人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年1月1日

【ハイライト動画あり】ベスト8が出揃う。常翔学園が花園で通算100勝を達成。全国高校ラグビー大会 1月1日(土)の結果

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

元旦は3回戦の8試合

1月1日(土・祝)の元日、「花園」こと、101回目の全国高校ラグビー大会は3回戦の8試合が行われた。Aシード(★)3校はノーシード校との対戦となり、残り5試合はBシード(☆)同士の激突となった。

◆第1グラウンド 試合結果

○東海大大阪仰星(大阪第2★)33-0 報徳学園(兵庫)●
○常翔学園(大阪第1☆)20-12 石見智翠館(島根☆)●
○東福岡(福岡★)67-12 目黒学院(東京第2)●
○國學院栃木(栃木☆)27-7 流通経大柏(千葉☆)●

第1グラウンドの第1試合は、Aシードの東海大大阪仰星にノーシードから勝ち上がった報徳学園がチャレンジした。試合伊開始から主導権を握った東海大大阪仰星は、5分にラックから繋いでWTB(ウイング)中俊一朗(3年)がトライ。その後もテンポ良く攻め、2トライを重ねて21-0とリードして前半を折り返した。

後半に入っても東海大大阪仰星の優位は変わることなく、組織ディフェンスで報徳学園にゴールラインを割らさず、さらにWTB御池蓮二(3年)が2トライを挙げ、33-0と快勝。大阪府の予選から無失点を続け、ベスト8に進出した。

第2試合は常翔学園(大阪第1)と石見智翠館(島根)のBシード同士が激突した。前半20分までお互い譲らない展開で、得点が入らぬまま試合が進んだが、均衡を破ったのは石見智翠館だった。ゴール前のラックからキャプテンのFL(フランカー)池田柾士(3年)がねじ込み先制した。

しかし、常翔学園もその5分後、HO(フッカー)田中太陽(3年)のトライで同点。それでも前半終了前に、再び石見智翠館はラックからLO(ロック)岡崎慶喜(3年)がトライを挙げ、12-5とリードして前半を折り返した。

後半に入ると、常翔学園が徐々にFW(フォワード)で圧力を掛ける。6分、カウンターからWTB神田陸斗(3年)のトライ。さらに15分にもNO8(ナンバーエイト)ファイアラガ義信ダビデ(2年)がトライし、17-12と逆転に成功。

全国高校ラグビー大会 3回戦

【ハイライト】常翔学園 vs. 石見智翠館

28分にもPG(ペナルティゴール)を決めた常翔学園が、20-12と石見智翠館を退け、秋田工業(134勝)と天理(105勝)に次いで、全国高校大会で3校目となる通算100勝を達成した。

第3試合はAシードで優勝候補筆頭の東福岡(福岡)に、ノーシードの目黒学院(東京第1)が挑んだ。先制したのは、チャレンジャーの目黒学院だった。ラインアウトからモールを押し込んで、最後はSH(スクラムハーフ)林星安(3年)がトライを挙げた。

しかし、地力に勝る東福岡がボールを大きく動かすと、7分にLO舛尾緑(2年)のトライとCTB(センター)平翔太(3年)のゴールで逆転する。さらに3トライを追加して29-5で前半を折り返した。

後半に入っても東福岡の勢いは止まらず、6トライを追加。WTB遠藤亮真(3年)のハットトリックを含む、合計10トライで67-12と快勝した。目黒学院も後半ラインアウトから、PR(プロップ)シオネ・ポルテレ(3年)のトライで一矢を報いたが、Aシードの壁は超えられなかった。

第4試合はともに関東勢で、國學院栃木(栃木)と流通経済大柏(千葉)のBシード同士の激突となった。なお、6月に行われた関東大会Aブロックの決勝では國學院栃木が勝利している。前半からジャッカルで相手ボールを奪う意識が高かった國學院栃木。敵陣で攻め続けて、WTB伊藤大暉(3年)の先制トライを含む、3トライで前半を21-0で折り返した。

