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ラグビー コラム 2021年11月8日

【ハイライト動画あり】熱戦続く関西Aリーグ!天理大が関学大を下して2位浮上。次戦は首位京産大との大一番

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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天理大学 アシペリ・モアラ(9/19 近畿大学 vs. 天理大学)

熱戦が続いている2021ムロオ関西大学Aリーグは、11月6日(土)、奈良・天理親里競技場で、3勝1敗の天理大学と4敗の関西学院大学の一戦を行った。

本拠地戦となる天理大は今季、リーグ開幕戦こそ近畿大学に敗れたものの、ケガで不在だったFL服部航大(4年・天理高)など一部主力が復帰したこともあり、その後は3連勝。

筒口允之(9/19 近畿大学 vs. 天理大学)

HO佐藤康キャプテン(天理高)やLOアシペリ・モアラ(日本航空石川)など強力な4年生を軸に、安定感のあるルーキーSO筒口允之(長崎南山)、スタミナ満点で台湾出身の2年生FL鄭兆毅(台湾・竹圍高)ら、有望な下級生が主力に絡んで総合力が高い。

一方の関学大は開幕4連敗だが接戦が多く、攻守ともに実力は示している。

魚谷勇波キャプテン(9/19 立命館大 vs. 関西学院大)

キャプテンのFL魚谷勇波(東海大仰星)は、守備で決定的な仕事ができる嗅覚鋭いディフェンダー。附属高の関西学院卒では好タックラーでもあるSO齊藤綜馬(2年)、元ナンバーエイトの突進力が光るHO平生翔大らも将来有望だ。

天理大戦の序盤、そのFL魚谷キャプテンがブレイクダウンで存在感を示す。ラックで正しく激しくファイトし、短い間に2度の攻守交代を起こしてチームを活気づける。

序盤の関学大はしぶとくディフェンスした。前半15分頃に天理大が仕掛けた15次攻撃も守ったが、その16次攻撃目で内に切れ込んだアントニオ・トゥイアキ(3年・NZロトルア)が、パスダミーやハンドオフを交えて突破。走り切られて先制トライ(ゴール)を奪われた。

7点を追いかける関学大も逆襲する。

直前に獲得を失敗していた敵陣ラインアウトを成功させると、力強いモールで大きく前進。タックルも鋭い1年生HO平生が危なげなくグラウンディング成功。ゴールキックは失敗したが、FWの奮闘で前半26分に5点を返した。

しかし3分後、天理大がサインプレーを炸裂させる。

ラインアウトからの一次攻撃でLOアシペリが突進――と見せかけ、相手を引きつけながらFB江本洸志(4年・日本航空石川)へパス。突破をアシストし、同じくフラットに走り込んでいたFL服部にボールがわたり鮮やかなトライが生まれた。

ラグビー 関西大学リーグ2021

【ハイライト】天理大学 vs. 関西学院大学

天理大は後半30分過ぎにもキックパスから1トライ、波状攻撃により誘ったオフサイドからのラインアウトモールで、前半終了前にも1トライを追加。リードを21点(5-19)に拡げた。

前半終了前、天理大に蹴り出せば前半終了と勘違いするミスがあり、関学大にチャンスが転がり込む。

関学大には集中力があった。FWを中心に粘り強く接点に仕掛けると、ラインアウトモールからHO平生がインゴールへ突進。ルーキーの連続トライでビハインドを14点(12-26)に縮めて後半へ向かった。

後半の関学大は良いテンポで天理大を攻め立てた。しかし運動量豊富な天理大の壁はあと一歩で崩れない。

後半20分を折り返すと、自陣でFL服部、SO筒口のダブルタックルから台湾出身のFL鄭がジャッカル成功。このジャッカルから敵陣に入った天理大はLOアシペリが獲りきり、さらに同26分には巧みにラインアウトモールを操って推進。途中出場の谷口永遠(3年・関大北陽)が押さえてリードを26点(38-12)とした。

しかし関学大も途中出場組がチームを盛り上げる。

後半終了前、天理大の怒濤の攻めを途中出場のルーキー川村祐太(関西学院高)が落球を誘うビッグタックル。この落球を拾ったWTB加藤匠朗(2年・関西学院高)が60m以上を走り切って、敗色濃厚ながら最後まで健闘した。

ここで5点を追加した関学大だが、ロスタイムのアタックもラインアウトが乱れ、チャンス喪失。38-17でノーサイドを迎えた。プレイヤー・オブ・ザ・マッチには天理大のFL服部が選ばれた。

関学大は開幕5連敗。しかし力があるのは明らかだ。あとは接戦を競り勝ち、待望の1勝を掴みたい。次戦は11月20日(土)、3勝2敗の同志社大学と激突する。

勝利した天理大は4連勝。3位から2位に浮上した。

次戦は、逆転優勝と関西6連覇への望みをかけて、ついに5戦全勝の首位・京都産業大学との直接対決に臨む。11月20日の神戸・ユニバー記念競技場が、ビッグマッチの舞台だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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