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早稲田大学、年越しならず
早稲田大学が17−7で明治大学を下してから3週間。早大はラグビー全国大学選手権の初戦を迎えた。相手は3週間前と同様に明大。会場も同じく東京・秩父宮ラグビー場。全く同じ状況下で、今季2度目となる宿敵対決が実現した。
前半開始直後に早大は先制を許したものの、主導権は渡さない。着実に得点を重ね、15−8と7点リードで試合を折り返す。しかし、後半はアタックがかみ合わず、自陣でプレーする時間が長くなった。ゴールライン前で押し込まれ、続けて2トライを奪われる。反撃を試みたが、ミスが重なりノーサイド。15−20で明大に敗北し、大学選手権準々決勝敗退という結果で今シーズンを終えた。
前半2分、フリーとなっていた左サイドの選手にパスを通され、明大に先制される。しかし、早大はそこから流れを渡すことなく、互いにキックを蹴り合う展開に。迎えた前半20分、SO(スタンドオフ)伊藤大祐(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がスピードを生かして相手を振り切り、左サイドを独走トライ。
前半にトライを挙げた小林副将
前半32分にPG(ペナルティゴール)でさらに得点を重ねると、前半37分には左サイドでボールを受けたPR(プロップ)小林賢太(スポ4=東福岡)がフィールドで持ち前のスキルを生かし、自らボールをグラウンディング。15−8と1トライ1ゴールの差をつけて前半を終えた。
後半は、明大に序盤から押し込まれる。後半10分、ゴール前でフェーズを重ねられ粘りきれずにトライを許した。後半14分には自陣22mでボールを持った伊藤が一気にスピードを上げて内側にゲインし、ボールは左を走っていたWTB(ウィング)小泉怜史(文構3=東京・早実)へ。しかし、トライ目前のところで、サポートで走っていたSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ1=京都成章)にうまくパスが渡らずノックオン。後半最大のチャンスを逃した。
後半24分、互いにスペースの取り合いになり何度も組み直しとなる。そのスクラムでペナルティを重ねた早大は、後半30分にまたも明大のFW(フォワード)陣に押し込まれトライを献上。15−20と逆転を許す。
ラグビー 全国大学選手権 準々決勝
【ハイライト】明治大学 vs. 早稲田大学
その後も、刻一刻と時は進み反撃はかなわず、わずか5点の差を埋めきれないまま、秩父宮に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。CTB(センター)長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)が率いた早大の『荒ぶる』への挑戦もここで幕を下ろした。
突破を図る長田主将
大学選手権は負ければ終わりのトーナメント方式。この1年、チームを率いた長田主将をはじめとする4年生は、この試合をもって引退となる。「もう5点のところでスコアを動かす、取り切るというのが明治の方が上だった」(長田)。
たった5点の差で『年越し』は叶わなかった。「ただ、ただ悔しい」(小林)。しかし、この悔しさが早大を強くするのだろう。これからはこの試合で涙を流した後輩たちが『荒ぶる』を目指す。こうしてバトンは次の世代へとつながれていくのだ。
文:内海日和/写真:塩塚梨子(早稲田スポーツ新聞会)
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