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ラグビー コラム 2021年12月30日

【ハイライト動画あり】シード13校が強さを発揮。花園で年越しのベスト16が出揃う。全国高校ラグビー大会 12月30日(木)の結果

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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春の選抜覇者・東福岡は快勝

12月30日(木)、「花園」こと、全国高校ラグビー大会は大会3日目を迎え、シード13校(★:Aシード、☆:Bシード)が登場。2回戦の16試合が行われ、シード校が強さを発揮した。

◆第1グラウンド 試合結果

●昌平(埼玉)0-64 桐蔭学園(神奈川★)○
○國學院栃木(栃木☆)64-3 松山聖陵(愛媛)●
○目黒学院(東京第2)38-0 飯田(長野)●
○京都成章(京都☆)39-7 城東(徳島)●
●静岡聖光学院(静岡)7-50 佐賀工業(佐賀☆)○
○東海大大阪仰星(大阪第2★)48-0 光泉カトリック(滋賀)●

ゴールを決める桐蔭学園SO今野

第1グラウンドでは大会最多の6試合が行われた。第1試合は昌平と、3連覇を狙うAシードの桐蔭学園(神奈川)が対戦した。桐蔭学園が序盤からボールを動かし、前半だけで5トライを挙げ、33-0とリードする。後半に入っても勢いは止まらず、FB(フルバック)矢崎由高(2年)の2トライを含む、5トライを重ねて計10トライ。64-0で完勝し弾みをつけた。

第2試合は関東大会王者でBシードの國學院栃木が四国大会王者の松山星陵のチャレンジを受けた。キックオフ直後からボールを展開して國學院栃木が先制する。松山聖陵もすぐにPG(ペナルティゴール)を返したが、そこからは終始、國學院栃木のペースで進み、WTB(ウィング)伊藤大暉(3年)の4トライを含む、10トライを挙げて64-3と大勝した。

第3試合は、攻撃力の高い目黒学院と飯田のノーシード同士の対戦となった。FW(フォワード)で優勢に立った目黒学院はWTBイライシア・サーフ(2年)の2トライなどで17-0として前半をリードすると、後半も3トライを奪って38-0。2017年度以来、5年ぶりの年越しとなる3回戦進出を決めた。

京都成章1年生WTB金内 トライも挙げた

第4試合は昨年度準優勝のBシード京都成章が城東の挑戦を受けた。地力に勝る京都成章が、前半5トライの猛攻で27-0とリードして折り返した。後半に入って城東はSO(スタンドオフ)天羽進亮(3年)がトライを返すが、その後も京都成章の優位は揺るがず。結局、HO(フッカー)山本優也(3年)、WTB(ウィング)金内友希(1年)、FB(フルバック)小林修市(3年)が2トライを奪って、39-7で城東を退けた。

全国高校ラグビー大会 2回戦

【ハイライト】昌平 vs. 桐蔭学園

第5試合は静岡聖光学院がBシードの佐賀工業と相まみえた。大型FW(フォワード)をそろえた佐賀工は、得意のモールを中心にキャプテンのNO8(ナンバーエイト)永池海音(3年)、FL(フランカー)舛尾和(2年)らのトライで21-0と前半をリード。静岡聖光学院も後半WTB鈴木孝彦(2年)が意地のトライを挙げたが、その後も攻め続けた佐賀工が50-7で快勝した。

東海大大阪仰星、ハットトリックを達成したCTB野中

2回戦最後となる第6試合では、Aシードで夏の7人制ラグビー大会優勝の東海大大阪仰星が、同じ近畿勢の光泉カトリックの挑戦を受けた。総合力の高い東海大大阪仰星がFW、BK(バックス)一体となってボールを動かしCTB(センター)野中健吾(3年)のハットトリックなど、8トライを挙げて48-0と完封勝ちした。

◆第2グラウンド試合結果

○尾道(広島)28-3 高鍋(宮崎)●
●日川(山梨) 3-55 長崎北陽台(長崎☆)○
○東福岡(福岡★)81-0 専大玉名(熊本●)
●大分舞鶴(大分)0-45 石見智翠館(島根☆)○
○國學院久我山(東京第1☆)59-14 鹿児島実業(鹿児島)●

接点に圧力をかける尾道

第2グラウンドでは5試合が行われた。第1試合はノーシード同士の尾道と高鍋が激突した。高鍋は前半早々にSH(スクラムハーフ)赤迫幸知(3年)のPG(ペナルティゴール)で先制した。しかし、FWと接点で圧力をかけた尾道はターンオーバーから立て続けにトライを奪い、WTB有賀摂(2年)の2トライを含む4トライを挙げ、28-3で勝利し3回戦に駒を進めた。

トライを挙げる長崎北陽台LO亀井

第2試合は伝統校の日川がBシードの長崎北陽台に挑んだ。日川は前半2分にWTB三富翔之介(3年)のPGで先制するも、長崎北陽台は経験値の高いSH川久保瑛斗(3年)、SO大町佳生(3年)のハーフ団を軸に攻撃を繰り広げて、前半だけで6トライと圧倒。SH川久保、NO8勝矢紘史(3年)がそれぞれ2トライを挙げるなど9トライを重ねて55-3と快勝した。

