイスキルを駆使してボールを大きく動かすラグビーを進化させ、初の4強以上を目指す。

19年W杯代表のロック、ジェームス・ムーアトンプソンルークなど話題性ある補強を敢行。チームの愛称とインスパイアを掛け合わせた『ARCSPIRE -UNITED WE SHINE-』をスローガンに、満を持して開幕戦に挑む。

SA浦安スターティングメンバー

強力スクラムが武器となっているSA浦安だが、スクラムの最前線に立つ先発フロントローは、PR庵奥翔太、HO三浦嶺、PR平井将太郎。前季の共同主将だったLO中島進護はジミー ・トゥポウとのコンビ。

宗像サニックスから移籍した新加入のジェームス・ムーアは、ロックではなくフランカーでの起用。クラブ主将を務める金正奎とのコンビで接点の最前線に立つ。NO8はジャッカルの名手で、豪州代表15キャップのNO8リアム・ギルだ。

注目の先発スクラムハーフは東海大卒の湯本睦。21年のスーパーラグビー・トランス・タスマンではブルーズの司令塔として優勝経験のSOオテレ・ブラックとコンビを組む。

12番はコカ・コーラなどでプレーしてきたトゥクフカ トネ。コンビを組むのはスキルに欠点の見当たらない新主将のCTBシェーン・ゲイツだ。

決定力のあるフィニッシャーは7人制代表として東京五輪にも参加した羽野一志、抜群のトライ技術を持つ石井魁。そして豪州代表73キャップを誇るラインブレイカー、FBイズラエル・フォラウだ。

リザーブでは、日大主将だったルーキーのHO藤村琉士、九州共立大では主将を務めた竹内柊平が出場に備える。

日米ハーフのマッケンジー アレキサンダー、ウイングもスクラムハーフもカバーできる鶴田諒、元帝京大主将のハードワーカー、本郷泰司も出場を狙う。

一生に一度のリーグ開幕試合「コベルコ神戸スティーラーズ×NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安」は1月8日(土)午前11:50にJ SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

いよいよ始まる日本ラグビーの新章。歴史的瞬間を目に焼き付けたい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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