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ラグビー コラム 2021年10月12日

【ハイライト動画あり】帝京大学、新たな戦い方を試しながらも立教大学を圧倒。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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立教大学を圧倒、相手を振り切るミティエリ

9月25日、ラグビー関東大学対抗戦の第2戦では、52-0で青山学院大学に勝利した帝京大学。第3戦は10月10日、帝京大学百草グラウンドで、昨年は106-7の大差で勝利している立教大学と対戦した。

今回の帝京大の先発メンバーは前回からFW(フォワード)2人、BK(バックス)1人の計3人がチェンジ。HO(フッカー)に福井翔(3年=東福岡)、PR(プロップ)に細木康太郎主将(4年=桐蔭学園)、CTB(センター)には五島源(1年=尾道)が起用された。

試合が始まってからは帝京大が有利に勝負を進めたが、点数がなかなか入らない。このまま膠着状態が続くかと思われたが、前半12分、スクラムからターンオーバー。左に展開しSO(スタンドオフ)高本幹也(3年=大阪桐蔭)がそのままトライし先制点。さらに高本はゴールキックも決めて追加点を入れ、チームに勢いを付けた。

26分にトライを決めた細木主将

16分、次はWTB(ウィング)白國亮大(4年=大阪府立摂津)が独走トライ。さらに、21分にはNO8(ナンバーエイト)奥井章仁(2年=大阪桐蔭)、26分には細木がトライを次々と決めて、点差を広げていく。そして34分、41分にはスクラムトライで前半を36-0で折り返す。

後半は前半とは違い、完全に帝京大のペースで進んでいく。パスをもらった奥井が前進し、SH(スクラムハーフ)李錦寿(1年=大阪朝鮮)にパス。そこからFB(フルバック)二村莞司(3年=京都成章)が福井に繋いでトライ。その後もラインアウトからモール形成など福井が計4つのトライを決めた。

さらに24分、34分、39分には相手を振りって15m走り抜けるなどして二村がトライ。38分にはミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年=セントジョセフカレッジ)がラインアウトの後、パスを受けそのまま相手を振り切りトライ。

43分にはスクラムトライを決め、103-0でノーサイド。立教大を0点で抑え込んで圧勝という結果で終わった。今試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチにはFL(フランカー)山添圭祐(3年=長崎北陽台)が選出された。

ラグビー 関東大学対抗戦2021

【ハイライト】立教大学 vs 帝京大学

前半と後半で少し印象が違うようにも見えた帝京大。主将の細木は「試合の入りでアタックなどを試しすぎた。しかしその後、自分たちのやることを確認し気付け、点数差が開いていったのは良かった」という。

「自分たちはフィジカルを強みとして、当たっていくような戦い方だったのをパスなど器用な部分を試してみたかった」と新たな戦略に挑戦していることを語り、「まだまだ合わないが決勝に向けて(戦術の)選択肢を増やすため」と次戦以降に向けて意気込んだ。

岩出雅之監督は「最初はエンジンがかからず上手くいかないが、あとから上手くいきはじめると、どんどん良くなっていくのが今年のチーム。それが良いところでもあり、悪いところでもある」と、相手の強さに関係せず自分たちのメンタルなどに原因があると分析する。

次戦は10月24日(日)、昨年の対抗戦で98-10で勝利している日本体育大学だ。今回の戦いで試したフィジカルで当たっていくのではなく、器用な部分がどう活かされていくのか、楽しみなところだ。

文/写真:高木恒汰(帝京スポーツ新聞部)

代替画像

帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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