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献身的なプレーでボールを前に運ぶLO(ロック)桑田陽介
ラグビー関東大学対抗戦の初戦で立教大学に快勝し、勢いをつけた早稲田大学。初戦特有の難しさを感じさせない安定したプレーで、終始相手を圧倒した。
そして今週末、9月25日は日本体育大学とぶつかる。早大が目標とする『荒ぶる』への道のりは長く、まだまだ険しい戦いが待ち受けている。さらなる高みを目指して、第2戦も白星を挙げ、さらに勢いづきたいところだ。
立大戦では、持ち前のスピードとキレのあるステップで存在感を放ったWTB(ウィング)槇瑛人は、試合開始直後からビッグゲインを見せ、計3トライを記録するなど勝利に大きく貢献。
また、積極的なアタックでチャンスをつくり出したSH(スクラムハーフ)宮尾昌典や、空いたスペースに蹴りこんだSO(スタンドオフ)吉村紘のキックパスを得点につなげたNO8(ナンバーエイト)佐藤健次など、対抗戦初出場となるルーキーたちの活躍が目立った。
立大戦で部内MVPの岡崎
各々の選手の堅実なプレーで試合開始から流れを引き寄せ、勢いが止まることのなかった早大。後半には大田尾監督(平16人卒=佐賀工)がMVPに挙げたCTB(センター)岡崎颯馬(スポ2=長崎北陽台)や、WTB松下怜央(スポ3=神奈川・関東学院六浦)がトライ。全体では計12トライを獲得し、見事勝利を収めた。
対する日体大は初戦で慶應義塾大学と対戦。5-43と大差をつけられての敗戦となった。しかし、油断は禁物だ。伝統的なランニングラグビーを主軸とした日体大のBK(バックス)陣の攻めには注意が必要である。
特に慶大戦で相手を寄せ付けない走りを見せ、この日唯一のトライを決めたWTBクリスチャン・ラウイをはじめとする留学生選手には注意したい。フィジカルの強さで押されないよう、日体大戦ではよりディフェンスも重要となるだろう。
大事な初戦を70-0で完封勝利した早大。次戦の日体大には、昨季の対戦において70-5で圧勝している。勝利という結果だけではなく、試合の内容や、プレーの精度やミスの減少といった前節の課題の克服が日本一に向けて重要となってくるだろう。
対抗戦前の対談で多くの選手が口にした「日本一のためには1つ1つの試合を大事に」という言葉。その言葉を胸に、次戦の日体大でも良いパフォーマンスを発揮し、『荒ぶる』へとまた一歩、歩みを進めたいところだ。
文:山田彩愛/写真:塩塚梨子(早稲田スポーツ新聞会)
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