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ラグビー コラム 2021年10月4日

ラグビー新リーグ「リーグワン」、2022年1月7日に国立競技場で開幕

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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全チームの選手が登場

10月4日(月)、オンラインで、来年1月に開幕する「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」(ジャパンラグビー リーグワン)のメディアカンファレンスが行われた。

「DIVISION 1」は1月7日(金)、国立競技場で行われる埼玉ワイルドナイツvs.クボタスピアーズ船橋・東京ベイで開幕し、5月8日(日)まで行われる(プレーオフの日程は未定)。「DIVISION 2」は1月9日(日)、「DIVISION 3」は1月15日(土)にそれぞれ始まる。

出席した4人の理事

メディアカンファレンスには、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンの玉塚元一理事長、森重隆副理事長、東海林一専務理事、太田治常務理事が登壇。また、リーグワン DIVISION 1~3の24チームから24選手も参加した。

まず、東海林専務理事は「リーグワンは『みんなのためにFOR ALL あなたの街から、世界最高を作ろう』というバリュー、ビジョンを実現するために大きく進化します。主管権を各チームに委譲し、ホストスタジアムをチームが確保してまいります」。

「パートナー企業と一緒にラグビーを通して社会実現し、選手も競技からリーグ価値を実現するものに進化します。収益は大幅に拡大し、これらを支える組織としてチーム、リーグはプロフェッショナル視点で運営していき、社会的価値を実現していく」と挨拶した。

さらに新たに理事長に就任した玉塚元一氏は「2019年ワールドカップの成功は先人のラグビー界の方のたくさんの努力あがり、ラグビーに対する国民の意識が大きく変わった。大きな流れのチャンスができた。この2年、コロナで厳しい時間帯が続いているが、ラグビーの流れがある」。

「近くのラグビースクールでも子どもの数が増えている。リーグワンを成功させることが日本のラグビーのさらなる発展になる。みんながリーグワンの選手を目指し、高いレベルのラグビーを見て、やってみよう、みんなで応援しようという機運を作る。その延長が日本代表の強化につながり23年、27年ワールドカップでまた大きな成果を残す。一連の流れのためにリーグワンの成功は非常に重要です」と話した。

他国の代表歴のある選手の人数は1人増えて、オン・ザ・ピッチでは3人になるという。「DIVISION 1」の観客動員の目標はコロナ禍前のトップリーグの平均8000人を超える水準を目指す。また、リーグ全体のパイである事業規模は、現在350~400億円だが、それを800~1000億に増やしていくことを念頭に置いているという。

「DIVISION 1」の順位決定については、レギュラーシーズン各16試合の勝ち点合計での総合順位付けをするとされていたが、レギュラーシーズン上位4チームによるプレーオフトーナメントを行い、優勝から4位までの最終順位を決定する方式に変更された。

シーズン終了後のクロスボーダーマッチ(海外チームとの交流戦・対抗戦)については、当面、開催時期を変更(開催時期は2022年秋以降で調整中)することとなった。

DIVISION 1の12チーム

「DIVISION 1」のレギュラーシーズンのカンファレンスは、トップリーグ2021の最終順位およびリーグ戦順位を基に、便宜上の順位を決定し、「A」「B」の6チームずつ振分けられた。各チーム、カンファレンス内のチームとホスト&ビジターの総当たり戦10試合と、もう一方のカンファレンスとの交流戦6試合の計16試合を戦う。

◆Aカンファレンス(仮称)
・埼玉パナソニックワイルドナイツ
・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
・コベルコ神戸スティーラーズ
・横浜キヤノンイーグルス
・NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安
・NECグリーンロケッツ東葛

◆Bカンファレンス(仮称)
・東京サントリーサンゴリアス
・トヨタヴェルブリッツ
・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
・リコーブラックラムズ東京
・東芝ブレイブルーパス東京
・静岡ブルーレヴズ

◆DIVISION 1 開幕カード

・1月7日(金)
A:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 埼玉ワイルドナイツ(東京・国立※予定)

・1月8日(土)
A:グリーンロケッツ東葛 vs. 横浜キヤノンイーグルス(千葉・柏の葉)
B:東京サンゴリアス vs. 東芝ブレイブルーパス東京(東京・味スタ)
A:コベルコ神戸スティーラーズ vs. シャイニングアークス東京ベイ浦安(兵庫・ノエスタ)

・1月9日(日)
B:トヨタヴェルブリッツ vs. 静岡ブルーレヴズ(愛知・豊田ス)
B:NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 vs. ブラックラムズ東京(大阪・ヨドコウ)

リーグワン開幕に向けた新しいジャージーに袖を通した「DIVISION 1」の代表選手12名が、それぞれ意気込みを語った。

◆NECグリーンロケッツ東葛 SH(スクラムハーフ)田中史朗

「今、(チームが)成長してきて、1人1人の意識を変えて、絶対チャンピオンになるという思いを持っているので、日本のみなさんに見ていただきたい。まず、チームの意識を変えることをやっています。日本のみなさまにラグビーを見てほしいし、初代王者を目指せるように全力で頑張りたい」

◆シャイニングアークス東京ベイ浦安 FL(フランカー)金正奎

「『アークス』と呼んでいただければと思います。チーム状態すごくよくて、新しく加入した選手も、もといた選手も引っ張ってくれています。協賛してくれるスポンサー、地域の人と一緒に連携して戦っていきたい。初代チャンピオン目指して戦っていきたい」

