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試合終了の笛が鳴り、喜びを爆発させる選手たち
11月3日、駒沢ラグビー場でラグビー関東大学対抗戦が行われた。帝京大学は早稲田大学との全勝対決に29-22で競り勝って開幕5連勝となった。対抗戦では2018年以来、3年ぶりに早大を破った。
前半3分、ラインアウトからの連続攻撃で右展開し、HO(フッカー)江良颯(2年=大阪桐蔭)が先制トライを決めた。SO(スタンドオフ)高本幹也(3年=大阪桐蔭)もゴールを決めて試合開始早々からチームに勢いをつけた。
23分、自陣ゴール前の相手ボールのスクラムに押し勝ち、ボールを奪ったSH(スクラムハーフ)李錦寿(1年=大阪朝鮮)が抜け出してそのままトライを決めた。前半46分は帝京大のノットロールアウェイを取られ、早大はPG(ペナルティゴール)を選択。前半は早大をほとんど自陣に入れさせず、反撃を1PGに抑えて12-3で前半を折り返した。
後半7分には1トライを許して、12-10と点差が縮まったが、帝京大は冷静に攻撃を続ける。後半20分、帝京大学はラインアウトからまたも連続攻撃。副将の押川敦治(4年=京都成章)からパスを受けたミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年=セントジョセフカレッジ)がトライを決めた。
後半26分には、敵陣ラインアウトから連続攻撃でNO8(ナンバーエイト)延原秀飛(2年=京都成章)がトライ。さらに32分には、敵陣ゴール前ラインアウトから主将のPR(プロップ)細木康太郎(4年=桐蔭学園)が縦を突き、ピックゴーしたFL(フランカー)リッチモンド・トンガタマ(オタフフカレッジ)がトライを決めた。
帝京大が3連続トライして点差を広げていくが、しかし、このままでは終われない早大は反撃を開始する。後半34分、早大はラインアウトから右へ展開し、パスを繋げてトライ、ゴールも決めて追い付こうとする。さらに、ハーフウェー付近での連続攻撃から一気に抜け出すとそのままトライ。7点差まで縮まった。
POMに選出された江良(中央)
早大は終了間際もゴール前までボールを運ぶが帝京大のディフェンスは固く、最後はラックからターンオーバーに成功し、蹴り出してノーサイド。29-22で帝京大は開幕全勝となり、3年ぶりに早大に勝利する結果となった。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)は先制トライを決めた江良が選出された。
ラグビー 関東大学対抗戦2021
【ハイライト】早稲田大学 vs. 帝京大学
今試合は強みとしているスクラムを存分に発揮した試合となった。ファーストスクラムからコラプシングを誘い、その後もスクラムで完全に圧倒した。細木主将は「早大戦に向けて変えたことは何一つない。今年積み上げてきたことをFW(フォワード)8人でやり切った」と練習の成果を実感したという。
また、「ヒットした瞬間に自信を持って押し込めた」と今試合でより自信がついたことを語った。岩出監督も「我々のラグビーをしっかりやれた」と喜びを口にした。
次戦、11月20日に行われる明治大学との対戦も今回と同じく全勝対決となる。現時点で全勝は帝京大と明治大のみ。つまり次戦での勝利は対抗戦優勝を大きく手繰り寄せるものになる。帝京大は対抗戦優勝、そして目指す日本一への道を切り開くべく破竹の勢いで突き進む。
文/写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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