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ラグビー コラム 2021年9月13日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、新しい力が躍動。初戦で快勝を収める。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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早稲田大学が目指す『荒ぶる』へと続く戦い、ラグビー関東大学対抗戦が開幕した。12日(日)、観客のいない埼玉・熊谷ラグビー場で、早大は立教大学と対戦。

早大は試合開始直後から素早い展開で相手を圧倒し、トライを量産する。常に敵陣でプレーし相手を封じ込め、41−0で前半を終えた。後半は自らのミスで好機を失う場面もあったが、要所は抑え無失点。70−0で立大に快勝した。

選手たちの声だけが響き渡るグラウンドで試合開始のホイッスルが鳴ると、早大は早々と先制点を挙げる。前半開始わずか2分、右サイドでボールを受けたWTB(ウィング)槇瑛人(スポ3=東京・国学院久我山)が相手を引きつけ、その左を走っていたフリーのSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ1=京都成章)にパスし、そのままトライ。

連続トライをあげる槇

勢いに乗った早大は、10分と13分に槇が自慢のスピードを生かして相手を振り切り、2連続トライで追加点を奪う。ディフェンスでは、密集への早い寄りで立大のやりたいプレーをさせず、相手がこぼしたボールをCTB(センター)岡崎颯馬(スポ2=長崎北陽台)が身体を張って押さえるなど、泥くささが見える場面もあった。

その後、NO8(ナンバーエイト)佐藤健次(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が2連続トライを挙げるなど、合計4トライを追加し、41−0で試合を折り返した。

後半の主導権を握ったのも早大だった。後半開始直後の4分にBK(バックス)陣の連携からWTB松下怜央(スポ3=神奈川・関東学院六浦)がトライを獲得すると、19分には、この日対抗戦初出場を果たしたWTB平田颯太(スポ3=福岡・東筑)が、中央からテンポ良く右サイドに展開されたボールを受けトライ。

パスを受けインゴールへ向かう前田

前半と比べれば、相手にボールを持たれる時間が長く、ゴールライン目前で落球するなどミスも見られたが、立大にチャンスを作らせなかった。終盤には、途中出場したFL(フランカー)前田知暉(社3=大阪・東海大仰星)が2連続トライ。2度とも左の大外にいたフリーの前田がパスを受け、インゴールを駆け抜けた。

ラグビー 関東大学対抗戦2021

【ハイライト】 早稲田大学 vs. 立教大学

試合終了間際にも1本トライを決め、最終スコアは70−0と危なげなく初戦完封勝利を収めた。

難しいと言われる秋シーズン最初の試合で、終始、立大を圧倒していた早大。早稲田らしいテンポの早いアタックでトライを量産した。今試合のテーマは『FIRST』。「初戦だからこそ、先手を取り続けてプレーする」というこのテーマに全員が向かっていったことで、70−0のスコアで大勝という結果が生まれた。

また、大田尾竜彦監督(平16人卒)が「今日初めて(赤黒)ジャージーに袖を通した選手が躍動した」と振り返ったように、ディフェンスでの献身的なプレーが光ったFL植野智也(法3=東京・早実)や、トライを挙げた平田など上級生ながら初めて対抗戦に出場した選手の活躍が目立った。

また、注目のルーキーたちもトライを挙げ貢献するなど、緊張を感じさせない堂々としたプレーを見せたと言えるだろう。 もちろん、全てが完璧だったわけではない。ラインアウト成功率はおよそ50%と安定しているとは言い難く、後半はミスによって、前半ほどテンポ良くボールを回せない場面もあるなど課題も多く見つかった。

次戦は2週間後に行われる日本体育大学戦。立大を圧倒できた展開ラグビーや、無失点で抑えられたディフェンスに磨きをかけ、浮き彫りになった課題を改善する必要がある。

この2週間で早大はどこまで成長していけるのか。次戦ではどんな選手が活躍を見せるのか。これからの道のりはまだ長い。早大の戦いはまだ始まったばかりだ。

文:内海日和/写真:塩塚梨子(早稲田スポーツ)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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