◆NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 LO(ロック)ローレンス・エラスマス

「昨シーズン、チャレンジしながら素晴らしいシーズンで、成長できたところがたくさんあった。今シーズン、ハードなトレーニングをしている。昨季を土台にして素晴らしいシーズンにしたい。我々としても優勝で終わりたい チームとしては毎週試合をやっていく中で、強い結びつきのある地元の方やドコモファンが誇りに思ってもらえるように、インスパイア、エナジーを与えられるような試合をしたい」

◆クボタスピアーズ船橋・東京ベイ CTB(センター)立川理道 

「新しいジャージーになって気持ちも新たに初代王者を目指したい。(国立での開幕戦は)凄く名誉なことなので楽しみです。順調なので、あと3ヶ月、頑張りたい。昨シーズン、地域の方、ファンの方と戦うベースが作れたので、ネクストレベルに行けるようにいろんな仕掛けをしていきたい。チームの勝利とは別の価値を見いだして、日本ラグビーの発展につながっていきたい。チームは優勝を目指します」

◆コベルコ神戸スティーラーズ SH日和佐篤

「神戸のジャージーには溶鉱炉と神戸のシンボルマーク(錨)が入っています。地域密着して、地域の人から応援されるチームを目指しています。初代チャンピオン目指してやっていきたい」

◆埼玉パナソニックワイルドナイツ WTB(ウィング)竹山晃暉

「太田から熊谷に練習場が移転しました。誰でも練習が見られる練習場などラグビーファースト、(日本の)ラグビー界にないものをパナソニックとして頑張っています。昨シーズンのトップリーグの優勝の経験にプラスして、新しいもの作ってリーグワンでも優勝できるように頑張りたい」

◆静岡ブルーレヴズ LO/FL大戸裕矢

「チーム名に県名が入ったので、静岡のみなさまに愛されるようなチームになりたい。ヤマハ発動機ジュビロを継承ながら、新しいレヴズスタイルを積み上げるように、見ていて楽しいラグビーをしたい。日本一を目指して頑張り、静岡のみなさま、スポンサーのみなさまに勝って恩返ししたい」

◆東京サントリーサンゴリアス WTB江見翔太

「開幕戦は府中ダービーというところで負けられない。日本代表に選手を輩出していて、いないメンバーで基盤を作るということで、チームの土台を作っていいます。昨シーズンは惜しくも準優勝だったので、初代チャンピオン目指して、より強くチームが愛されるようになっていきたい」

◆東芝ブレイブルーパス東京 SH小川高廣

「サントリーとの対戦はいつも楽しみです。8月からチームスタートし、先週から練習試合も始まり、若手も躍動して勢いづいている。(チーム名は)狼なので、『パック』、1つの群れとしてみんなでやっていこうとしています。府中市、調布市、三鷹市がホストエリアなので、ここからリーグワンを盛り上げていきたい。初代王者を目指してやっていきたい」 

◆トヨタヴェルブリッツ FL古川聖人

「昨日から合宿が始まり、チームとして1日1日いい練習ができている。海外の有名選手と、今いる選手が最高の自分を追求して、いい影響をお互い与えられたらと思います。初代チャンピオン目指して 愛し愛されるチームを目指したい。オリンピックとパラリンピックでたくさんのエネルギーもらったので、ラグビーでも与えられるように頑張りたい」

◆横浜キヤノンイーグルス WTB松井千士

「2~3年ぶりに15人制ラグビーに復帰するので、試合をするのが楽しみです。新リーグ初代王者になれるようにチーム全員で頑張っていきたい」

◆リコーブラックラムズ東京 FL/NO8(ナンバーエイト)松橋周平

「すごくチームの状態はいいです。ウィニングカルチャーが作れるように、いい習慣、いい振る舞いと心がけています。僕らは初代王者を目指し、東京・世田谷からムーブメントを起こせるようなチームになっていきたい」

また、「DIVISION 2」「DIVISION 3」の開幕戦のカードは下記のようになった。

DIVISION 2の6チーム

◆DIVISION 2
・1月9日(日)スカイアクティブズ広島 vs. 日野レッドドルフィンズ(広島・バルコムS)
・1月10日(月)三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. 花園近鉄ライナーズ(東京・秩父宮)
・1月16日(日)三重ホンダヒート vs. 釜石シーウェイブス(三重・鈴鹿)

DIVISION 3の6チーム

◆DIVISION 3
・1月15日(土)清水建設江東ブルーシャークス vs. クリタウォーターガッシュ昭島(東京・夢の島)
・1月15日(土)九州電力キューデンヴォルテクス vs. 中国電力レッドレグリオンズ(福岡・ベススタ)
・1月16日(日)宗像サニックスブルース vs. 豊田自動織機シャトルズ愛知(福岡・ミクスタ)

チケットは11月11日から発売される。「DIVISION 1」のチームは初代初優勝を目指し、各カンファレンスの上位2チームを目指す。そして、「DIVISION 2」「DIVISION 3」のチームは上位3位以上に入り、入れ替え戦へと駒を進めたい。リーグワン開幕まで残り3ヶ月、24チームが急ピッチで強化を進めていく。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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