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ラグビー コラム 2021年10月11日

【ハイライト動画あり】東海大が貫禄勝ち。大東大を降して開幕2連勝。関東大学リーグ戦1部

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ワイサケ・ララトゥブア(東海大 9/26 vs.関東学院大)

強力なセットプレー、統率された強力フォワード、決定力ある快速バックス…。

リーグ戦4連覇を狙う王者が貫禄を見せた。

10月9日(土)は神奈川・東海大学グラウンドで、ともに関東大学リーグ戦1部で1勝同士の「東海大×大東文化大学」の強豪対決があった。

前半は大東大の前に出るディフェンスが光った。東海大の木村季由GM兼監督も「序盤は特にやられたなという印象です」と語るなど強みを発揮した。

開始早々、大東大はFL吉瀬航太らが音の鳴るタックルで東海大を苦しめる。守備からノックオンを誘ったファーストスクラムではペナルティも奪った。

しかし大東大の課題は、開幕戦でも安定性に欠いたラインアウトだった。

「スクラムは取ったり取られたりでしたが、ラインアウトは精度を欠きました」(大東大・日下唯志監督)

序盤にあった得点チャンスも、東海大のラインアウト・ディフェンスもあって確保ができず。特に前半の東海大はLO小池隆成らがカットを連発し、空中戦を制圧した。

大東大もHO酒木凜平キャプテンが得意のジャッカルでピンチをしのぐなどするが、東海大は次第にスクラムでも優勢に。

前半15分には敵陣でのマイボール・スクラムを押し切りペナルティを誘発。セットプレーでの圧を高めて主導権を握り始める。

すると東海大は前半18分、接点に走り込んでゲインしたLOワイサケ・ララトゥブアが、NO8ノア・トビオにオフロードパスを通してチーム初トライ。7点を先取した。

東海大はバックスの決定力も光った。

持ち前の俊足で再三チャンスを生みだしていたのはSO武藤ゆらぎだ。

前半40分には献身的なFLオフィナ・アフのジャッカルでターンオーバーが起こると、ボールを受けたSO武藤が相手FWとミスマッチをランで攻略。鮮やかな突破からWTB谷口宜顕のトライをお膳立てし、リードを14点に広げて後半へ向かった。

ラグビー 関東大学対抗戦2021

【ハイライト】東海大学 vs. 大東文化大学

大東大も後半はラインアウトも修正し、巻き返しを図った。

大東大は後半開始早々、WTB松田武蔵が左サイドのタッチライン際を突破。NO8リサラ・キシナ・フィナウは技巧も駆使しながらボールを持てばかならずゲインした。

しかし生まれたかけたモメンタムも、ハンドリングエラーなどのミスでスコアに繋げられず。

すると東海大は後半17分、相手のミスキックからFB野口幹太がカウンター。サポートしていたSH柴田凌光がチーム3トライ目を決めて21-0とした。

ここで大東大も反転攻勢。

スクラムでのペナルティ奪取から敵陣左奥に侵入。後半修正したラインアウトで確実にボールを確保し、モールで勝負。HO酒木キャプテンが身体を巧みに使いながら殊勲のチーム初トライ。モールでは手応えを掴み、ゴール失敗も5点を返した。

しかし以後の大東大はスコアボードに得点を刻めなかった。

一方の東海大はここから3連続トライ。後半31分にはモール攻撃でアドバンテージを得ると、12番の位置に入ったSO武藤が大外にロングパス。WTB谷口のチーム4トライ目が生まれた。

さらに後半37分には途中出場のレキマ・ナサミラが大車輪。ビッグタックル、ジャッカルで攻守交代を起こすと、一気のカウンターから最後はCTB丸山凜太朗にボールが渡りグラウンディング成功。

ラストは後半40分、CTB伊藤峻祐がジャッカルでターンオーバーを起こし、東海大BKがすぐさま速攻。最後はWTB谷口のハットトリックで締めた。

東海大のCTB丸山は6本のコンバージョンキックをすべて成功させ、42-5の快勝に貢献した。

東海大主将のFLジョーンズリチャード剛は「フォーカスしていたディフェンスで圧倒したかったが、前半にディフェンスで良い流れを作れなかったのは課題」と謙虚だったが、前半から東海大は好守で大東大を苦しめていた。

東海大の木村GM兼監督は「大東文化さんのプレッシャーが強く、前半は“きわ”でプレーしてしまった。反則を重ねたので後半はコントロールしようということである程度修正できた。しかし80分間落ちつかなかった印象です」と試合を振り返った。

大東大の日下監督は「全体的にセットプレーが課題。次に向けて修正しなければならない。リーグ戦優勝、大学選手権ベスト4という目標に向けて、次の日本大学さんとの試合に向けて頑張っていきたい」とリスタートを誓った。

東海大は10月16日(土)に2敗の専修大学と激突する。会場はふたたび本拠地の東海大グラウンドだ。

一方の大東大は10月17日(日)に開幕2連勝の日本大学と対戦する。1勝1敗となった大東大は最初の目標であるリーグ戦優勝へ向け、負けられぬ一番となる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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