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ラグビー コラム 2021年12月5日

【ハイライト動画あり】同志社大学、ロスタイムの失点で天理大学に逆転負け。関西4位で大学選手権へ。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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悔しさをあらわにする選手たち

12月4日、たけびしスタジアム京都でラグビー関西大学リーグ第7節、同志社大学vs.天理大学が行われた。同志社は1点リードで迎えた後半ロスタイムに逆転のPG(ペナルティゴール)を許し、25-27で敗北。通算成績は4勝3敗、勝ち点は22となり、関西Aリーグを4位で終えた。

3位決定戦となった今試合。すでに出場が決まっている大学選手権にいい流れで臨むべく、漆黒の壁に挑んだ。ディフェンスからリズムをつくり、ブレークダウンで圧力をかけてくる相手に対し、真っ向から対抗する。互いに接点に自信を持つ両者の意地がぶつかる最終節にふさわしいシーソーゲームとなった。

試合はいきなり動く。2分、敵陣10m付近で反則を獲得し、同志社はPGを選択。これをSO(スタンドオフ)嘉納が決め、幸先よく先制に成功する(3-0)。その後は20分間スコアが動かない。天理大のグラウンドを広く使うアタックに対し、LO(ロック)南を筆頭に低く突き刺さるタックルでゲインを許さない。

22分、同志社が立て続けにペナルティを犯し、自陣深くまで攻め込まれる。ジャッカルを狙いに行ったところでオフフィートの反則を取られ、PGで同点に追いつかれる(3-3)。さらに、28分にも自陣5mのラインアウトからモールで押し込まれ被トライ(3-10)。規律の部分でミスが多く、失点を重ねてしまう。

だが、逆転された同志社はすぐに反撃する。相手のハイパントキックをキャッチしたSO嘉納が左へボールを展開。ボールを受けたFB(フルバック)山口楓が得意のステップで相手を翻弄(ほんろう)し、ミスマッチを突いた。

最後はラストパスを受け取ったWTB(ウイング)和田が独走し、試合を振り出しに戻す。(10-10)。35分には、前に出るディフェンスでプレッシャーかけ、相手の小さな乱れを逃さずNO8(ナンバーエイト)木原がインターセプト。サポートに入ったWTB和田がこの日2トライ目を決め、リードを広げて前半を折り返す(15-10)。

ラグビー 関西大学リーグ2021

【ハイライト】同志社大学 vs. 天理大学

後半開始早々、キックオフレシーブがうまくかみ合わず自陣でピンチを迎えた。前節まで好調だったスクラムでペナルティを奪われ、ゴール前まで侵入を許す。その後は天理大にピックアンドゴーで押し切られ、再び逆転される(15-17)。しかし、PGで3点を加え再逆転し、敵陣でテンポよく攻撃を継続しながらチャンスを伺った。

同13分、絶妙なタイミングで内側に走り込んだWTB和田にSO嘉納からボールが渡ると、大きくラインブレーク。相手WTBが決死のタックルで阻止するも、ハイタックルの判定に。ゴールライン付近であったため、紺グレにペナルティートライが与えられた(25-17)。このプレーで天理大の選手がシンビンで退場となり、数的優位に立つ。

決死のディフェンスで防いだが

だが、直後の10分間は天理大にボールを保持され、得点のチャンスをつかめなかった。同33分、自陣22m付近のラインアウトから天理大にギャップを突かれ、ペネトレーターであるCTB(センター)マナセ・ハビリにトライを献上。高い決定力を見せつけられ、25-24と1点差に詰め寄られる。

後半ロスタイム、「1点差でも勝てばいい」。スタンドに駆けつけた多くの紺グレファンは祈るように戦況を見守った。しかし、漆黒の壁はラストワンプレーとなってからも前進を続けた。反則を起点に自陣へ侵入を許すと、痛恨のPGを決められノーサイド(25-27)。あと1歩及ばなかった。

8点リードの状況から、まさかの逆転負けを喫した。「(敗因は)やっぱり自分たちのミスであったり、規律のところが80分間守れなかったところ」(主将・南)。相手の高いラインアウトに対しても100%の成功率を誇り、セットプレーやアタックの精度、ディフェンスでも天理大に対して互角以上に戦うことができた。自分たちの強みを再認識できた試合だけに、規律やミスで試合を落としたことが悔やまれる。

選手権には関西4位として出場する。初戦は来週の12月12日、花園ラグビー場で朝日大学との対戦だ。「新しいことを取り入れるというよりは自分たちの今までやってきたことの精度を高めることが大事」(主将・田村)。これまでの自分たちを信じて突き進む。リーグ戦を通して、試合を重ねるごとに確実に前に進んできた。選手権で、この1年間の真価を見せつけろ。

文:野村大智/写真:松村学(スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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