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ラグビー コラム 2021年9月11日

ラグビー関西大学リーグが9月18日(土)開幕。8大学の主将による共同記者会見

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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関西リーグ8大学の主将が集まった

9月11日(土)、大阪・関西ラグビー協会で18日(土)に開幕するラグビー関西大学Aリーグに向けて、8校の主将や主将代理が集まり共同会見が行われ、今季の抱負や意気込みなどを語った。

まず、中尾晃大学委員長から今季の概要説明があった。対戦形式は例年同様に8チームの総当たりで、9月18日(土)~12月4日(土)までの12週で行われ、入れ替え戦は12月11日(土)の予定だ。

75%のチーム、つまり8校中6校が50%以上(=4試合以上)を実施した場合はリーグが成立し、順位が確定して入れ替え戦を実施する。第2節までは無観客が決定しており、3節以降を有観客で行うかは来週以降に決まる。

今季はポイント(勝ち点)制が導入することが決まった。各試合の勝ち点は、勝ち:4点、引き分け:2点、負け:0点(不戦勝の勝ち点は4点とし、不戦敗の勝ち点は0点)。また、ボーナス点として、負けても7点差以内ならば、勝ち点1を追加、勝敗に関係なく、4トライ以上のトライを獲得したチームに、勝ち点1を追加する。

◆各大学の開幕戦(いずれも無観客試合)

・9月18日(土)11:45 同志社大学 vs. 関西大学 宝が池
・9月19日(日)11:45 立命館大学 vs. 関西学院大学 ヤンマースタジアム長居
・9月19日(日)14:00 近畿大学 vs. 天理大学 ヤンマースタジアム長居
・10月3日(日)11:45 関西学院大学 vs. 摂南大学 天理親里 ※
・10月9日(土)11:45 立命館大学 vs. 京都産業大学 布引 ※

※コロナ禍の影響で9月18日の京都産業大学 vs. 摂南大学が10月24日(日)に延期されたため、摂南大学は10月3日、京都産業大学は9日が開幕戦となった

近畿大学vs.天理大学

関西リーグ5連覇中で、昨年度は悲願の大学選手権優勝を達成。連覇のかかる天理大学のキャプテンHO(フッカー)佐藤康は「関西リーグ6連覇と日本一連覇を目指しますが、先を見据えず一戦一戦ひたむきに頑張っていきます」と意気込んだ。

昨年の主力メンバーの多くが卒業したが、攻守に渡って活躍が期待されるLO(ロック)/NO8(ナンバーエイト)アシペリ・モアラ(4年)を軸に、SH(スクラムハーフ)藤原健之朗、SO(スタンドオフ)筒口允之の1年生ハーフ団と、メンバーも大きく変わった。

佐藤主将は「追われる立場というところはあまり意識せず、もう1回日本一を目指そうと全員で戦っている。去年もシーズンを通して成長していって日本一になれたと思うので、今年もシーズンを通して1試合1試合成長して最終的に日本一になれれば良い」と話した。

同志社大学vs.関西大学

昨年度2位で、大学選手権に進んだものの新型コロナウィルス感染者が出たため辞退となった同志社大学は、春季トーナメント決勝で6年ぶりに天理大学を35-19で下して優勝し、大きな自信を得た。

共同主将の1人、LO(ロック)南光希(4年)は「関西リーグ優勝、大学選手権で優勝して日本一になることが目標です。走るだけでなくディフェンスでも身体を張ってくれるWTB(ウィング)和田悠一郎(4年)に注目してほしい」と語った。

2015年以来、49度目の関西王者を目指すスキッパーは、優勝するためには「自分たちが春からやってきたこと、ディフェンスのブレイクダウンのところ、アタックの動かすところ、80分間走り続けるところを続けて強化していくことが一番勝利に近づくポイントだと思っている」と腕を撫した。

摂南大学vs.京都産業大学

昨季リーグ3位の京都産業大学は今季から新たに元日本代表のOB廣瀬佳司氏が監督に就任し、チームの伝統であるFW(フォワード)のモール、スクラムを軸に強化を進めている。