第3試合は九州勢同士の対戦となり、優勝候補筆頭のAシード東福岡が、1回戦で初出場・初勝利を挙げた専大玉名と対戦した。主力を温存しながらも攻撃力の高い東福岡は、WTB高平陸(3年)の4トライなどで大量13トライを挙げて80-0と完勝。好スタートを切った。

トライを挙げる石見智翠館CTB中山

第4試合は大分舞鶴がBシードの石見智翠館に挑んだ。序盤は大分舞鶴が粘り強いディフェンスを見せたが、前半11分にラックからキャプテンのFL池田柾士(3年)持ち出し先制トライを決めると、石見智翠館が主導権を握る。その後もボールを動かし得点を重ねた石見智翠館が、45-0と快勝して3回戦に進出した。

第5試合は平均体重100kgを超える重量FWとスピードのあるBKが揃うBシードの國學院久我山が鹿児島実業と対戦した。開始1分にWTB伊藤宗隆(3年)のトライで先制した國學院久我山は、FW戦で優勢に立ちLO(ロック)荒川真斗(3年)のハットトリックなど9トライで59-14と快勝。鹿児島実業はFL豊滿秀(3年)、SO山口翔永(3年)が2トライを返したが初の3回戦進出はならなかった。

全国高校ラグビー大会 2回戦

【ハイライト】東福岡 vs. 専大玉名

◆第3グラウンド試合結果

●大津緑洋(山口)7-72 流通経済大柏(千葉☆)○
○御所実業(奈良☆)55-7 青森山田(青森)●
●札幌山の手(南北海道)7-22 大阪桐蔭(大阪第3☆)◯
○常翔学園(大阪第1☆)52-26 中部大春日丘(愛知)●
○報徳学園(兵庫)62-14 仙台育英(宮城)●

流通経済大柏WTB津嶋のトライ

第3グラウンドでも5試合が行われた。第1試合は大津緑洋(山口)がBシードの流通経済大柏(千葉)に挑んだ。キックオフ直後、流通経済大柏はSH藤田偉央(3年)のハイパントキックのこぼれ球をキャッチしたWTB津嶋貫汰(3年)のトライで先制。その後も攻撃の手を緩めず、HO坂本舜弥(3年)のハットトリックなど、大量11トライの猛攻を見せ72-7で勝利。大津緑洋も試合終了間際にHO宮本偉申(2年)のトライで意地を見せたが及ばなかった。

御所実業は9トライの快勝

第2試合、Bシードの御所実業(奈良)は1回戦に勝利し、勢いに乗る青森山田(青森)と対戦。御所実業は得意のモールを中心に攻撃をかけ続けて、キャプテンのSH山本晴大(3年)の4トライを含む、9トライで55-7と勝利。順当に3回戦に進出した。

トライを挙げる大阪桐蔭NO8林

第3試合は札幌山の手(南北海道)がフィジカルに長けたBシードの大阪桐蔭(大阪第3)と激突した。前半、札幌山手はラインアウトからモールを押し込み、最後はFL山本育弥(3年)押さえて先制。しかし、接点で上回る大阪桐蔭も同じようにモールからFL吉長慶次朗(3年)のトライで同点に追いつくと、前半27分にNO8林慶音(3年)のトライで逆転に成功。後半もNO8林、SH杉山雅咲(3年)のトライで22-7と突き放した。

トライを挙げるキャプテン常翔学園FL山本

第4試合は近畿王者のBシード常翔学園(大阪第1)と、昨季ベスト8の中部大春日丘(愛知)が激突した。前半、中部大春日丘はキャプテンのWTB小池陽翔(3年)のトライで先制したが、常翔学園はゴール前のラックからSH田中景翔(2年)のトライですぐに追いつくと、前半は4トライを重ねて一気にリードを広げる。風下の後半になると、常翔学園が自陣から積極的にボールをつないでSO仲間航太(3年)らが4トライを重ね、52-27で3回戦へと進んだ。

第5試合はノーシードながら47回目の出場となった報徳学園(兵庫)と28回目出場の仙台育英(宮城)が激突した。前半から報徳学園が優位に試合を進めて、前半を36-0で折り返す。後半、リズムを取り戻した仙台育英は、6分にHO阿部翔矢(3年)、17分にFL最上太尊(3年)のトライで追い上げるも、WTB海老澤琥珀(2年)の4トライを含む、10トライを挙げた報徳学園が62-14と勝利した。

2回戦はシード13校全てとノーシードの目黒学院、尾道、報徳学園の3校が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。12月31日は試合がなく、年が明けて1月1日(火)に3回戦8試合が行われる。

文/写真:斉藤健仁

全国高校ラグビー大会 2回戦

【ハイライト】札幌山の手 vs. 大阪桐蔭

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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