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ラグビー コラム 2021年10月25日

ラグビー日本代表、欧州での3連戦に向かう遠征メンバーを発表

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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藤井雄一郎NTD

10月25日(月)、15人制男子NTD(ナショナルチームディレクター)の藤井雄一郎氏がオンラインでメディアブリーフィングを行い、併せてラグビー日本代表「リポビタンDツアー2021」(アイルランド代表戦、ポルトガル代表戦、スコットランド代表戦)に参加する日本代表遠征メンバー39名を発表した。

まず藤井NTDは、23-32と善戦したオーストラリア代表戦を振り返って「選手は必死で勝つために頑張ったが、反則も多かったところもあり、自分たちで自分たちの首を絞めた部分もあった。その辺りを修正して、ヨーロッパではいい結果出せるように、今日から練習しています。切磋琢磨していいツアーにしたい」と話した。

残り2分まで1トライ取れば逆転という試合だったが、藤井NTDは「スタッツ、数字が非常に悪い。点数は最後までくらいついたが、いろんな部分で自分たちが望んでいた数字が出ていない。相手のプレッシャーとそうでない部分があった。しっかり直さないとティア1に勝つのは難しい。選手は納得していない。いろんな数字で、2019年ワールドカップから見ても一番悪い数字だった」。

「そういう中で食らいついたが、勝つというところまでいっていない。選手には善戦で満足という頭は最初からない。反則するということはプレッシャー受けているが、相手にもプレッシャーを与えている時間が長かった。ティア1との勝負はああいう形になる。こういう試合を続けていけば、どこかでこっちに転んでくると思う」と悔しそうな表情を見せた。

また、オーストラリア代表戦で出た課題に関しては「タックル成功率はそこまで悪くないと思うので、ディフェンスというよりペナルティが多かった。ペナルティが17あって(※公式記録は14)、点数に結びついているのがほとんどで、14人でやっている時間もあった。ディフェンス、アタックうんぬんより、ブレイクダウンやセットプレーの反則が一番修正しないといけない課題」と話した。

併せて、日本ラグビー協会から欧州遠征メンバー39名(FW:23名、BK:16名)も発表された。

LO(ロック)リアキ・モリ、LO/FL(フランカー)長谷川崚太、FB(フルバック)セミシ・マシレワの3選手がケガのために離脱した。一方、新たにNO8(ナンバーエイト)ファウルア・マキシが招集され、練習に参加していたLO大戸裕矢、LO秋山大地の2人が昇格、さらにフランスでプレーしているWTB(ウィング)/FB(フルバック)松島幸太朗が、欧州ツアーから参加することも発表された。

NO8マキシが追加招集されたことに関して、藤井NTDは「リーチもケガで、6・7番が手薄。6番(でプレーできる選手)を入れたかった。エリジビリティー(代表資格)など考慮して、連れて行けるのは彼しかいなかった。日本代表キャップを持っているのですぐ合流できますし、U20日本代表、サンウルブズにも呼んでいる。ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)もわかっている選手なので」と説明した。

欧州に行ってからの隔離は基本的になく、アイルランド代表、ポルトガル代表、スコットランド代表と対戦する。藤井NTDは「(日本代表にとって)やりやすい順番。欧州はシンプルなチームが多く、アイランダー系の強いボールキャリーがいるわけではないので、そういう意味では戦いやすい」。

「スクラムも向こうはハイブリッド(芝)だし、日本代表のスクラムは足場が重要で心配はない。モールもハイブリッドで体重差が出ないように組めば、相手の脅威はオーストラリア戦より下がるのではないか、目標は3戦全勝です」と先を見据えた。

日本代表は10月29日に渡欧し、11月22日に帰国する予定だ。オーストラリア代表には惜敗したが、しっかりと課題を克服して、今度こそ、アウェイで欧州の強豪相手に勝利をつかむことができるか。

文:斉藤健仁

日本代表遠征メンバー:39名(所属/キャップ数)

◆FW(フォワード):23名

PR(プロップ)淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ/0)
PR 稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/37)
PR ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ/17)
PR 垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス/9)
PR 具智元(コベルコ神戸スティーラーズ/16)
PR 中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ/8)
PR クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/3)

HO(フッカー)坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/24)
HO 庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス /9)
HO 堀越康介(東京サントリーサンゴリアス/3)

LO 秋山大地(トヨタヴェルブリッツ/0)
LO 大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ/4)
LO ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安/11)

FL 小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス/4)
FL ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ/1)
FL ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニック ワイルドナイツ/3)
FL 徳永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京/13)
FL ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/11)※主将
FL リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/70)
NO8 テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス/6)
NO8 姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ/19)
NO8 ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/2)
FL/NO8 福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ/0)

ラグビー日本代表テストマッチ2021

【ハイライト】日本代表 vs. オーストラリア代表

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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