さらに、今季からはキャプテン3人の共同主将制も導入した。その1人であるFL/NO8檜垣大宇は「このコロナ禍での沈んだ環境を少しでも勇気を与え、感動を与えて関西を元気にしたいという思いで、1戦1戦ひたむきに頑張っていきます」と抱負を口にした。

また、新監督が就任し変わって点を聞かれて「廣瀬監督になって特に大きく変わったということはないが、セットプレーや80分間走りきるというところに重点を置いて、全ての練習において一生懸命取り組んでいる」と言い、ライバルの天理大学や同志社大学を倒すために「大事な場面でのタフさを磨いて1戦1戦戦っていきたい」と前を向いた。

関西学院大学vs.立命館大学

昨年度4位で大学選手権出場を逃した関西学院大学は、主将のFL魚谷勇波(4年)が、「注目選手は1年生ながら鋭いタックルが持ち味のFL稲垣直希です」というように、今季は春から1年生が多く出場して層が厚くなったと感じている。

魚谷主将は「その分、上級生も燃える部分があって、相乗効果で良い練習ができていると思う。今季はブレイクダウンと激しいディフェンスに注目してほしい。さらに小檜山樹監督とボールを動かすラグビーをしようと新チームがスタートするときに話し、春からやってきた」と上位進出に自信をのぞかせた。

「バトル」をチームスローガンに大学選手権ベスト8を目標とする、昨年度5位の立命館大学は、主将代理FL成田義知(4年)が会見に出席して「主将のCTB(センター)/WTB(ウィング)木田晴斗(4年)に注目して、迫力のあるキャリーや見応えのあるプレーを期待していただきたい」と話した。

また、今季から宗像サニックスなどでの指導歴のある鬼束竜太新HC(ヘッドコーチ)が就任した。成田は「これまでFWに重点を置いている部分があったが、BK(バックス)出身のHCということもあって、BKの強化も力を入れている。コロナ禍でなかなか思うような練習ができていない状況ではあるが、その中でも個人個人が自分自身と戦って、チーム内で競争することで、着実に成長してきているというのを感じている」と手応えを口にした。

昨年度6位の摂南大学はキャプテンFL隈元添太が「目標である大学選手権出場を目指し、チームの強みであるアタッキングラグビーを中心に、観戦してくださる方がワクワクしてくださるようなラグビーをしていきたい」と今季の抱負を語った。

注目選手にはフィジー出身のCTB/FB(フルバック)ヴィリアミ・ツイドラキ(4年)の名を挙げて、隈元主将は「高い身体能力を持ち、1年生の頃からレギュラーを張っている。4年生となった現在、バイスキャプテンとしてチームをプレーだけでなく言葉でも引っ張るような存在になっています」と、今季も活躍に期待を寄せた。

昨季7位の関西大学の主将PR(プロップ)龍田恭佑(4年)は「目標は大学選手権出場。そのために伝統であるディフェンスの部分と、今年はキックのルールが変わって、そこのキックのところを武器に戦っていきたいと思っている」と語った。

注目選手にはSH溝渕元気を挙げて、「2年生だが、SHというポジションでリーダーシップを発揮して速い球捌きをぜひ、注目していただきたい」と話した。

昨年は8位で最下位という成績に終わった近畿大学。今年は関西リーグ優勝と大学選手権ベスト4という目標を掲げている。主将CTB福山竜斗(4年)は、「春からディフェンスをメインに強化してきて、アタック、ディフェンスともに近畿大学らしい勢いのあるラグビーを出せたらと思います」と意気込みを見せた。

そして「NO8古寺直希、WTB植田和磨といった1年生が、春から勢いのあるラグビーで近畿大学の核になってきている」とフレッシュな戦力をアピールした。

今年度も天理大学が関西リーグ6連覇を達成し、大学選手権でも連覇にチャレンジするのか。また、春季トーナメント優勝の同志社大学や、その同志社大学に惜敗した3位の京都産業大学が、今季こそ関西の頂点に立つのか。春好調だった近畿大学もはじめ、他の大学も春から夏にかけて成長を見せている。

関西リーグでの優勝争いが激しくなりチーム力をつけることが、今季も関西勢が大学選手権でも上位に進出する鍵となろう。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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