流通経済大柏も後半27分にモールからNO8中川功己(2年)がトライを挙げたが、國學院栃木が後半にCTB田中大誠(3年)の2本のPGでリードを守り切り、27-7で8強入りを決めた。

◆第3グラウンド 試合結果

●國學院久我山(東京第1☆)5-14 佐賀工業(佐賀☆)○
○京都成章(京都☆)15-8 大阪桐蔭(大阪第3☆)●
●御所実業(奈良☆)15-36 長崎北陽台(長崎☆)○
●尾道(広島)12-41 桐蔭学園(神奈川★)○

全国高校ラグビー大会 3回戦

【ハイライト】京都成章 vs. 大阪桐蔭

第3グラウンドの第1試合は國學院久我山(東京第1)と佐賀工業(佐賀)のBシード同士。ともにFWに強みを持つ両校の対戦。試合は前半4分に佐賀工業がモールを押し込み、最後はキャプテンのNO8永池海音(3年)のトライで先制。その後は互いに得点を奪えぬまま、前半を折り返した。

後半に入り、佐賀工業が攻撃を継続し、最後はラックを飛び越えてNO8永池がトライを決めて、リードを広げた。國學院久我山は再三に渡り、チャンスを作るも、ラインアウトでのミスが響き得点が奪えず、28分にLO磯部俊太朗(2年)の1トライのみでノーサイド。佐賀工業が14-5と逃げ切ってベスト8進出を決めた。

第2試合は昨季準優勝の京都成章(京都)と、地元の大阪桐蔭(大阪第3)の近畿勢のBシード同士が激突した。前半は拮抗した戦いとなったが、18分に風上の大阪桐蔭がCTB中村颯汰(3年)のPGで先制した。だが、京都成章も前半終了間際にラックから、PR森山飛翔(2年)が持ち出しトライ。7-3と逆転に成功して前半を折り返した。

後半もお互いのプライドがぶつかる展開となったが、16分に京都成章がラインアウトからモールで押し込み、最後はHO(フッカー)長島幸汰(3年)のトライと、PGで得点を重ねて15-3とする。大阪桐蔭も28分にCTB長田壮平(3年)がトライを返したが、そのままノーサイド。京都成章が1508と大阪桐蔭を振り切って準々決勝へ駒を進めた。

第3試合目は御所実業(奈良)と長崎北陽台(長崎)のBシード同士が対戦した。前半から長崎北陽台のハーフ団、SH川久保瑛斗、SO大町佳生(ともに3年)がゲームをコントロールし、LO白丸智乃祐(2年)らが5トライ。前半終了間際にモールから1トライを許したが、29-5と大きくリードした。

後半6分、長崎北陽台はNO8勝矢紘史(3年)の2つ目のトライで36-5として試合を決めた。御所実業はキャプテンSH山本晴大(3年)らが、2トライを挙げて反撃したが、そのまま長崎北陽台が36-15で勝利した。

第4試合はノーシードの尾道(広島)が、3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)に挑んだ。尾道はFWのセットプレー、前に出るディフェンスでプレッシャーをかけたが、桐蔭学園は風下の前半、チャンスにSO今野椋平(3年)、PR増田廉、エースFB矢崎由高(ともに2年)がトライを挙げ、19-7とリードした。

風上となった後半も試合巧者の桐蔭学園は、チャンスにFB矢崎らが3トライを挙げ、反撃を1トライにとどめて41-12で勝利した。

熱戦が続いた3回戦の4試合目終了後、第1グラウンドで各キャプテンの抽選により、1月3日(月)の準々決勝の対戦カードは下記の通りとなった。

◆1月3日(月)準々決勝 組み合わせ・10:30 東福岡(福岡★)vs.京都成章(京都☆)
・11:55 長崎北陽台(長崎☆)vs.國學院栃木(栃木☆)
・13:20 常翔学園(大阪第1☆)vs.東海大大阪仰星(大阪第2★)
・14:45 佐賀工業(佐賀☆)vs.桐蔭学園(神奈川★)

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