人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年10月5日

コベルコ神戸スティーラーズ、出航!新体制&リブランディング発表会見。ラグビー新リーグ「リーグワン」

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

コベルコ神戸スティーラーズ

10月4日(月)、来年1月から始まる新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」(ジャパンラグビー リーグワン)の「DIVISION 1」に参戦する「コベルコ神戸スティーラーズ」が、神戸・灘浜にあるリニューアルされたクラブハウスで、新体制・リブランディング発表記者会見を行なった。

会見は2部に分かれて行われ、第1部では新リーグに向けたリブランディングについての説明が行われた。神戸市文化スポーツ局の加藤久雄局長、一般社団法人兵庫県ラグビーフットボール協会の田中康憲会長、神戸製鋼所からは岡野康司ラグビーセンター長、楠山泰司ディレクター、福本正幸チームディレクター、コベルコ神戸スティーラーズアンバサダーの大畑大介氏が登壇した。

岡野センター長は冒頭で「1928年に創部した国内の社会人ラグビーチームとしては最も長い歴史を持つチームのうちの1つです。リーグワンでは、これまでのチームの歴史や文化、取り組みを踏襲しつつ、新たな価値を創造する組織として、「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」から、「コベルコ神戸スティーラーズ」へとチーム名を改め、トップカテゴリーのDIVISION 1に参戦します」と説明した。

また、神戸製鋼所内にあるラグビー支援室をラグビーセンターに組織変更し、岡野センター長は「コベルコ神戸スティーラーズの活動、スポーツ振興活動、地域貢献や社会貢献活動、SDGs活動を今までにも増して全力でサポート推進していく」とバックアップ体制を強化すると述べた。

新エンブレム

新エンブレムも発表された。これまで使われてきた、神戸製鋼のシンボルの1つであり、阪神淡路大震災復興のシンボルとされた代々受け継がれる「高炉」と、その高炉の中にいるとされる炎の精霊で、チームの魂である「サラマンダー」を維承しつつ、これに港町神戸をイメージさせる「錨」をモチーフとして組み合わせたものに刷新された。

エンブレムに描かれた変幻自在に形を変える炎と、重厚感と安定感のある錨。形の相反する2つのモチーフは、小ブランドコンセプトとなる情熱と冷静、革新と伝統、自由と規律という、相反する要素を体現するクリエイティブラグビーを表現したものだという。

クラブのヴィジョンは「SmileTogether 笑顔溢れる未来をともに」で、チームのミッションは「クリエイティブラグビーで心に炎を」を掲げた

楠本ディレクターは「どんな困難な壁にも不屈の精神で挑み続ける。強くしなやかで、そして自由なクリエイティブラグビーで見る者の心に熱い炎をともす。応援してくださる神戸市民の皆様、関わってくださる全ての方々に最高のパフォーマンスをお見せできるよう、全力で戦ってまいります」と意気込んだ。

左から橋本皓、橋本大輝、李承信、ディロンHC

続いて第2部ではチームの新体制が発表され、福本チームディレクターと、大畑アンバサダーが引き続き登壇し、MCはJ SPORTS解説者としてお馴染みの村上晃一氏が務めた。

4年目となるデイヴ・ディロンHC(ヘッドコーチ)に続いて、キャプテンには34歳のベテランFL(フランカー)橋本大輝が5シーズンぶりに復帰し、バイスキャプテンには28歳のFL橋本皓と、2年目の20歳SO(スタンドオフ)李承信の新体制が発表された。

また、SH(スクラムハーフ)日和佐篤、FB(フルバック)山中亮平、新加入のPR(プロップ)山本幸輝と代表経験のある選手と、元オールブラックスのSOアーロン・クルーデンの4名が「アンカーグループ」として主将、副将をサポートすることになった。

アンカーグループ

ディロンHCは「(アンカーグループは)いいバランスが取れている。チームの状況を考えると常に成長していかないといけない」と語り、FL橋本大輝をキャプテンに再び選んだ理由を「アンカーグループを考えたときに橋本が一番適任だと思いました。このチームの歴史も知っていますし、若手選手を成長させていく、チームも成長させるためにこのストラクチャーはエキサイティングなものです」と説明した。

橋本大輝キャプテンは「今までの経験を生かしてチームを引っ張っていきたい。リーグワンでも初代王者を目指したい。スティーラーズが強いと神戸の街も元気になるので、しっかり優勝していきたい」と力を込めた。

橋本皓バイスキャプテンは「バイスキャプテンとしての責任をしっかり果たしていきたい。自分は(上下どちらの世代とも)気兼ねなく話せるのでバランスを取っていきたい。個人としてもパフォーマンスを上げていく」と語気を強めた。

2年目の李バイスキャプテンは、「20歳でこういう経験をできるのは今後のキャリアで成長できる。しっかり成長し続ける年にしていきたい。そのために日々の努力をして試合に出続けて、バイスとしてチームを助けられるようにしたい」と意気込んだ。

新ユニフォーム、六甲山の稜線と加古川製鉄所

続いて新ジャージーとマスコットもお披露目された。新ジャージーは「自分たちが背負っていくものがプリントされている」と橋本キャプテンが言うように、神戸製鋼所のシンボルである加古川製鉄所の高炉のデザインに加え、これまで以上に地域との繋がりを持って戦うべく、港町神戸をイメージさせる「錨」と、神戸の象徴である「六甲山」の稜線がデザインに採用された。

左胸には新エンブレム、右袖には阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた、「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージである「BE KOBE」の文字を配置した。

コーロクンは盾を新調

お馴染みの「コーロクン」は新チームでも引き続きマスコットを務めるが、やはりより地域とのつながりを強めるために、「錨」マークがついた盾に持ち替えた。

リーグワンの開幕に向けて、ディロンHCは「神戸のファンの方々と一緒にこの新シーズンを楽しみにしています。(PR山本や日本代表のPR具智元が加入したことについて)質の高い選手が入ってくることは間違いなく、チームにとってプラスになる。力強いタイトファイブがいるかないかはチームにとって重要です。チーム全体が成長をしていってほしい。HO(フッカー)松岡賢太、LO(ロック)今村陽良ら若手も成長を感じる」と先を見据えた。

新たにコベルコ神戸スティーラーズとなったクラブは10月11日に始動し、来年1月8日にホームのノエビアスタジアム神戸で、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安を迎えて開幕戦を行う。

コベルコ神戸スティーラーズがラグビーで神戸の街を熱く盛り上げ、神戸のラグビーファンの心に熱い炎を燃やし、リーグワン初代王者を目指す。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