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ラグビー コラム 2021年10月7日

4連覇を狙う関東リーグ戦王者と、王座奪還を期する元王者。開幕2連勝を懸けて東海大と大東大が激突

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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東海大学

注目の好カードだ。

2週間遅れで開幕した関東大学リーグ戦1部は、10月9日(土)に2試合を行うが、神奈川・東海大学グラウンドでは注目の強豪対決がある。

ともに1勝同士で、関東リーグ戦4連覇を狙う東海大と、2017年以来4年ぶりの載冠を目指す大東文化大学が、開幕2連勝を懸けて激突するのだ。

まずは日下唯志監督、秋廣秀一ヘッドコーチ率いる大東大。

流通経済大学とのリーグ開幕戦では、会心の試合運びを見せて29-7で快勝した。

ブレイクダウンでしつこく圧力をかけ、素早いセットから激しく身体を当てていく。勤勉かつ高強度のディフェンスで、流経大のダイナミックな攻撃を封じ込めた。

セットプレーはラインアウトこそ安定性を欠いたものの、スクラムでは優位。

攻撃では得点機での集中力、分厚いサポートで上回り、後半35分過ぎまで29-0という展開だった。

狙うのはリーグ戦の現王者、東海大の撃破だ。

しかし、当然ながら大学日本一も狙う王者は、今年も手堅く強い。

関東学院大学との開幕戦では雨の中で9トライ57得点。失トライは後半39分の1本に抑えた。

堅調なフォワードが快勝を下支えした。

特にスクラムは破壊的な強さ。たびたび相手の反則を引き出してチームを前進させ、後半17分にはスクラムトライも奪った。

東海大の木村季由GM兼監督は「なかなか敵陣で試合を運ぶことができず、苦しい時間帯もあったが、ガマン強くプレーしたところは良かった」と評価しつつ、「形で取り切れているところはまだ足りない」と成長途上との見方を示した。

両軍ともに開幕戦で優位だったスクラム戦は要注目だろう。ファーストスクラムから激しい駆け引きが予想される。

本稿執筆時点で両軍メンバーは未発表だが、大東大ではそのスクラムを牽引するフロントローに注目したい。

流経大戦のフロントローは全員が4年生だった。

1番を背負った秋田工業出身の小島燎成はスクラムで力を発揮し、フッカーでキャプテンの酒木凜平はジャッカルも得意。北海道・遠軽高出身の野口大貴はワークレートの高いタックラーでもある。

活きの良いルーキーもいる。

青森山田出身のNO8リサラ・キシナ・フィナウは日本代表も狙える逸材。1年生にしてすでに好守の要だ。

バックスでは強気なリードが光る御所実出身の2年、SH稲葉聖馬がどんなプレーを見せるか。ニュージーランドの強豪ロトルア・ボーイズ高出身のWTB松田武蔵は変化に富んだステップ、加速が光る。

素材でいえば東海大は宝庫だ。

ジョーンズリチャード剛キャプテン(東海大)

キャプテンのFLジョーンズリチャード剛は骨惜しみしないハードワーカー。ロックの小池隆成はフランカーとしても遜色ない運動量を誇る。

スタンドオフは快足の2年生SO武藤ゆらぎ。もう一人のゲームメイカーは、12番となってスケールアップした印象のCTB丸山凜太朗。

対戦相手には脅威となるダブル司令塔だ。ハイテンポのアタックに、大東大はどんなディフェンスを見せるのか。

昨シーズンは東海大が55-12で快勝しているが、開幕戦を見る限り一筋縄ではいかないだろう。大東大も高いポテンシャルを秘めている。

東海大は強みのセットプレー、フィジカルバトルから主導権を握りたい。大東大もこだわりがあり、伝統のモスグリーンのジャージーで意地を見せたい。

今週末屈指の好カード「東海大学×大東文化大学」は、J SPORTSオンデマンド限定。10月9日(土)午後0:50よりLIVE配信だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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