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帝京大学vs.同志社大学
コンタクトスポーツであるラグビーの根本で上回った。
2021年度の大学王者を決める第58回全国大学選手権。
1万212人の観客が見守るなか、プロレフリーである久保修平レフリーの笛により、冬晴れの午後2時にキックオフ。試合開始から、4季ぶりの優勝を目指す帝京大がモメンタム(勢い)を生み出した。
同志社大は前半1分、ハーフウェイライン付近のブレイクダウン(タックル後のボール争奪)で反則。倒れた選手が帝京大NO8奥井章仁のジャッカルを防ぐために身体を回転させてしまった。
ここでPK(ペナルティキック)をもらった帝京大は、SO高本幹也が相手陣ゴール前5mまで前進する好タッチキック。ひとつの反則をトライチャンスに変えてみせると、ラインアウトモールを組み上げると前半3分、ルーキーLO青木恵斗が先制トライ。
帝京大は2分後にもブレイクダウンで圧力をかけ、タックルしたプレイヤーが退転しないノット・ロール・アウェイの反則を誘発。前半7分、ふたたび「相手の反則」「SO高本のタッチキック」「ラインアウトモール」というパターンから連続トライを奪った。
前半13分にも同パターンで敵陣奥に侵入すると、今度はゴール前でバックス展開。縦に切り込むランコースが絶妙なFB谷中樹平がフィニッシュした。
フォワードだけでなくバックスの決定力も見せた帝京大は、前半25分までにさらに3トライを追加。序盤でスコアを40-0とした。
しかし5季ぶりの準決勝進出をめざす同志社大は、ここから流れを押し戻してみせる。
強みであるブレイクダウンでは、エリアを後退した後にLO依藤隆史がジャッカル成功。2回生のPR山本敦輝も力を発揮した。
すると前半37分、攻勢に転じた同志社大にトライが生まれる。
敵陣スクラムでのフリーキックからNO8木原音弥がキャリーしてゴール前へ。前戦は欠場していた共同キャプテンのSH田村魁世がテンポを刻みながら16フェーズの波状攻撃。
ラグビー 全国大学選手権 21/22 準々決勝
【ハイライト】帝京大学 vs. 同志社大学
相手のペナルティでアドバンテージ状態となった17フェーズ目、長短のキックに優れたSO嘉納一千が大外へクロスキック。WTB和田悠一郎がワンバウンドしたボールを見事に捕球し、インゴールへ駆け込んだ。
しかし帝京大は直後の前半41分、HO江良颯、LO青木、FL延原秀飛、NO8奥井らが次々に突進。
強力なフィジカリティにショートステップなどの技を組み合わせたキャリーでゲインを繰り返し、前半終了のホーン後、WTB高本とむが大外への展開をトライで締めた。
前半を40点リードで折り返した帝京大だが、後半は得点ペースがスローダウン。45-5だった前半とは異なり、後半のスコアは31-19だった。
帝京大は後半2分のトライで早々に50得点の大台(52-5)に乗せたが、同志社も会場を沸かせる反撃を見せる。
同志社大は後半8分、敵陣22m付近のラインアウトから順目方向へ3次攻撃。WTB和田の粘り強いゲイン、HO西濱悠太の突進、最後はFL梁本旺義が相手バックスとの1対1を制してグラウンディング成功。秩父宮の歓声を浴びた。
同志社大は速攻に活路を見出し、後半20分から途中出場のSH新和田錬を起点にその後クイックスタートで攻勢。57-12で迎えた同21分には自慢のバックス展開でWTB和田が自身2トライ目をスコアした。
しかしボール保持率を高めた帝京大はボールを大きく動かすなどして後半23、27、38分にトライを追加する。
同志社大も後半32分、WTB和田が自陣から約50mを切り返すビッグゲインから、切れ味鋭いFB山口楓斗が相手を外で振り切り、片手のオフロードパスでWTB大森広太郎のトライを華麗に演出した。
しかし最終スコアは76-24となり、帝京大がベスト4進出。帝京大の岩出雅之監督は「甘いプレーもありましたが、かなり成長してきたと感じる」と試合後に語った。
5季ぶりの4強進出は叶わなかった同志社大だが、勝負を諦めず、前半のワンサイドゲームから見事にカムバック。最後までプライドを示し続けた。
帝京大は次戦、ふたたび関西勢との対戦となる。1月2日、東京・国立競技場で相まみえるのは関西Aリーグ1位の京産大だ。
関東大学対抗戦Aと関西大学Aリーグ。それぞれの今季王者が、2022年の新春に激突する。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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