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ラグビー コラム 2021年11月1日

【ハイライト動画あり】昨季日本一の天理大学が3連勝!立命館大もスクラム、モールで地力見せる。関西大学Aリーグ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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亀沖泰輝(9/19 天理大学 vs. 近畿大学)

2021ムロオ関西大学ラグビーAリーグは10月31日(日)、奈良・天理親里競技場で2試合を行い、第2試合ではリーグ3位の天理大学と5位の立命館大が激突した。

両軍の先発メンバーを見てみると、天理大学はフォワード8人中6人が上級生という布陣。

接点に強いPR高橋虎太郎、スローイングも巧みなキャプテンのHO佐藤康、先発フォワード唯一の1年生で、四国の雄となった松山聖陵高卒のPR松野楓舞。

両ロックは不動の主力であるアシペリ・モアラ、市立尼崎高出身のハードワーカー・亀沖泰輝。バックロー(FW第3列)は将来性豊かな2年生FL鄭兆毅、優勝メンバーでキャリーも魅力のFL服部航大、NO8山村勝悟となった。

スクラムハーフは2年生SH北條拓郎が今季初先発。プレーメーカーとしてすでに安定感があるルーキーSO筒口允之とハーフ団を組んだ。

さらには好タックラーである両センターの高部勇、間森涼太。両ウイングは好守に機能できる165センチのWTB内村祐介、爆発的な推進力がありハイボールも強いWTBアントニオ・トゥイアキ。そしてポジション最後尾は、華麗なランで魅了するFB江本洸志が出場した。

立命館大の先発15人では、まずは強力スクラムを牽引するフロントローに、身長も172~175センチと揃っているPR百地龍之介、HO横尾太一、PR金井慎太郎という4年生トリオ。

両ロックは東農大二高出身のLO阿部孔哉と、強豪の滋賀・瀬田北中から京都成章に進んだLO宮城雄真。バックローはタックルマンのFL小島良介、先発唯一の1年生で7番を背負うFL江木畠悠加、ハードヒットができる馬力抜群のNo.8宮下大輝。

先発バックスは、守備も献身的なSH北村瞬太郎、キックも巧みなSO江良楓のコンビとなり、リンクプレーも上手い東福岡出身のCTB森駿太、チーム随一の突破役であるCTB木田晴斗キャプテン。

そしてバックスリーは俊足トライゲッターのWTB間瀬陽紀に、守備でも決定的な仕事ができるWTB藤井健太郎。フルバックはキックゲームでも存在感を発揮するFB安井拓馬という布陣となった。

立命館大ボールでキックオフされた試合は、序盤から天理大の守備が光った。

立命館大は武器であるラインアウトモール、工夫を凝らしたサインプレーでスコアを狙う。

しかし天理大は茨城・竹園高出身の2年生LO鄭がジャッカルを披露すれば、CTB高部が立命館大のCTB木田キャプテンの突破を許さぬディフェンスで、相手の反則を誘う。

この反則から右コーナーに侵入した天理大は前半11分、モールでは仕留めきれなかったものの、最後はHO佐藤キャプテンがもぐりこんで先制トライを奪った。

7点を追いかける立命館大もこだわりのある守備で強みを発揮。ビッグゲインを許しながらも大崩れせず、エリア外側でWTB藤井がジャッカル成功。一進一退の攻防を演じる。

しかし立命館大はラインアウトが不安定。天理大の競り合いもあり得点機で自軍ボールのラインアウトを確保できない。

すると天理大は前半26分、アドバンテージ状態でCTB間森がショートキック。快足のFB江本が再獲得して独走してチーム2トライ目。14-0とリードを広げた。

さらに前半35分にも1トライを追加した天理大に対して、立命館大の初得点は前半ロスタイムだった。

立命館大は一度は相手にターンオーバーを許しながらも、ふたたび得意の守備でターンオーバー。最後はFB安井拓馬が防御裏へグラバーキックを転がし、混戦からCTB木田キャプテンが捕球してトライラインへ。意地のトライでビハインドを14点(7-21)に縮めて後半へ向かった。

後半最初のトライは鮮やかだった。

天理大は敵陣でのラインアウトからLOモアラのピック&ゴーなどで防御を攪乱。PR高橋らが激しく身体を当て続け、CTB高部が鮮やかに突破。流麗なアタックからLOモアラがフィニッシュした。

リードをふたたび21点に広げた天理大は、さらにHO佐藤キャプテンが存在感発揮。後半16分にジャッカルを決めてチームを前進させると、正確なスローイングからラインアウトモールを形勢。最後は最後尾について自身でトライを決めた。

ラグビー 関西大学リーグ2021

【ハイライト】天理大学 vs. 立命館大学

防戦が続いて7-35とリードされた立命館大も意地を見せる。

立命館大は相手の反則で後半27分、敵陣左でラインアウトモールを組み上げる。じりじりと進んで、モール最後尾だったNO8宮下がキャリーに切り替えて激しく突進。渾身のトライを決めて7点を返した。

しかし天理大は以降の失点を許さなかった。

後半終了間際には自陣からボールを展開した立命館大のパスをインターセプト。立命館大は逆にインターセプトを狙ったギャンブルディフェンスが空振りとなり、生まれたギャップを突いた途中出場の谷口永遠が独走してダメ押しのトライ。

ルーキーSO筒口がコンバージョンキックを確実に成功。この日は高難度のプレースキックを含めて成功率100%(6分の6)だった。

天理大は前後半で21得点ずつを奪って42-15で快勝。プレイヤー・オブ・ザ・マッチには2トライを挙げた天理大のHO佐藤キャプテンが選ばれた。

これで3勝1敗とした天理大の次戦は11月6日(土)、奈良・天理親里競技場で4敗の関西学院大と対戦。1勝3敗となった立命館大は11月7日(日)、その関学大に62-35で大勝した3勝1敗の近畿大学と激突する。

関西大学Aリーグの上位争いは混戦模様だ。

4戦全勝で首位を走る京都産業大学(勝点19)を、3勝1敗の3チームが追いかける。勝点15で並ぶ同志社大学と天理大、そして勝点14の近畿大だ。関西王者として大学選手権に乗り込むのは果たしてどのチームだろうか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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