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ラグビー コラム 2021年12月10日

昨季は新型コロナで出場辞退となった同志社大学、初戦は朝日大学と対戦。ラグビー全国大学選手権3回戦

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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スクラムで存在感を見せるPR李

9月に開幕したラグビー関西大学Aリーグが終幕し、いよいよ全国のチャンピオンを決める大学選手権へ挑む。

最終節の天理大学とのシーソーゲームでは、後半ロスタイムに決勝の逆PG(ペナルティゴール)を献上し、敗北。この結果、天理大学が5勝2敗で3位、同志社大学が4勝3敗で4位となり、前節から順位を落として選手権へ進むことが決まった。4位のチームは3回戦から登場するため、紺グレは中1週間で初戦を迎える。

同志社の初戦の相手は朝日大学。今季は初対戦となるが、東海学生リーグ12連覇中で確かな実力を誇っている。すでに開幕している大学選手権では、初戦で八戸学院大学(北海道・東北地区代表)を大差で下し、2回戦では福岡大学(九州代表)を退けて駒を進めてきた。特に福岡大学戦は、逆転が難しいと言われるラグビーで、21点のビハインドをひっくり返しての大逆転勝利。間違いなく今勢いに乗っているチームだ。

朝日大学の強みはやはりFW(フォワード)の突破力だ。LO(ロック)シオネ・アフェムイとNO8(ナンバーエイト)ワカヴァカ・サムエラの留学生を中心とした、フラットに走り込む攻撃で、確実にゲインを重ねるスタイルを持つ。

BK(バックス)陣も大外までボールを運ぶ展開力を持ち、高いランニングスキルを兼ね備える。中でも、個で状況を覆す力があるペネトレーター(突破役)には特に警戒を高める必要がある。

「自分たちの強みであるディフェンスのところがこのリーグの中で1番良かった」(LO・南)。対する同志社としては、天理大戦でも再三見せたLO南やFL(フランカー)梁本を中心に膝下に突き刺さるタックルで対抗したいところ。スペースを与える前に間合いを詰めるディフェンスが機能すれば、攻撃にいい流れをもたらすことができるだろう。

また、セットプレーも試合の行方を大きく左右する。スクラムでは、山本と李の両PR(プロップ)が好調を維持していたが、天理大戦はいくつかの反則を取られた。「レフリーとあまり良いコミュニケーションを取れず、相手にペナルティを与えてしまった」(李)。露呈した細かい課題を修正し、相手の武器でもあるスクラムで優位に立つことで攻撃の選択肢を増やしたい。

天理戦後の共同主将2人(左:田村、右:南)

今季は「日本一」を目標に掲げ、ブレークダウンと運動量にフォーカスして1年間練習を重ねてきた。身体が小さくても接点で戦えるだけのスキルとスピードを磨きあげた。

「選手権は楽な試合はないと思うので、勝ち切るところでしっかり自分たちの強みを出し切ったら通用すると思うので、80分間突き詰めてやっていきたい」(南)。先代が作り上げてきた伝統の展開ラグビーに今年の味を加えた、第111代にしかできないラグビーを大学選手権で見せつける。

優勝候補に挙げられながら敗れた関西大学リーグでの戦いは終わり、いよいよ最後の戦いが幕を開ける。目標の達成に向けて、一戦必勝で勝ち進んでいくしかない。

「去年出れなかった悔しさもあるので先輩たちの思いを背負ってじゃないですけど、4年間の集大成を出せるように頑張っていきたい」(田村)。昨年は無念の出場辞退で踏めなかった全国の舞台で、新たな歴史に名を刻め。

文/写真:勝部健人(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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