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ラグビー コラム 2021年9月20日

【ハイライト動画あり】同志社大学、6年ぶりの優勝へ11トライで初戦を快勝。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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3トライを挙げたWTB和田悠一郎

9月18日、宝が池球技場(京都府)にて、2021ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第1節、同志社大学vs.関西大学が行われた。開幕戦というプレッシャーの中でも本来の力を発揮した同志社は78-5で勝利し、勝ち点5を手にした。

予報とは一転、晴れ間の見える中、関大のキックオフで試合が始まった。春は70-19で勝利しているだけに、いい流れで試合を進めたい同志社だったが、いきなりピンチを招く。

前半4分、ギャップをつかれ突破を許し、インゴール内へと侵入を許す。しかし、ディフェンスに戻った嘉納(スポ2)がボールのグラウンディングを阻止し、得点は許さなかった。

嫌な流れを振り払ったのはFB(フルバック)に入った山口楓(社4)。ターンオーバーしたボールを受けると、自陣5mラインから95mを走り切る先制トライを挙げる(7-0)。直後にPG(ペナルティゴール)を許し、3点を返されるが、このトライは紺グレに火をづけた。

11分には、敵陣でのラインアウトからボールを外に展開。CTB(センター)西村海(商3) からオフロードで、CTB 大森(商3)へとボールが渡り、紺グレデビュー戦での初トライが生まれた(14-3)。

敵陣でのプレーを続けた同志社。ラインディフェンスでは、共同主将のLO(ロック)南光希(スポ4)を筆頭に鋭く前に出るタックルで前進を許さない。21分、外への展開からボールを受けたWTB(ウィング)和田悠一郎(文情4)がライン際を駆け抜け追加点を挙げた(21-3)。

この後も終始流れを許さず、共同主将のSH(スクラムハーフ)田村魁世が2トライを奪い、35-3と大きくリードして前半を折り返す。

後半に入っても自慢のBK(バックス)陣の躍動が止まらない。開始直後、FB山口の突破からボールを展開。外で待っていたCTB大森へと繋がり、幸先よく得点を奪った(42-3)。

後半開始から10分で4トライと快進撃が続く。その間、FW(フォワード)陣も奮闘。「自分たちのスクラムをすることが勝ちにつながる」と安定したセットプレーで、スクラムでは反則を獲得した。

ラグビー 関西大学リーグ2021

【ハイライト】 同志社大学 vs.関西大学

続く18分、変わって入ったSH新和田錬(社3)から、CTB西村海へとボールが渡ると、裏の開いたスペースを逃さなかった。正確なグラバーキックを外から回り込んだWTB和田が拾いインゴールへ飛び込んだ(68-3)。

ラインアウトモールから1本、関大に返されたが、34分には味方が大きくクリアしたボールをWTB山口楓 が快速を飛ばしてインゴールでボールを押さえた。最後はWTB笠原浩史(法3)がボールを外へ蹴り出し、75-8で初戦を白星で飾った。

攻守で関大に付け入る隙を与えなかった同志社。計11トライを挙げ、ボーナスポイントを加えた勝ち点5を手にした。強いタックルと厳しいブレイクダウンで優位に立ち、与えたトライは1本と得意のディフェンスが光った。

攻撃でも3トライを挙げたWTB和田、2トライのFB山口楓など、4年生のスピードスターの活躍が目立つ。王者奪還へ向け、経験豊富な上級生の力は必要不可欠だ。

POMを獲得したCTB西村海音

また、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には春シーズンから先発での出場が続く、CTB西村海が選ばれた。今試合得点に多く直結したオフロードや大外の選手への的確なパスなど、SO(スタンドオフ)の経験を生かし攻撃の起点となっていた。

だが、課題は残る。「ミスも多く、まだまだ荒いところがある」。ラストパスでの乱れやハンドリングエラーが多く目立った。次戦は昨季の大学王者・天理大学のリーグ連勝記録を32で止めた近畿大学と戦う。明確となった課題を修正し、さらなる進化を。「日本一」への道のりはまだ始まったばかりだ。

文:野村大智(スポーツアトム編集局)/写真提供:同志社大学ラグビー部

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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