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ラグビー コラム 2021年9月11日

「全員が熱く競争する文化を作り上げる」。慶應義塾大学・原田衛主将インタビュー。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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言葉でプレーでチームを鼓舞する原田主将(中央)

大学選手権をベスト8で終えた昨年。この結果を超えるべく、さらなる躍進を誓った2021年は波乱の幕開けとなった慶應義塾大学。新型コロナウイルスのクラスターが発生し、関東大学春季大会を辞退することとなった。

しかし、この難局でも「ストイックに取り組む姿勢」「規律」を強化し、個々がハードワークを行った。ラグビー関東大学対抗戦の開幕が近づく中、HO(フッカー)原田衛主将(総4・桐蔭学園)に話を聞いた。

―― 昨シーズンを振り返っていかがですか?

一昨年、大学選手権に出場できなかったという状況の中で、先輩方が引っ張ってくださって、コロナ禍の中でそれなりの結果は出せたと思います。スクラムリーダーとしては、先輩に指摘することなどはできませんでしたが、スクラムに対する意識は変えられたのではないかなと思います。僕から始めた評価方法などはチーム全体に広がりました。

―― 印象的な試合はありますか?

最後負けてしまった試合(大学選手権 vs.早稲田大学)はセットプレーが上手くいかず勝てなかったので、悔しい思いがありました。あらゆるものが足りず負けてしまったのではないかと思います。

―― 主将に決まった時の心境はいかがですか?

あまり考えることもありませんでしたが、このチームを強い組織にしていこうということを考えました。今は活動が思うようにできていませんが、今年に入ってからは全員が熱く競争するという意識を植え付けながら文化を作り上げていこうと思っています。競争意識の重要性は常に呼びかけながら伝えているつもりです。

―― 理想のキャプテン像はありますか?

勝ちにこだわるというところと、誰よりも努力をするというところでしょうか。

―― 去年までと変えたいこと、変えたくないことを教えて下さい

継続しているのは相部前主将が厳しさを追求している方だったので、その辺りは変えることなく、チームの文化として引き継いでいかなければなりませんし、厳しくあり続けようとしています。

逆に変えていきたい部分は、選手1人1人が何かを言われてから行動するのではなく、自ら率先して動いていけるようにするということですね。これらのメッセージを日常の中で呼びかけ続けることで、意識させていこうとしています。これはグラウンドの中だけではなく、外でも同じことが言えると思います。

―― 現在のチームの様子を教えて下さい

できることが限られている中で、ルール作りなど自主性を持って意見を出してくれているので、4年生だけでなく他の学年も含めて、いい雰囲気になっているのかなと思います。下級生も多いですから、練習の中でもコミュニケーションを取る中で交流できているのかなと思います。

思うような活動ができていないからこそ、今何をするのかということが非常に重要です。ラグビーができないからいいや、と怠けてしまうような人はこの部には向いてないということを常に言っています。今の自分に、今この状況の中で何ができるのかということを、しっかりと考えてほしいということは伝えているつもりです。

―― 注目選手はだれでしょう?

PR(プロップ)岡広将です。ポジションも近いですし、期待しています。

―― 今後に向けて

僕自身は一貫して誰よりも努力するということだけ変わりませんが、その中で発言もして取り組んでいきたい。自分を含め学年関係なく、全ての選手に対して言えることですが、誰かに何か意見をするときは、その言葉に責任が伴うと思います。

4年生は特に発信していかなければならない立場ですが、そこに行動が伴っていないとダメなので、引っ張っていってほしいと思います。その他の学年も、ただ「勝ちたい」だとか、「試合に出たい」というだけではなくて、それに見合った行動や取り組みが必要なので、この部にいるからにはその辺りを大切にしてほしいと思います。

―― ファンのみなさんへ一言お願いします

秋に向かってチームは動き出していて、試合を通して恩返ししていければと思っています。

インタビュー/写真:慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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