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ラグビー コラム 2021年12月31日

シード13校とノーシード3校がベスト8を懸け激突。全国高校ラグビー大会、2022年元旦 3回戦のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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元旦は3回戦の8試合が行われる

2022年1月1日(土・祝)の元日、「花園」こと、101回目の全国高校ラグビー大会は3回戦8試合が行われる。2回戦ではシード13校が勝利したため、Bシード(☆)同士のプライドを賭けた戦い、さらにノーシード校がAシード(★)3校にチャレンジする熱い試合が見られることは必至だ。

なお、3回戦までは無観客で行われる。有観客試合となる3日(月)の準々決勝のカードは、3回戦終了後、勝利チームの主将たちによる抽選で決定する。

◆第1グラウンド

・10:30 東海大大阪仰星(大阪第2★)vs. 報徳学園(兵庫)
・11:55 常翔学園(大阪第1☆)vs. 石見智翠館(島根☆)
・13:20 東福岡(福岡★)vs. 目黒学院(東京第2)
・14:45 國學院栃木(栃木☆)vs. 流通経大柏(千葉☆)

東海大大阪仰星、ノーラックラグビーを掲げる

第1グラウンドの第1試合は、Aシードの東海大大阪仰星にノーシードから勝ち上がった報徳学園が挑む。夏の7人制ラグビー全国大会で優勝した東海大大阪仰星、アタックは原点の「ノーラックラグビー」を掲げる。キャプテンNO8(ナンバーエイト)薄田周希(3年)を中心に予選から無失点の組織ディフェンスにも定評がある。

一方の報徳学園はセブンズユースアカデミー5人を擁する高速BK(バックス)が武器。2回戦で4トライを挙げたスピードスターWTB(ウィング)海老澤琥珀(2年)のランにも注目だ。

常翔学園のSO仲間

第2試合は常翔学園(大阪第1)と石見智翠館(島根)のBシード同士が激突する。地元・大阪の常翔学園はSO(スタンドオフ)仲間航太(3年)を中心にランとオフロードパスを駆使した攻撃的ラグビーが持ち味。この試合に勝つと節目の花園100勝となる。

石見智翠館は持ち味のディフェンスだけでなく、攻撃力を磨いてきた。しかも今季は、副将FB(フルバック)上ノ坊駿介(3年)ら中心としたBKにも大型選手が揃う、総合力の高いチームだ。過去4年、正月で敗退。今季こそ準々決勝に進めるか。

厚い選手層を誇る東福岡

第3試合はAシードで優勝候補筆頭の東福岡(福岡)に、ノーシードの目黒学院(東京第1)がチャレンジする。初戦となった2回戦は主力メンバーを温存しながらも快勝した東福岡。強豪相手にSO楢本幹志朗、CTB(センター)平翔太(ともに3年)ら主力が出てくるはずだ。

目黒学院としてはボールを保持し、しっかり得点につなげ、得点力の高い相手になるべくボールを持たせる時間を減らしたいところ。LO(ロック)川嶋凌太、FL(フランカー)シオネ・ポルテレ(ともに3年)らのフィジカルで試合を優位に進めることができるか。

関東大会のリベンジを狙う流経大柏

第4試合は國學院栃木(栃木)と流通経済大柏(千葉)のBシード同士、しかも関東勢の激突となった。両者は6月の関東大会Aブロックで対戦しており、その時は國學院栃木が17-0で勝利し、優勝している。

國學院栃木は司令塔SO伊藤龍之介(2年)のゲームメイクにより敵陣でプレーし、2回戦で4トライを挙げた伊藤大暉(3年)らの攻撃力でトライを挙げたい。総合力の高い流通経済大柏は、今季も大型FW(フォワード)が武器で、共同キャプテンPR(プロップ)土屋英慈、CTB蓬田雄(ともに3年)がチームを引っ張り、関東大会のリベンジを果たせるか。

◆第3グラウンド

・10:30 國學院久我山(東京第1☆)vs. 佐賀工業(佐賀☆)
・11:55 京都成章(京都☆)vs. 大阪桐蔭(大阪第3☆)
・13:20 御所実業(奈良☆)vs. 長崎北陽台(長崎☆)
・14:45 尾道(広島)vs. 桐蔭学園(神奈川★)

ハットトリックを達成したLO荒川真斗(國學院久我山)

第3グラウンドの第1試合は國學院久我山(東京第1)と佐賀工業(佐賀)のBシード同士が激突する。4年ぶりの出場となった國學院久我山は、平均体重が100kgを超える重量FWが武器だ。2回戦で「人生初」のハットトリックを達成したLO荒川真斗(3年)の力強いランにも期待される。

佐賀工業も大型FWが揃い、前5人の平均体重は100kgを超える。キャプテンNO8永池海音、LO井上茉紗樹(ともに3年)を中心にセットプレーも強い。重量FW対決は必見だ。

攻撃力も高い京都成章

第2試合は昨季準優勝の京都成章(京都)と、地元の大阪桐蔭(大阪第3)の近畿勢のBシード同士の激突となった。伝統的にディフェンス力に定評のある京都成章だが、SO大島泰真(3年)を中心とした攻撃力も高い。

フィジカルとディフェンス力に長けた大阪桐蔭は、NO8林慶音(3年)らを中心にセットプレー、接点でプレッシャーをかけて試合を優位に進めることができるか。

トライを挙げる長崎北陽台LO亀井

第3試合は御所実業(奈良)と長崎北陽台(長崎)のBシード同士が対戦する。伝統的にモールとディフェンスに強みを見せる御所実業は、キャプテンSH(スクラムハーフ)山本晴太がチームをコントロールする。

総合力の高い長崎北陽台は世代トップクラスのハーフ団SH川久保瑛斗、SO大町佳生(ともに3年)の2人がチームをコントロールする。準優勝経験のある強豪同士の試合はハーフ団が鍵を握りそうだ。

桐蔭学園の司令塔SO今野

第4試合はノーシードの尾道(広島)が、3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)にチャレンジする。尾道はHO(フッカー)前川陽来(3年)を中心に激しく前に出るディフェンス、セットプレーでプレッシャーをかけたい。

総合力、判断力に長けている桐蔭学園は、相手の守備をいなしつつ、エースFB矢崎由高(2年)ら決定力ある選手でトライを奪いたいところだ。

3回戦8試合はどの試合も激戦必至。寒波襲来の予報の中、元日は高校生ラガーマンの熱い戦いを見逃すな!

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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