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明治大学
第58回全国大学選手権は、12月18日(土)、東京の秩父宮ラグビー場と東大阪市花園ラグビー場で4回戦4試合が行われる。勝てば準々決勝進出が決まる戦いはどれも好カードだが、なかでも見逃せないのが、昨季の覇者・天理大と、2018年度覇者・明大の激突だ。
両者は昨年の大会準決勝で対戦し、天理大が41-15で快勝した。ただし、今年の6月に長野県で行われた招待試合では、26-21で明大が勝利し、8月の菅平高原での対戦でも明大が28-10で勝っている。互いにメンバーは現在の編成とは違っているが、今季の力関係は明大がやや上と見ていいだろう。
12月5日の早明戦には敗れ、関東大学対抗戦3位での選手権出場だが、早大相手にスクラムで押しまくり、ボールをキープして攻め続け、なぜ負けるのか不思議な戦いだった。準備した攻撃をしようとしすぎている感があり、天理大を相手には、山本嶺二郎(2年)、武内慎(3年)という身長191cmのLOコンビを軸にボール争奪戦で圧力をかけ、一人一人が力強く前に出て決定力あるアウトサイドBKを走らせたい。天理大戦のメンバーは、早大戦から先発15名で代わったのは1名のみ。石田吉平(3年)がリザーブにまわり、リザーブだった秋濱悠太(1年)が14番で先発する。
福本優斗(天理大学)
昨季の天理大は圧倒的な強さで頂点に駆け上がった。しかし、SH藤原忍、SO松永拓朗、CTBシオサイア・フィフィタという1年生からチームの中心だった主力が抜け、試行錯誤のメンバー編成でシーズンを戦っている。5連覇中だった関西大学Aリーグでも近畿大、京産大に敗れ3位に甘んじた。しかし、最終戦となった同大戦ではFWの大黒柱のアシペリ・モアラ(4年)をリザーブ(控え)にして、BKラインにパワーのあるCTBマナセ・ハビリ(2年)、WTBアントニオ・トゥイアキ(3年)といった留学生を並べ、SOには公式戦デビューとなるSO福本優斗(2年)を起用。これが功を奏して同大を破った。「このチームはまだまだ伸びると思っている」という小松節夫監督の言葉通り、選手権を前にようやく間に合ったというところだろう。
今回のメンバーは、同大戦から先発で3名の変更がある。1番のPRでは、リザーブだった富田凌仁(2年)が先発し、高橋虎太郎(4年)はリザーブへ。同じくリザーブだったLOアシペリ・モアラ(4年)が先発し、FLで先発していた鄭兆毅(2年)がリザーブにまわることになった。モアラと鄭は外国籍のため、BKに2名の留学生がいる場合は、外国籍枠3名の制限のなかでいずれかが出場できないためだ。そして、FL小林真陽(4年)が今季初先発する。夏の明大戦には出場しており、レギュラークラスの選手だが、怪我からようやく戻ってきた。大きな声で仲間を鼓舞し、チームの勢いを引き出す選手だ。
見どころの多い試合だが、ラインアウトの獲得率は勝敗に大きく影響しそうだ。明大は早大相手にスクラムで優位に立ちながら、その後のラインアウトが獲得できずにチャンスをつぶしていた。スコアに結びつけるためにはラインアウトの獲得率を上げる必要がある。天理大は188cmのLOナイバルワガ セタ(3年)、185cmのFL鄭がリザーブに下がったことで、身長の高い選手が少なくなった。工夫でどれだけ獲得できるか。セットプレーに大きな差が出なければ、スピーディーにボールが動く白熱の攻防が続くだろう。
勝ったチームは、準々決勝で早大と対戦する(12月26日、秩父宮ラグビー場)。明大なら一昨年の決勝戦、天理大であれば昨年の決勝戦の再現だ。注目の4回戦は、花園ラグビー場で午後2時にキックオフされる。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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