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ラグビー コラム 2021年10月21日

難敵・筑波大学を退けた早稲田大学、4連勝へ向け青山学院大学と対戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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筑波大戦で安定していたスクラム

ラグビー関東大学対抗戦開幕から3連勝中の早稲田大学。前節の筑波大学戦では、前半終了間際まで両校無得点という接戦を1トライ差で制した。

そして今週末、群馬・敷島ラグビー場で早大が次に迎え撃つのは青山学院大学だ。早大は前節で浮き彫りになった様々な課題をこの2週間で修正し、さらに成長を遂げているだろう。その成果を示す時が来た。

初戦の立教大学戦、続く日本体育大学戦では無失点で完封勝利を挙げていた早大。それだけに前節の筑波大戦は選手たちにとって厳しい試合展開となった。

前半は48分まで両校一歩も譲らず無得点。「今年、自分たちがこだわってきたブレイクダウンのところでかなりプレッシャーを受けた」とFB(フルバック)河瀬諒介(スポ4=大阪・東海大仰星)も話すように、前半は想定以上に筑波大の接点での圧力を受け、なかなか試合を掌握できなかった。

しかし、前半終了間際にCTB(センター)長田智希(スポ4=大阪・東海大仰星)が意地のトライを見せる。7点リードで迎えた後半は、今季の早大が得意とするフェーズを重ねるアタックで徐々にペースをつかむと、2トライを追加。筑波大の猛追により1トライ差まで詰め寄られたが、最後まで粘り強いディフェンスを見せ、見事接戦を勝ち切った。

これまでの試合と比べれば大勝とは言えないが、『厳しい状況でも勝ち切った』という経験と、さらなるステップアップのための成長材料を手にしたことから、実りある試合であったことは間違いない。

あれから2週間。いかに課題を修正して臨んでくるか、その成長度に期待がかかる。また、強力なBK(バックス)陣を擁する筑波大を前半まで無失点で抑えた堅実なディフェンスと、攻撃の起点を幾度もつくるなど安定していたスクラムは青学大戦でも継続していきたいところだ。

対する青学大は開幕から3戦3敗。未だ勝ち星を挙げることができていないものの、初戦では昨季の対抗戦王者である明治大学相手に鋭いタックルを連発。思うように試合を展開させなかった。

ラグビー 関東大学対抗戦2021

【ハイライト】筑波大学 vs. 早稲田大学

さらに前節の慶應義塾大学戦では2トライを奪取し、後半は失点を1トライのみに抑えるなどディフェンスでも健闘。試合を重ねるごとに成長した姿を見せている。昨季の対抗戦は47-21で勝利しているが、一時、7点差まで追いつかれる試合を展開した早大。過去に苦しめられた相手であるだけに、今年も決して油断はできない。

今試合はこれまでの3試合と比べてスターティングメンバーに動きが見られる。スクラムの主軸を担う1番にPR(プロップ)小沼宏太(スポ4=茨城・清真学園)、前節はフランカーで出場していた村田陣悟(スポ2=京都成章)がロックでの出場となり、セットプレーに良い影響をもたらせるかに注目したい。

SO起用で注目が集まる伊藤

さらに前節ではFBで途中出場した伊藤大祐(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のSO(スタンドオフ)起用もみどころの1つ。リザーブ陣には出場すれば対抗戦初出場となるSH(スクラムハーフ)細矢聖樹(スポ1=国学院栃木)が名を連ねるなど、チーム内の競争が高まっていることもうかがえる。チームの勝利のみならず、各選手の赤黒をかけた戦いにも目が離せない。

また、この青学大戦の後はいよいよ帝京大学、慶大、明大と強豪校とのヤマ場が控えている。今後の試合に勝利するためには、一戦一戦を通して成長し続けることが必要不可欠。そのために、まずは青学大戦をどのような形で勝利できるかが早大にとって最重要だ。この試合でさらなる飛躍を遂げ、対抗戦終盤を理想の形で迎えたい。

文:塩塚梨子/写真:大滝佐和(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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