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ラグビー コラム 2021年11月18日

同志社大学、関西学院大学と対戦。勝って大学選手権出場を決めるか。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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京産大に対しても好感触を得たスクラム

9月に開幕したラグビー関西大学リーグも残すところ2試合となった。同志社大学は前節の京都産業大学との大一番で、相手の強力FW(フォワード)を止められず失点し、後半39分に逆転負けを喫した。少しでも上位で大学選手権へと進むためにもう負けは許されない。

第5節の終了時点で京産大が5勝0敗、天理大学近畿大学が4勝1敗で並んでいる。同志社は3勝2敗で4位に後退。だが、天理大との直接対決を残しており、まだまだ上位を狙える位置につける。12月4日の天理大との最終節、そして大学選手権へいい流れをつくるため、結果と内容の両方が求められる重要な一戦を迎える。

相手は第5節終了の時点では最下位の関西学院大学。同志社はここ数年間勝利しているが、油断できるわけではない。2年前の対戦では3点差で勝ったものの、一時、14点リードを許すなどギリギリまで追い詰められた相手だ。今年はシーズン序盤こそ、立命館大学や摂南大学に敗れたが、第4節では、同志社を破った近大相手に前半は接戦を演じるなど、試合を重ねるごとに調子をあげている。

今節最大の注目はセットプレーだ。同志社は前節の京産大戦でセットプレーを武器とする相手に互角以上の戦いを見せた。「自分たちが力入れてきたスクラム、ラインアウト、モールでは出したいことは出せた」(LO/ロック南光希 共同主将・スポ4)。

春から強化を進めてきたラインアウトからのモール攻撃で2トライを奪い、確かな手ごたえをつかんだ。また、1人当たり7キロの体重差があり、劣勢が懸念されていたスクラムでも押し勝ちペナルティを誘発。昨年から試合経験を積んできた山本敦輝(社2)と李優河(法3)の両PR(プロップ)は、着実に成長していることを感じさせた。

一方の関学大もセットプレーから多くのトライを奪っているチームだ。今シーズンも天理大や近大といった上位のチーム相手にラインアウトのモールから何度もトライを挙げている。

逆に同志社は、シーズン序盤からラインアウトモールのディフェンスに苦戦しているため、相手の得点源であるモールを防ぐことが勝負の鍵を握るだろう。そのためにも最も必要なのは規律の改善だ。

「この試合のフォーカスにもブレイクダウンを掲げていたが、ブレイクダウンの場面でペナルティを取られたことが敗因」(SH/スクラムハーフ田村魁世 共同主将・スポ4)。

前節は京産大の激しい圧力を受け、ボール争奪戦でペナルティを連発した。今節は不用意な反則を減らし、相手の武器であるラインアウトモールのチャンスを減らすことで、試合の主導権を握りたい。

展開ラグビーのキーマンSO(スタンドオフ)嘉納一千(スポ2)

同志社の強みは、「伝統のボールを動かす展開ラグビー。今年はそれに加え、日本一のブレイクダウン、走り込み」(田村)。ボールキャリアが1秒でも長く立っておく。コンタクトが起きてから1歩でも前に出る。個々の意識の改善こそが目標である「日本一のブレイクダウン」の実現へとつながるはずだ。また、後半に失点が多い関学大に対し前半は敵陣で試合を優位に進め、後半はボールを大きく動かす同志社の展開ラグビーで運動量の差を見せつけたい。

大学選手権の関西枠が「4」に増え、勝ち点の関係で関学大に勝利すれば選手権への出場が決まる。前節の負けで関西での優勝争いからは脱落したが、目標である「日本一」への挑戦権が閉ざされたわけではない。前節で露呈した課題を修正し、もう一度チャレンジャー精神で這い上がる紺グレを見せてほしい。

文:勝部健人/写真:野村大智(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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