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明大は対抗戦3位で大学選手権へ
1万2000人の観客に包まれた秩父宮ラグビー場。ラグビー関東大学対抗戦2位の座を懸けて争うこととなって迎えた伝統の一戦。両者拮抗した状態が続くも、最後に勝負を制したのは早稲田大学。明治大学の3連覇は叶わず、対抗戦3位で大学選手権に臨む。
前半、先制点を決めたのは明大。自陣22mライン付近でのマイボールスクラムで早大の反則を誘う。しかし、キックミスでタッチラインを出ず。FB(フルバック)河瀬諒介(早大)のカウンターに対し、右PR(プロップ)大賀宗志(営3=報徳学園)と、右FL(フランカー)福田陸人(法4=国学院栃木)の2人掛かりで止め、ターンオーバー。
「河瀬がキーマンなので来たら止めてやると思っていた」(福田陸)。カウンターラックからパスをもらった右CTB(センター)江藤良(文4=報徳学園)がハーフウエーライン付近から敵陣22mラインまでビッグゲイン。一気にゴールライン近くまで迫る。最後は左CTB廣瀬雄也(商2=東福岡)の内返しのパスを走り込んできた左WTB(ウイング)石田吉平(文3=常翔学園)がそのままトライ。
しかし10分、明大がノットロールアウェイの反則。PG(ペナルティゴール)を決められ、点差を縮められる。さらに24分、明大はフェーズを重ね着実にラインを上げていくも、パスミスからボールを奪われ、そのままトライを決められる。その後は両者得点を決められず。早大にリードを許したまま7-10で前半を折り返す。
後半に入ってからも、両者譲らず拮抗(きっこう)した状態が続く。ボールの保持率は明大の方が高かったものの、早大の固いディフェンスの壁をなかなか破ることができない。「倒れている人数が少なかったので、スペースを見つけるのが難しかった」(江藤)。
後半チャンスメークした児玉
途中、見せ場は多くあった。後半32分、自陣22mラインの相手ボールのラインアウトを奪い、そこから左サイドへ展開。するとリザーブから途中出場した児玉樹(政経4=秋田工)が敵陣22mラインまで迫るビッグゲイン。「チームのアタックに勢いづける役割を果たせた」(児玉)。
ラグビー 関東大学対抗戦2021
【ハイライト】早稲田大学 vs. 明治大学
そこからボールを維持し、フェーズを重ねながら我慢の時間が続く。しかし、一瞬のスキを突かれ早大がターンオーバー。そこから自陣に攻め込まれダメ押しのトライを許し終了。最終スコア7-17で対抗戦では3年ぶりに早大に敗北という結果になった。
「1人1人が前に出られなかった」(SH/スクラムハーフ飯沼蓮・営4=日川)。今試合、攻めの時間は多く、ゴールライン前まで迫る場面もあった。しかし、相手の規律のあるディフェンスラインを打ち破ることができず。また、オフェンスでも「ゴール前で取り切れなかった場面が何回かあった」(福田陸)。ディフェンス、オフェンス共に一歩前に出ることが課題として残った。
しかし、大学日本一への道はまだ終わっていない。対抗戦3位の明大は全国大学選手権4回戦からのスタート。対戦相手は昨年度の準決勝で敗れた天理大学。天理大は関西大学Aリーグを3位で通過している。「1つ1つしっかり勝ち切って優勝まで行く」(石田)。3年ぶりの王座奪還へ。『MEIJI PRIDE』に懸けて、着実に駒を進めていく。
文:宇野萌香/写真:内山嶺(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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