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ラグビー コラム 2021年11月24日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、前半のリードを守り切り慶應義塾大学との伝統の一戦を制す。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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SO伊藤大祐

11月23日、穏やかに晴れた空が広がる東京・秩父宮ラグビー場で、今年も伝統の一戦が行われた。ラグビー関東大学対抗戦も終盤に差し掛かり、ここまで4勝1敗で今試合を迎えた早稲田大学は慶應義塾大学と対戦した。

前半は終始主導権を握り、5トライを挙げて慶大を突き放した。しかし、後半は慶大ペースにもちこまれ、徐々に点差を詰められる。だが、その追い上げを振り切って、40-33で試合終了。接戦を制し、2015年から続く連勝を7に伸ばした。

開始6分、NO8(ナンバーエイト)佐藤健次(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が身体を反転させて相手をかわし、先制トライを挙げる。17分には、FB(フルバック)河瀬諒介(スポ4=大阪・東海大仰星)がステップで相手を翻弄(ほんろう)しながら突破。パスを受けたFL(フランカー)ー相良昌彦(社3=東京・早実)が、インゴールへ飛び込んだ。

今季対抗戦初出場で初トライの原

21分に慶大が得意とするラインアウトモールで失点するが、早大の勢いは止まらない。29分、今季対抗戦初出場となったHO(フッカー)原朋輝(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が、パスを受けた後、ゴールポスト左側をめがけて独走し、そのままトライ。

34分には、SO(スタンドオフ)伊藤大祐(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が慶大のパスミスでこぼれたボールをグラバーキックで敵陣へ。自ら拾い上げてグラウンディングし、雄たけびを上げた。そして40分にも追加点を挙げ、大きくリードする形で前半を折り返した。

しかし後半、慶大が反撃に出る。7分、14分に再び慶大にラインアウトからのモールトライを許し、点差を縮められる。だが31分、ターンオーバーしてボールを得たFL(フランカー)前田知暉(社3=大阪・東海大仰星)が大きくゲイン。残り5mほどまで攻め入ると、SO久富連太郎(政経2=島根・石見智翠館)がさらに前進し、最後はSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ1=京都成章)がインゴールに飛び込んだ。

ラグビー 関東大学対抗戦2021

【ハイライト】早稲田大学 vs. 慶應義塾大学

だが、36分には慶大に4度目のモールトライを献上。43分にもディフェンスをかわされてインゴールを明け渡すなど、慶大の猛追にあったものの、早大は最後までリードを守り切り、40-33でノーサイドとなった。

強みであるアタックが光り、良い滑り出しを見せてからそのまま逃げ切った早大。しかし後半、相手が変えてきた部分について「それに対応するディフェンスがなかなかできなかった」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)は振り返る。

次戦の相手は宿敵・明大。昨季の対抗戦ではセットプレーや接点でのミスから流れを渡してしまい、14-34で敗れている。今年も簡単な試合にはならないだろう。『荒ぶる』奪還への弾みをつけるために、課題は修正し、強みには磨きをかけて、対抗戦最終節を勝利で飾りたい。

文:大滝佐和/写真:横澤輝(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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