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ラグビー コラム 2021年11月12日

日本代表、欧州ツアー2戦目は先発10人変更!ポルトガル代表は新星ストールティに要警戒

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ラグビー日本代表

今こそ良い内容での勝利が見たい。

欧州遠征中で世界ランキング10位の日本代表が、現地時間11月13日(土)、ポルトガルのコインブラで、19位のポルトガル代表との歴史的な初テストマッチに臨む。日本時間のキックオフは土曜深夜の午前2時10分となる。

今秋の日本代表はここまで2連敗。大分でオーストラリア代表に23-32で競り負け、欧州遠征1戦目ではアイルランド代表に5-60で大敗した。今秋全4戦の3戦目となるポルトガル戦では、2021年のテストマッチ初勝利が懸かる。

「ロス・ロボス」(ポルトガル語でオオカミ達の意)が愛称のポルトガル代表との過去対戦は1度だけ。ジョン・カーワンHC時代の2007年8月、フランスW杯の直前合宿を行っていたイタリアで行った練習試合だ。

当時の箕内拓郎主将(現日野RDヘッドコーチ)率いるジャパンは、初のW杯本戦出場を決めていたロス・ロボスに15-13で辛勝。この試合でエースWTB大畑大介は左アキレス腱を断裂、SO安藤栄次は膝の靱帯損傷を負って共にW杯出場を逃した。

ポルトガル代表は侮れない。

シックス・ネーションズの下部大会に位置付けられることもある主戦場「ヨーロピアン・ネーションズ・カップ」で、2021年はジョージア代表に次いで大会2位(3勝2敗)。同大会でロシア代表にも49-26で勝利している。

直近では11月6日(土)、リザーブ級をFWに並べた布陣ながら、首都リスボンでカナダ代表に20-17で逆転勝利した。

代表選手はプロとアマチュアの混成。約4割が主にフランスリーグの2部でプレーするが、歯科医であるCTBトマス・アップルトン主将のような存在もいる。

ポルトガル代表のメンバー23人が発表されており、先週のカナダ戦から15人中6人の変更(FW5人、BK1人)があった。

リザーブ主体だったFW陣は主力に代わり、フランス1部ペルピニャン所属のHOマイク・タジャールらが入った。ジャッカルが得意なFLデヴィット・ウォリスら3人が先週に続いて先発となる。

バックス唯一の変更はスクラムハーフ。フランス1部ポーでのプレー経験があるサムエル・マルケスがスタメンに登場。そのほかCTBアップルトン主将ら6人に変更はない。

要警戒選手は、20歳の新星WTBラファエレ・ストルーティだ。

178cmのトライゲッターで、ポルトガルU20代表、7人代表歴もある。日本代表FL/NO8福井翔大(埼玉)も主将として参加していた20歳以下代表の国際大会「ワールドラグビー U20トロフィー2019」では、9トライで大会トライ王に。今年はフランス1部の名門スタッド・フランセと3年契約を結んだ。

先週のカナダ戦でも最終盤に得意のショートキック&再獲得から、劇的な逆転トライを演出。オフロードパスも得意な次世代スターだ。

世界ランク10位の日本代表“ブレイブ・ブロッサムズ”は、良い内容での勝利を期待したいところだ。反則数を抑え、失点を許さず、安定したセットプレーから自分たちのスタイルでトライを獲る。

日本代表 スターティングメンバー

日本代表の先発15人は11月6日のアイルランド戦から10人変更。

連続出場となる先発5人はLOジャック・コーネルセン(埼玉)、FL姫野和樹(トヨタ)。バックスはWTBシオサイア・フィフィタ(花園)、ゲーム主将のCTB中村亮土(東京SG)、WTBディラン・ライリー(埼玉)の3人だ。

変更となった10人は、FW第1列がPRクレイグ・ミラー(埼玉)、HO堀越康介(東京SG)、PRヴァル アサエリ愛(埼玉)に入れ替え。

追加招集で4年半ぶりの代表参加となるLO小瀧尚弘(神戸)にとっては大きな見せ場。これまでの積み重ねを見せたい。

FLリーチ マイケル(BL東京)は今秋初出場初先発。徳永祥尭(BL東京)はエイトマンとして出場する。

ハーフ団はSH茂野海人(トヨタ)とSO松田力也(埼玉)のコンビとなり、CTB中野将伍(東京SG)は記念すべき代表デビュー戦を迎える。フルバックは先週のリザーブからFB山中亮平(神戸)が先発復帰した。

そして追加招集で代表合流の19歳、ワーナー・ディアンズ(BL東京)は出場すれば代表初キャップ。身体が本格化した202センチの高卒ルーキーがどんなプレーを見せるか。ファウルア・マキシ(東京ベイ)も実力を再提示したい正念場だ。

リーチ マイケル

パフォーマンスに注目したい一人は、やはり今秋から代表主将をピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)に託したFLリーチだ。一人の代表選手に戻ったことで自身のパフォーマンスにより集中できるだろう。今こそ2023年W杯へ向けたリーチの意気込み、本気が見たい。

歴史的な試合となる「ポルトガル代表×日本代表」は11月13日(土)深夜1:45から、J SPORTS 1で生中継。J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信される。

実力優位の日本に対し、ポルトガルは奇襲に賭けてくる可能性があり、クイックスタートには注意したい。日本としては大敗したアイルランド戦から立ち直るべく、2023年W杯へ向けたスタンダードを取り戻したいところだ。

ここでアピールができなかったら、次のチャンスはいつになるのか――そう考え、捨て身の覚悟で臨む選手もいることだろう。勇敢な桜の戦士たちに今こそ熱い声援を送りたい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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