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ラグビー コラム 2021年9月10日

筑波大学、初戦で強敵・帝京大学戦。「攻め」と「我慢」のディフェンスで勝利を。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 筑波大学新聞
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肩を組み士気を高める選手たち

9月12日、筑波大学はラグビー関東大学対抗戦の初戦を迎える。相手は今春の招待試合で明治大学を破り、夏合宿でも昨季日本一の天理大学を破るなど、好調の帝京大学だ。4年ぶりの大学選手権優勝に向け、勢いある攻めを見せてくるだろう。

そんな帝京大に6年ぶりの勝ち星をあげたいのが筑波大だ。筑波大は2015年の対抗戦で、帝京大の対学生連勝記録を50で止める劇的勝利を挙げて以来、1度も勝てておらず、昨年の対抗戦は17-54の大敗に終わっている。

今季の帝京大はPR(プロップ)/HO(フッカー)細木康太郎主将(4年・桐蔭学園)を中心とした実力者に加え、FL(フランカー)青木恵斗(1年・桐蔭学園)やSO(スタンドオフ)小村真也(1年・ハミルトンボーイズ高)など、期待のルーキーも揃っている。

だが、筑波大も引けを取らない顔ぶれだ。特にBK(バックス)陣は、積極的なランを見せるFB(フルバック)松永貫汰主将(4年・大阪大附)をはじめ、春季大会の大東文化大学戦で2トライを決めたWTB(ウイング)植村陽彦(3年・茗渓学園)。

そして、春はケガで出遅れていた新人、WTBの大畑亮太(1年・東海大仰星)がいる。彼らが攻守交替の局面で一気に仕掛け、トライまでつながる展開が見られれば勝機はあるだろう。

また、帝京大戦では春にCTB(センター)で活躍を見せた浅見亮太郎(1年・流通経済大柏)が、SO(スタンドオフ)に抜擢される予定だ。嶋崎達也監督は「チームの戦術に対する理解度が高く、1年生ながらよくやってくれている」と期待を寄せる。

ここまでチームの司令塔として貢献してきたSO/CTBの松島聡(3年・大分舞鶴)やSO堀日向太(1年・中部大春日丘)がコンディション不良で欠場見込みなのは痛いが、ルーキーらしい伸び伸びしたプレーを期待したい。

しかし、BKのアタック局面を作るためには、まず帝京大の勢いを何としてでも止めなくてはならない。帝京大のプレッシャーに圧倒され、自分たちのアタックができなかった昨季の対抗戦での苦い思いは記憶に新しい。

帝京大学との初戦に挑む筑波大学

嶋崎監督は「昨年の帝京大戦は相手の攻めを受け続け、粉砕されたようなゲームだった。相手の勢いを止めなければこのゲーム(12日の帝京大戦)の土俵には上がれない」と厳しい表情を見せる。

昨年の帝京大戦では一方的な「受ける」ディフェンスに終始していた。その反省点を生かし、筑波大は今夏、「攻める」ディフェンスと「我慢する」ディフェンスを強化してきた。

「攻める」ディフェンスは、素早くディフェンスラインに戻り、相手が走り込むスペースや機会を奪うこと。「我慢する」ディフェンスは選手同士でコミュニケーションを欠かさず、「攻める」ディフェンスに転換する最適なタイミングを探りながら相手の攻撃に耐えることを指す。

さらに、春シーズンの反省からペナルティでの失点を減らすための対策にも注力した。ノットロールアウェイをとられないようにリロードを見直したり、ボールキャリアの技術力向上やチーム全体での声掛けを欠かさないなど、ペナルティをとられないようにするにはどうすればいいか、練習中から意識したという。

春季大会では1試合につき平均12回のペナルティをとられていたが、夏合宿中に行った2試合(vs.関東学院大学、関西学院大学)では、両試合とも1桁に抑えることができた。

松永主将は「日に日に成長できている。秋シーズンではこれまでやってきたことを全試合で出したい」と話し、「帝京大戦では80分間、前に出続けて、流れるようなアタックで勝ちたい」と初戦に向けて意気込んだ。

強化してきたディフェンスで帝京大の圧を封じ、初戦から大きな1勝を手にできるか。12日の初戦が待ち遠しい。

文:車谷郁実(筑波大学新聞)/写真:筑波大学ラグビー部提供

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筑波大学やつくば市内のニューズを扱う、筑波大学公認の新聞。発行は年7回で発行部数は2万部以上。取材や原稿執筆、紙面の作成などは学生中心で行う。»Twitter »Facebook

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