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ラグビー コラム 2022年1月4日

帝京大学、京都産業大学に競り勝ち決勝へ。ラグビー全国大学選手権 準決勝

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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トライを決めた白國

1月2日、ラグビー大学選手権準決勝。関東大学対抗戦1位の帝京大学は、関西大学リーグ1位の京都産業大学と国立競技場で対戦。前半は苦しみながらも、後半は怒濤の追い上げで京産大を抑え、37-30で決勝へ駒を進めた。

試合は開始直後から大きく動いた。前半2分、帝京大は敵陣ラインアウトから右へ展開、FB(フルバック)谷中樹平(3年=御所実業)が右隅へ先制トライを決める。

しかし、前半5分にハンド、6分と11分にはオフサイドの反則で京産大にPG(ペナルティゴール)を決められてしまう。その後も14分にノックオン、アーリーエンゲージ、17分にノックオンと帝京大の反則が続いたが18分、19分にはコラプシング、オーバーザトップを京産大から誘い出す。

前半20分、WTB(ウィング)白國亮大(4年=大阪府立摂津)が相手ディフェンスをすり抜けトライを決め、10-3と点差を離す。しかし、その後、帝京大は6つ反則が続き、その間に京産大は24分と39分にPGを成功。さらに30分、41分に京産大に2トライ2ゴールを決められて、点差をさらに広げられてしまう。10-23と帝京大は13点差をつけられ、苦しい状態で前半戦が終了する。

後半から帝京大は本来の調子を取り戻していく。後半5分、帝京大は敵陣ゴール前ラインアウトから右展開。京産大がオフサイドになり、SO(スタンドオフ)高本幹也(3年=大阪桐蔭)がPGを成功させる。9分、帝京大は敵陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、HO(フッカー)江良颯(2年=大阪桐蔭)が左隅へトライを決め、3点差に迫る。

ディフェンスで貢献した奥井

その後は京産大の反則が続いてしまう。12分、京産大が帝京大ゴール前へ攻め込み連続攻撃を仕掛けたが、NO8(ナンバーエイト)奥井章仁(2年=大阪桐蔭)がナイスジャッカルで京産大のノットリリースを誘う。14分、京産大が一気にゴール前までボールを運ぶが、またも奥井の必死のタックルでトライセーブで京産大のノックオン判定。

だが、16分に京産大がトライ、ゴールを成功させ、点差は10点に広がった。追いかける帝京大は25分、スクラムを押し込みSH(スクラムハーフ)李錦寿(1年=大阪朝鮮)が一気に抜け出してそのままトライ。点差を3点まで縮める。さらに32分、スクラムで京産大がコラプシング、SO高本幹也がPGを成功させ、同点に追いついた。

そして、京産大にシンビンが出た後の37分、帝京大は敵陣ゴール前ラインアウトから連続攻撃を仕掛け右へ展開。パスを繋げ、交代で入ったミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年=セントジョセフカレッジ)が右隅へ逆転トライ。ゴールも成功し、ノーサイド。帝京大は後半、粘り強く追い上げて逆転。決勝進出を決めた。

岩出雅之監督は「今日のゲームは決勝に向けて欠かすことのできないゲームになった。選手たちの粘り強さなどが成長できる内容だった」と前半苦しんだことについても、選手の成長につながったと語った。1月9日(日)に国立競技場で行われる決勝戦では大学日本一の座をかけ、明治大学との勝負になる。

キャプテンの細木康太郎(4年=桐蔭学園)は決勝の明治戦について「自分たちが変わるわけではなく、今シーズン1年積み上げてきたものを貫き、ゲームに全て出すだけ」と意気込んだ。9連覇から早4年、日本一は目前に迫っている。

文:高木恒汰/写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)

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帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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