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前半終了間際にトライを決めた長田
冬を思わせるような寒さと強い風の中、ラグビー関東大学対抗戦の第4節が行われた。この日の早稲田大学の相手は、対抗戦開幕から3連敗と苦しむ青山学院大学。
早大にとっては、勝利という結果に加えて内容も求められる一戦だったが、19-13と6点差で前半を折り返す。しかし、後半に入ると勢いを取り戻し、6トライを奪いながら無失点と青学大を圧倒。最終スコアは61-13で対抗戦4連勝を飾った。
試合はいきなり動いた。早大は相手のキャッチミスを見逃さずボールを奪い、フェーズを重ねた攻撃で徐々に相手ゴールに迫っていく。最後はこの日1番で起用されたPR(プロップ)小沼宏太(スポ4=茨城・清真学園)が、相手のギャップを突き先制トライを決める。
この勢いに乗りたい早大だったが、「自分たちの形ができない苦しい展開だった」とCTB(センター)長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)が言うように、度重なる反則と風下の影響で思うようなプレーができず、得点を重ねていくことができない。
その後は青学大にPG(ペナルティゴール)を2本決められると、12-6で迎えた33分には、逆転となるトライを許してしまう。しかし前半終了間際、嫌な流れを打ち破ったのは主将・長田だった。
中央でボールを受けた長田が華麗な身のこなしで敵の守備網を切り裂くと、最後はタックルを受けながらも手を伸ばしトライ。19-13と再び逆転し、6点リードで前半を終える。
後半から出場しPOMを獲得した吉村
後半開始と同時に、早大はこの日リザーブに回っていたSO(スタンドオフ)吉村紘(スポ3=東福岡)を投入。すると後半は、攻めあぐねた前半とは対照的な展開を見せる。
2分、素早い展開から左サイドで数的有利の状況を作り出すと、ボールを受けたWTB(ウィング)松下怜央(スポ3=神奈川・関東学院六浦)が相手を振り切り、グラウンディング。
1トライを追加して迎えた14分には、マイボールラインアウトの流れから吉村が個の技術で右サイドを突破。相手を引きつけ、左を併走しフリーになっていたSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ1=京都成章)が確実にインゴールを駆け抜けた。
ラグビー 関東大学対抗戦2021
【ハイライト】青山学院大学 vs. 早稲田大学
さらに20分、30分には敵陣ゴール前で獲得したラインアウトからモールトライ。FW(フォワード)の噛み合ったセットプレーでさらに勢いを与える。その後も試合の主導権を握り相手に決定機をつくらせず、61-13でノーサイドを迎えた。
昨季の対抗戦での対戦同様、苦しい時間が続きながらも結果的には快勝を収めた早大。前節の筑波大戦で見せた安定したスクラムは今日の試合でも健在で、攻撃のきっかけをつくり出した。
一方、ペナルティによるPGやトライから相手に一時逆転を許すなど、試合の立ち上がり、入り方の部分には課題を残す。今後はさらなる強豪との対戦が待っているだけに、1つ1つのプレーの確実性を上げていくことが求められるだろう。
早大の次戦の相手は帝京大学。「メンタルの部分も準備してチャレンジしていきたい」(吉村)。心身ともに万全の準備を重ね、『荒ぶる』へ向け目の前の1勝をつかみ取る。
文:長村光/写真:内海日和(早稲田スポーツ新聞会)
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